SSブログ

ボルネオ旅日記その2 [旅の思い出]

さて、そうやってキナバル国立公園に到着し、先ず向かったのは、
公園本部から車で30分ほど東にある熱帯雨林に囲まれたポーリン温泉です。
ちなみに、このポーリンとは、マレー語でバンブー竹のことだそうで、
見事なバンブー竹が生い茂る中、硫黄成分が入っているという川を渡って進みました。
すると、何処からか子供たちの歓声や人の話し声が聞こえると思ったら、
そこが太平洋戦争中に日本兵が見つけたという天然温泉のポーリン温泉だったのです。

CIMG20.JPG CIMG21.JPG
CIMG22.JPG
CIMG23.JPG CIMG24.JPG

源泉の温度は50~60℃と熱いのですが、冷水で湯加減は調節するそうです。
そして、日本とは違い水着やTシャツ着用で石鹸は使用不可とのことでした。

CIMG25.JPG

ここで、足湯を楽しんでる地元の方たちを撮らせていただいたのですが、
最初、お願いするのを躊躇したんですよね。
というのも、同じイスラム国家であるモロッコに行った時、カメラを持ってるのを見ただけで、
嫌そうな顔をされその場から立ち去った女性に遭遇したことがあって・・・
ふと、その時のことを思い出したのです。
でも、こちらは人前で足湯をする位ですから、同じイスラム教でも戒律が厳しくないのでしょう。
皆さん、とても明るくてすぐにOKをくださいました。

CIMG26.JPG
CIMG27.JPG CIMG28.JPG
CIMG29.JPG


そして、温泉から30分ほど、ジャングルの中のミニトレッキングコースを歩きます。
途中、熱帯雨林の珍しい植物などを見ながら登り着いた先には吊り橋が!

CIMG31.JPG CIMG32.JPG
CIMG34.JPG

この吊り橋は、もともとバード・ウォッチングなど森林観察用に造られたそうですが、
熱帯雨林の樹木の間に、地上41m、長さ157mの吊り橋が5つ渡されていて、
今ではスリルを楽しむアトラクションとして人気があるそうです。

でもね、わたし達にしちゃ~スリルを味わうなんてモンじゃなかったですね。
板幅こそは人ひとり分と狭いですが、細い板が敷き詰めてあり下が見えないんです~[ふらふら]
それに、身を乗り出して下をのぞいたところで、
眼下は生い茂るジャングルの漆黒の闇で高さも感じません[むかっ(怒り)]
でね、サッサと渡り終えて姉と話したのは・・・
これより子供の頃、父に連れられて行った日本三大渓谷の一つである、
三重県の大杉谷渓谷の吊り橋の方がよっぽど怖かった!との思い出話でした。
だって、あちらは渡りながら眼下に見えるんですよ~~[がく~(落胆した顔)]
間をあけて横に並べられた板の隙間から、
岩肌に叩きつけられるようにゴォ~ゴォ~と流れる川の水が!!
あっ、この時、父に吊り橋を渡る時のコツを教わりました。
それはどんなのかと言うと、リズムを取れとの事でした。
橋の揺れに身を任せ、同調するように渡れば両手は使わずとも大丈夫だと!
そういえば、父はいつも両手を後ろ手に組んで歩いてましたっけ・・・

CIMG33.JPG
吊り橋の真ん中辺りで急に視界が開け、揺られながらパチリ!
うわっ~~!どこまでもジャングルだ~~[ぴかぴか(新しい)]

そうやって、イマイチ迫力に欠ける吊り橋体験を終え下ってくると、
前を行くフランス人チームが立ち止まって、何かにカメラを向けてます。
いったい何があるんだ?とのぞいてみると・・・[目]
ナンじゃ!?こりゃ~~??

CIMG38.JPG CIMG39.JPG

やたら大きくて一瞬、解りませんでしたがダンゴムシ(丸虫)ですね。
日本じゃ1cmあるかないかでしょうが、これは6cmほどでした。
やはり、生き物にとってはこの地は住みやすいのでしょうね。
後で見た資料館にあったアブラムシの標本なども体長10cm程もありましたから~[ひらめき]

とにかく、面白い物がたくさんいるジャングルです。
木にくっ付いた蟻塚やガイドも名前を知らない虫とか・・・

CIMG36.JPG CIMG37.JPG


その後、車でキナバル公園本部の方へ移動し、
標高1,500m付近を1時間ほどハイキングしたのですが、
見れたのは世界最小のランと各種のシダ類、ツルツルに皮の剥げたサルスベリくらいで、
わたしが1番見たかった巨大ウツボカズラやラフレシアの類は、
これより高い1,800m以上でないと見られないとのことでした・・・ああ、残念!
今度はキナバル登山にチャレンジしなきゃ~[るんるん]

CIMG40.JPG CIMG41.JPG

ところで、このキナバル山は火山ではなく花崗岩でできてます。
ですから、歩いていて気付いたのですが、地面の土の色が白だったり赤だったりするのです。
それにどういう訳か、今でも1年に5mmづつ位高くなっているそうで!?
いやぁ~、まだまだ世の中、不思議な事だらけで、
自然の雄大さを感じたひと時でございました。
さて、いよいよこの次は・・・[揺れるハート]

あしあと(14)  コメント(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

あしあと 14

コメント 24

sarahe

熱帯雨林のジャングルと聞けば、鬱蒼と茂った木々に陽が遮られ、昼でも薄暗いと言うイメージがありました。でも、写真だけ見る限りでは、そうでもなさそうですが、今回訪れた所がたまたまそうだったのですよね?
熱帯雨林のジャングルには、様々な美しい花々が咲いており、いろいろな珍しい昆虫や動物もいて、興味は尽きないでしょう。あの強烈な湿気以外は・・・。

saraheは辞めた会社の出張で、東南アジアはタイ・シンガポール・マレーシア・香港には行きました。出張中の休日を利用していろいろと動ければ良かったのですが、仲間との飲み会とか現地法人の現地人幹部との食事会とか・・・出歩く暇などなかったな・・・。

ボルネオか~~島のなかには、太平洋戦争時の日本兵の遺骨とか錆びて朽ち果てた兵器とかが、今でも眠っているのでしょうね~。思わず手を合わせたくなりますね。
by sarahe (2009-03-06 13:29) 

kinkon

いいですねぇ・・・熱帯の植物。。なにより吊り橋、私は高所恐怖症なのでオシリがむづむづしそうです(笑)。足湯の感じはいかがでしたか?
by kinkon (2009-03-06 14:05) 

おぉ!次郎

 自然が綺麗で良いところですね。昔自宅にまだ洗濯機が無く、川に洗濯に行っていた頃を思い出します…。
by おぉ!次郎 (2009-03-06 15:22) 

たいちさん

野性味たっぷりの経験をされましたね。この吊り橋でも、私はダメかも。
バナナの花を初めて見ましたね。
by たいちさん (2009-03-06 15:37) 

collet

★saraheさんへ
そうですよ~、辺りは鬱蒼と茂った樹木で薄暗いんですよ~^^;
ただ、それじゃアップしても暗くて解り難いと思い、明るめのを集めました。
あっでも、温泉は開けてて明るかったです~(~_~;)
それからわたし達の滞在中は、比較的涼しく過ごしやすかったです。
で、わたしは、東南アジア特有のあのムシィ~は好きなんですよ~

ボルネオ島に限らず、この辺りの島では沢山の日本兵が亡くなっています。
現に父の弟である叔父も南方の島で戦死したそうですから・・・
それにサンダカンには日本人墓地もあり、
帰国できなかったからゆきさん達が眠っているそうです・・・(ーー;)


★kinkonさんへ
ここの吊り橋は本当に恐怖感なんて湧きませんよ~^^;
とにかく、下が見えないので高さの感覚がないのです。
ですから、揺れるのが平気なら何方でもOKです!
それから、わたし達は時間の関係で足湯に浸かりませんでした。
でも、湯加減はちょうどいい様でしたよ~(*^^)v
by collet (2009-03-06 16:24) 

雀翁

あったかい、いや暑いところでの足湯...なんだか微妙な気もしますね。去年、湯布院で入った?足湯は、頭ス-ス-、足アツアツでとても気持ちよかったのですが。

ジャングルの写真が素晴らしいですね。そして赤い赤い花がとってもいいです。

つり橋?高さ41m?漆黒? 人間業じゃないですよ。今すぐ木下大サ-カスに入団できます...もぎり嬢として。いやいや、私にはとても真似はできません。前回の記事でボルネオに行きたいと思いましたが、そんなところを歩かされるなら、ちょっと考え直します。

>父はいつも両手を後ろ手に組んで歩いてましたっけ

おお、この親にしてこの子あり。

この次は、いよいよご対面ですか?

by 雀翁 (2009-03-06 16:49) 

collet

★おぉ!次郎さんへ
そうですね~、整備はされてますが、まだまだ自然を満喫できますね!
川で洗濯ね・・・大変だったでしょうが、のどかな風景が浮かびますね。
あっでも、この川には硫黄が含まれているので、
洗濯には不向きかも?です~(~_~;)


★たいちさんへ
たいちさんも高い所はダメですか~~(~_~;)
それから、わたしもバナナの花は今回初めて見ました。
ただ、このバナナは食べられないそうです。
何でも、ジャングルの住人も見向きもしないそうですよ~(~o~)
by collet (2009-03-06 16:50) 

collet

★雀翁さんへ
あら~、暑い夏場に温泉に浸かるのと同じですよ~~(^_-)-☆
入ってる時は汗をかいて大変だけど、お湯からあがると爽やかでしょ!?
皆さん、気持ち良さそうでしたよ~♪

ところで、雀翁さんも高い所はダメなんですか~~!!
何だか皆さん、アカンタレですね~あんなのチットモ怖くないのに・・・(・へ・)
ましてや、ちゃんとネットで覆われてますし~~どーって事ないですって!

それにしても、コルティオなどとカッコよく言わず、
木下大サーカスなんてとこが、いかにも雀翁さんらしい!
何だかセピア色の世界で笑っちゃいましたよ~~(~o~)
あれっ?今でも木下大サーカスってあるのかしらん??
昔は新開地なんかでありましたよね?ご存知ですか~~(~o~)
by collet (2009-03-06 17:17) 

わか

地上41mのつり橋までどうやって上ったのですか?
ん? 谷につり橋が掛けてあるだけ?
団子虫が大きいな~ 多摩動物公園の昆虫園に行った時も
ものすごく大きな昆虫がたくさんいて、
最後は直視できずに、通り過ぎた事を思い出しました。
あんなのが、そこらじゅうに?
ラフレシアはそんなに高い場所でないと咲かないのですか。
いくら熱帯でも、そこまで上がったら寒いのでは?
鬱蒼とした林をみていると、ヘビが出てきそう…
by わか (2009-03-06 18:58) 

Bonheur

マレーシアにも温泉があるんですね!知りませんでした。
ドイツとオーストリアの施設で温泉に入ったことがありましたが、温水プールのようなぬるさで、私の欲する「温泉」とはちょっと違いました。
足湯、colletさんたちも入られたのですか? 現地の方が温泉で和んでいるのを見るのってなんだかいいですね。

私も高所は得意な方ではないです(以前、ニュージーランドでスカイダイビングをしたことがありますが、飛び降りる瞬間に、「ジェットコースターも苦手な自分が、なんでこんなものを申し込んでしまったのだろう」と後悔しました)が、下が見えないのでは、私も行けるかも。。

南国では、虫が結構大きいですよね。。ゴキには会わなかったですか?
by Bonheur (2009-03-07 00:28) 

dolfin

丸虫が6センチ、ゴキブリは10センチですかア?
日本と住む環境も全く異なっているのを実感できそうですね。
自分も今でも吊り橋怖いです(>_<)。渡り方のコツがあったんですね。でも、渡る前に一度くらい練習しないとね(^-^)。
去年はどこにも行かなかったから、登山やトレッキングシーズンが来る前ですが、一人旅がしたいなとふと思っているんですよー。
by dolfin (2009-03-07 07:32) 

collet

★わかさんへ
いえいえ、谷ではなくジャングルの木々の間を渡しているのです。
ですから、その橋までは急な階段がありました。

そうですよ~~昆虫園にいるようなのだらけですよ~~^^;
とにかく大きすぎて、一瞬では何か分からないような!?

それから、標高1500mですのでやはりヒンヤリしていました。
歩いてても汗もかかないほどに!

ラフレシアもキナバル山周辺に咲くようです。
ただ、高い所まで行かなくてもタイミングがよければ見ることもできるようです。
咲いてるのが判明した場合は道路沿いにお知らせが出るように聞きましたよ。
で、ヘビももちろんいるでしょうね~~(~_~;)


★Bonheurさんへ
ドイツやオーストリアのはぬる目の湯なんですね~^^;
それでこちらのは写真はないのですが、
花びらのように4つに分かれた湯船が何箇所かあり、
それぞれがお湯を溜めて入るんです。
ですから、自分たちだけの湯で湯加減も自由なんですよ。
なお、残念ながら、わたし達は時間の関係で足湯もしませんでした。

スカイダイビングね~、わたしもしたいです~~\(~o~)/
あれはインストラクターが一緒なんでしょ?
パラシュートで海の上を引っ張られたことはあるんだけど・・・
あっ、ちなみにわたしもジェットコースターは苦手です!
あれは気分が悪くなって~~(>_<)

南国だからと大きい虫ばかりではなく・・・次回もヨロシクです!
お陰様で、ゴキには遭遇いたしませんでしたよ~~^^;
by collet (2009-03-07 15:53) 

collet

★dolfinさんへ
もう、驚きでしょう~~(@_@;)
アブラムシの標本なんて、足の毛?までくっきりでした!

で、、、dolfinさんもなんですか~~
意外と、高い所が苦手な方が多く驚いてます~(ーー;)
とにかく、下が見えないんだから高いかどうかも分かりませんよ。

一人旅もいいですね~これから計画を立てて若葉の頃にいかがですか?
じつはわたしも友人とその時期のを計画中です~^^;
by collet (2009-03-07 16:37) 

hirohiro

写真がいっぱいで、私まで行った気分を
味わいました。ポーリン温泉、戦争中に日本兵が
見つけたというエピソードを聞くと、
ただ浸かるだけでなく、歴史を感じますねー。
外国は日本と違って、水着着用のところが多いですよね!

それにしても、この吊り橋、ほんとにそんなに
怖くなかったんですか?
写真ではすごく迫力ありますけど・・・。
私は高所恐怖症なので、つり橋は何回か
途中で引き返した記憶が・・・。
ロープウエーでもこわいのに・・・(笑)
6センチのダンゴムシもこわいー!
ジャングルってやっぱり迫力ありますよ!

by hirohiro (2009-03-07 16:47) 

collet

★hirohiroさんへ
hirohiroさんが吊り橋はダメというのは頷けます。^^;
でも、途中で引き返すというのも困難そうだけど!?
だって、その場でUターンするのこそ怖そうですよ~(>_<)

それから、何が現れるか?そこが面白いのがジャングルですね~
ですから、こんなので驚いてちゃいけないんですよ。
6cmのダンゴ虫よりももっと大きいのにも遭遇いたしました~♪
あっ、怖がらずに見てね~~(~_~;)
by collet (2009-03-07 17:20) 

collet

★xml_xslさん、こちらにもお立ち寄りくださりありがとうございます~^^;
by collet (2009-03-08 10:27) 

songoku

こんな遠くはなれた国にも日本兵が残した温泉、考えるところがあります。
しかし、今地元の方が使われている、それは嬉しいことだと思います。
釣り橋も、写真は板幅がほそく、すごそうな感じがするのですが。
あんなに大きなだんご虫、家の息子がとても喜びそうです。
自然ってほんとにいいなぁと感じました。


by songoku (2009-03-10 08:59) 

collet

★songokuさんへ
あちこちコメント下さり、ありがとうございます~^^;
で、、そうですね!日本兵が偶然見付けたものですが、
今でも使用されてるのが嬉しいですよね!
土日など、大変な賑わいで混むそうですよ~♪

それから、吊り橋は確かに足元の板幅は細いです。
でも、恐怖感はそれほど感じません~ヽ(^。^)ノ
あっ、そうそう!昆虫好きのボクなら、きっと喜んで渡るのでは?
うぅ~ん、こんな所、子供に見せたいですね~~
songokuパパ、連れて来てあげて下さい~~\(~o~)/
by collet (2009-03-11 14:11) 

takanobu

足湯は気持ち良さそうですね。

吊り橋…、渡ってみたいような、ちょっと怖いような(笑。
by takanobu (2009-03-12 02:58) 

collet

ええ~~!takanobuさんも高いのダメなんですか~~(@_@;)
なんでだろう??どうしてこう、高いのがダメな方が集まったんだろ!?
それとも、日本人は高所恐怖症が多いんだろか??(~o~)
by collet (2009-03-12 16:14) 

雀翁

私は、遠い昔、確か明石公園で見ました。

by 雀翁 (2009-03-18 11:54) 

collet

おお~雀翁さん、お帰りなさいまし~~^^;

でっ、明石公園!?そんな所でもしてたんですね~
確かにあそこなら、テントが張れるほどの場所はありそうですもんね(*^^)v

by collet (2009-03-18 15:08) 

maki

おおお、、虫が大きいと聞いただけでもう鳥肌がっ@Д@|||
つり橋も下は見えなくても揺れるでしょう?
う~む、ダメかも。この国・・・。
by maki (2009-03-28 18:24) 

collet

むははは・・やはりダメか・・・(・へ・)
でも怖くはないわよ~~ジッとしてるだけなんだもん~
で~、吊り橋は高いのが平気でもmakiちゃんの場合は揺れがダメね。
相当、揺れるから酔っちゃうかも??

ハイ、間違ってもこんな所にあなたを誘いませんよ~~
安心してね~~ヽ(^。^)ノ
by collet (2009-03-29 13:34) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。