おばあちゃんの思い出俳句 [思い事]
我が家には90歳を過ぎた老母がいます。
その母が9年ほど前から俳句をたしなむようになりました。
とは言っても、お世話になってる病院の俳句の会に入ってるだけなのですが・・・
でもね、ここがなかなかシッカリした会で、
ひと月に何句かは必ず提出しなければいけないのです。
それで、ドライブなどに出掛けた際には我々も一緒に考えさせられる有様で・・・
ただ、母は子供の頃から俳句には馴染みがあったとかで、
我々が考えつかずとも、自分でサッサと作るのですが・・・
その母が9年ほど前から俳句をたしなむようになりました。
とは言っても、お世話になってる病院の俳句の会に入ってるだけなのですが・・・
でもね、ここがなかなかシッカリした会で、
ひと月に何句かは必ず提出しなければいけないのです。
それで、ドライブなどに出掛けた際には我々も一緒に考えさせられる有様で・・・
ただ、母は子供の頃から俳句には馴染みがあったとかで、
我々が考えつかずとも、自分でサッサと作るのですが・・・
そして先日、弥生月の俳句を提出したところ、
いつもは先生に添削される事が多いのに、
今回は一つも添削がなかったと、嬉しそうに見せてくれたのです。
いつもは先生に添削される事が多いのに、
今回は一つも添削がなかったと、嬉しそうに見せてくれたのです。
ハッキリ言ってわたしは、俳句についての知識はまったくありません。
ただ、五・七・五に季語がついていればいいのだろう?くらいの知識で、
どこがいいのか悪いのか?サッパリ判っていないのです。
ですから、エラソウには言えません!
そして添削がなかったと聞き、一番最初に言ったのは、
「お母さんそれ、何かのをマネしたんじゃないの~」なんて~
すると、すぐさま母は「違うわよ、自分で考えたのよ!」と、
それで、その背景を聞いたところ、なるほどな~と納得した次第です・・・
ただ、五・七・五に季語がついていればいいのだろう?くらいの知識で、
どこがいいのか悪いのか?サッパリ判っていないのです。
ですから、エラソウには言えません!
そして添削がなかったと聞き、一番最初に言ったのは、
「お母さんそれ、何かのをマネしたんじゃないの~」なんて~
すると、すぐさま母は「違うわよ、自分で考えたのよ!」と、
それで、その背景を聞いたところ、なるほどな~と納得した次第です・・・
うす紅の母に見せたや桃の花
これは桃の節句の花を見ていて、自分の亡き母を思い出したそうです。
詳しくは聞かなかったのですが、子供の頃に何かいい思い出があったようです。
もうその母が亡くなった年はとっくに過ぎています。
でも思い出の中の母と自分は、ずっと昔のままなのでしょうね。
詳しくは聞かなかったのですが、子供の頃に何かいい思い出があったようです。
もうその母が亡くなった年はとっくに過ぎています。
でも思い出の中の母と自分は、ずっと昔のままなのでしょうね。
登り来てカワラが光る春日かな
こちらは山が好きだった父と共に、山歩きをしていた頃を思い出し作ったそうです。
春になり、山菜が芽吹きだす頃に、よく二人して裏山へ出掛けていました。
つくしやワラビを採りに行ったのです。
そして、頂上から家々を見下ろした時、当時は瓦屋根ばかりで光っていたと・・・
もう山菜の姿もなく、ましてや山歩きもできなくなった今、
ふと元気に山歩きをしていた頃を思い出したのでしょう・・・
春になり、山菜が芽吹きだす頃に、よく二人して裏山へ出掛けていました。
つくしやワラビを採りに行ったのです。
そして、頂上から家々を見下ろした時、当時は瓦屋根ばかりで光っていたと・・・
もう山菜の姿もなく、ましてや山歩きもできなくなった今、
ふと元気に山歩きをしていた頃を思い出したのでしょう・・・
このように、母の年になると当然ですが、思い出の方が多くなり、
何かの折に触れ、話に出るのは昔の思い出話ばかりです。
同じような話を聞かされるのが面倒で、ついつい素っ気ない返事をしていましたが、
今回こうやって、母の思いを知るにつけ、
期限が近付くと、ひとり背中を丸め机に向かい、
ペンを握りしめ考え込んでいる母の姿を思い出し、
娘として、何やら誇らしさもあり、いつかは自分も同じ道を歩むのだから・・・
母のようにイイ思い出をたくさん作らなきゃ!と、今更ながらに思ったわたしです。
何かの折に触れ、話に出るのは昔の思い出話ばかりです。
同じような話を聞かされるのが面倒で、ついつい素っ気ない返事をしていましたが、
今回こうやって、母の思いを知るにつけ、
期限が近付くと、ひとり背中を丸め机に向かい、
ペンを握りしめ考え込んでいる母の姿を思い出し、
娘として、何やら誇らしさもあり、いつかは自分も同じ道を歩むのだから・・・
母のようにイイ思い出をたくさん作らなきゃ!と、今更ながらに思ったわたしです。
俳句、中々お上手ですね。
私の母も文を書くのが上手くて夏休みの宿題は母が書いていました。
お母様の思い出の昔と、今とはギャップがありすぎるんですよね。
戦後の私などは、そんなに変化は少ないですが・・・?
知らないことをクドクド言われても真剣にこちらも聞かないですし・・・
私も、私の子供に邪険にあしらわれるのかと思うと、親って子供を育てあげたら用はないのかな?
人に生まれるより、毎年華やかに咲く桜の樹のほうがいいかも・・・ と
思ってしまう。
世界で一人しかいないあなたのお母様をお大切に・・・ナンチャッテ!
by 雪だるま (2008-03-30 21:28)
あははは・・雪だるまさん、お褒めをありがとうございます~(>_<)
お母様が夏休みの作文を書いてたとは~~
そういえば、わたしも小学校2年の時に詩を書いてもらったことが・・・
確かあの詩は学年代表になりましたよ!
お互いに大きな声では言えませんね~(~_~;)
>子供に邪険にあしらわれるのかと思うと
子供も分かってると思いますよ・・・
まあ、確かにそんな時もあるでしょうが、いざとなると違いますって~(*^^)v
それから、桜の寿命は短すぎますからね!ダメですよ~~
それに散ったらお掃除が大変だし!(~o~)
by collet (2008-03-31 11:13)
素敵お話ですね~
ちょびっとジンときました!!
by 婿ペンギン (2008-03-31 20:49)
俳句って良いですよね~
昨年、作家の嵐山光三郎さんが日経新聞に連載をされていたのですが、
そのエッセイの中で、お母様が詠まれる俳句がとっても良くて
早く単行本にならないかと待っているところです。
ひとつひとつの句に思い出が込められているのですし、世界があるのですから、今までお母様が詠まれた句をどうぞ大切になさってくださいね^^
by maki (2008-04-01 10:50)
いい話ですね。最近は核家族で、お年寄りの話を聞くことがなくなりましたが、colletさんのお宅は、理想的ですね。
by たいちさん (2008-04-02 15:54)
★婿ペンさんへ
いやぁ~、ありがとうございます~~
ちょびっとジンときて、ジン・トニックなどいかが~(>_<)
★makiちゃんへ
嵐山さんのエッセイに、お母様の俳句が!?
へぇ、また出版されたら教えてね。
そうですね、じつは今回このように恥ずかしながら記事にしたのは、
珍しく添削がなかったというので、何かの思い出になればと思いました。
また、これをプリントして本人にも見せてやりますね。
どうもありがとう~(~_~;)
★たいちさんへ
最近では珍しく、我が家は親戚が近所に密集しておりまして、(~_~;)
何かの折には、賑やかに集まっています。
ですからおばあちゃんは、1歳のひ孫とも仲良しです。
もしかしたら、これが元気の秘訣かもですね・・・(^^♪
by collet (2008-04-02 17:19)
いいお話ですね。感動した!!
母・・・というと、
昔ダカーポというパロディー雑誌に載った句を思い出しました。
垂乳の 母を背負いて 一本背負い
by 降龍十八掌 (2008-04-04 10:00)
ぎゃははは・・面白い~~(~o~)(~o~)(~o~)
感動していただいたあとの1句!
うちのおばあちゃんはまさしくソレです~~
えっ、ソレって・・・垂れてマス・・・(>_<)
by collet (2008-04-04 11:35)
考えてみると、季語が無いので俳句とはいえないかもしれません。
でも、季語派もあったかもしれません。
by 降龍十八掌 (2008-04-04 21:03)
そうですね~、川柳のようでもありますね。
でも、面白いので昨夜、家族にお披露目して大笑いしましたよ~(^^♪
by collet (2008-04-05 12:08)
よしあきさん、いつもありがとうございます!
by collet (2011-04-17 11:19)