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映画「TSUNAMI-ツナミ-」 [韓国映画]

最近にしては珍しく、今週末から全国ロードショーされる韓国映画です。

TSUNAMI-ツナミ-
1.jpg

昨年7月に本国で公開され、このところ不況続きの韓国映画界にあって、
歴代4位という素晴らしい興行成績を残し、この度日本上陸となりました。
今回の日本公開については全国ロードショーということはもとより、日本語吹き替えもあり、
またそのアフレコを前宣伝を兼ね、日産スタジアムで18,152人を集め、
「史上最多人数が同時に参加したアフレコ収録」としてギネスに申請とかなんとかで~[わーい(嬉しい顔)]
さぞかし、大金をお使いだったのでしょうか?
TVのスポットCMもあるようだし、配給会社も相当力をいれてるようです。

監督は脚本も自ら手掛けたユン・ジェギュン監督です。
監督デビューは2001年の「マイ・ボス マイ・ヒーロー」ですが、
脚本家としては、それ以前から活躍されてたようですね。
ただ、わたしも何作か見ていますがあまり記憶には残っておらず、
この映画にも出演していますハ・ジウォンが女性ボクサーを演じた、
前作の「1番街の奇跡」がちょっと話題になった程度でしょうか?
ですからユン・ジェギュン監督にとっては、
5作目となったこの作品が映画祭での受賞もあり出世作となったようです。

2.jpg

原題を「海雲台(ヘウンデ)」といい、
舞台は来月開催されます釜山国際映画祭のメイン会場でもあり、
いまや釜山の一大観光リゾート地であるヘウンデビーチです。
そのヘウンデビーチに高さ100m、時速800kmの「メガツナミ」といわれる、
巨大津波が押し寄せるという、韓国発のパニック・ムービーです。
そんなわけで、迫力ある津波のCGは「デイ・アフター・トゥモロー」や
「パーフェクトストーム」を手掛けたアメリカ人スタッフも参加したそうです。
ただ、CGはハリウッド的だけど・・・
韓国映画らしく登場人物達の人間ドラマもシッカリと描かれています。

映画は2004年東南アジアの各地に未曾有の大被害を起こした、
インドネシア・スマトラ沖で発生した大地震から始まります。
その時、ヘウンデから遠洋漁船に乗りインド洋海上にいたマンシクは津波に巻き込まれ、
同船していた、密かに愛するヨニの父親を亡くしていたのです。
それで5年経った今でも、ヨニに愛を伝えられずにいたのですが、
ヨニも自分を愛していることを知り、ようやくプロポーズをするのでした。
一方、国際海洋研究所のキム博士は昨今の対馬近海の異常に気付き、
一人、ヘウンデにも大津波が発生する恐れがあると主張するのですが、
災難防災庁さえも日本人は騒ぎ過ぎで、韓半島を襲う確率はないと断言し、
予定通りに博士の別れた妻が携わる国際文化エキスポも開催されるのでした。
でも、その時は確かにやってきて・・・

3.jpg

出演は主役のマンシクにソル・ギョング
いつもはその役柄によって、完全に化ける彼ですが、
今回は実年齢より少し若い役柄だったようで、ちょっと無理があるように思え、
この役は別に彼じゃなくてもいいんじゃない~どうして引き受けたのかしら?と、
わたしはずっと違和感を感じながら観ていました。
もしかして、昨年ソン・ユナとようやく結ばれたものの、
まだ前妻への支払いが済んでないのかもね~[ふらふら]

そしてヨニには、ユン・ジェギュン作品にはお馴染のハ・ジウォン
どうやら監督は、2作目の「セックス・イズ・ゼロ」からのお気に入りのようですね。
ドラマでも気が強く、腕っぷしの強い女の子を演じることが多いジウォンちゃんですが、
こちらでも父亡き後、一人で強くたくましく生きるヨニを好演しています。

4.jpg

また、映画の中では一人娘を間に彼らのドラマも描かれますが、
地質学者のキム博士を演じるのはパク・チュンフンで、別れた妻にオム・ジョンファ
そしてその他にも、救助隊員をしているマンシクの弟をイ・ミンギが演じ、
救助して知り合った、ソウルの我まま娘に翻弄されながらも、
最後は純粋に自分の仕事を全うするこの彼がチョッコシ泣かせてくれました[もうやだ~(悲しい顔)]

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本国での人気ぶりからも、日本での今年1番の話題作といえる韓国映画だと思いますが、
正直言って、わたしは物足りなさを感じました。
というのも、確かにCGは迫力満点ではあるけれど、
津波が押し寄せてからの展開にこれはお笑いか?と思えるような信憑性のない演出があり、
それまでの緊迫した緊張感も何処へやら~どうにも後味が良くなかったのです。
これは、最近の韓国映画によくあることですが、国民性の違いでしょうか?
わたしは中途半端に感じてしまい、決して好きではありません。
なので、2006年に鳴り物入りで日本公開された
「グエムル 漢江の怪物」の二の舞では?な~んて、勝手に一人思っているのですが・・・

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あしあと 15

コメント 20

よしあき・ギャラリー

ちょっと辛口ですね。^^
by よしあき・ギャラリー (2010-09-22 13:58) 

collet

よしあきさん、早々のコメントをありがとうございます!
で、、、そうですね~ピリッと効いてますかしら~~(~o~)

by collet (2010-09-22 14:48) 

たいちさん

パニック映画といえば、私も「グエルム漢江の怪物」を思い浮かべますね。韓国と津波は、なかなか結びつきませんね。
by たいちさん (2010-09-22 16:10) 

collet

★たいちさんへ
グエムルも公開前はTVでの露出も多く、一部話題になりましたが、
蓋を開ければイマイチだったようで・・・(>_<)
やはり、本国での人気ほどには日本での支持はないようですね。
by collet (2010-09-22 16:33) 

dolfin

ツナミとあるのでサザンに関係があるのかと思いました。
ローマ字だけど日本語がタイトルになっているんですねー。
colletさん評によると、がっかりなシーンがあったとか。

それでも韓国では歴代4位の興業成績だとか。
人気とか、ブームに振り回されず、物事を冷静に見る目や心が求められているのでしょうか。

by dolfin (2010-09-23 08:40) 

collet

★長瀞清流さんポチッとありがとうございます~~

★PENGUINGさんもありがとうございます~~^^;
by collet (2010-09-23 12:49) 

collet

★dolfinさんへ
そうですね、 津波はもう世界各国、どこでも津波ですからね。
この映画の中でも韓国語や英語のシーンがありますが、
みんな「ツナミ」と言ってますよ~^^;

何処の国の映画でも同じでしょうが、
本国で人気だったからと言って、海外でもとは言いきれませんね。
ましてやアジア映画は見る方も限られるしね・・・

★みなりんさんお久しぶり!どうもありがとう~~^^;
by collet (2010-09-23 13:02) 

maki

海雲台がツナミになったのかぁ、、
全然ピンと来ませんでした。
タイトル聞いてアメリカ映画かと思ったくらい^^;
これ、きっと3Dで観たら迫力あったんじゃない^^?
by maki (2010-09-23 17:37) 

シェルティ

こんにちは!
イチローの記事はまだか?と寄ってみました(笑)
colletさんの韓国映画、ドラマ評は、公平なので好きだわ。

TUNAMIは、韓国映画だったのね。
CMが多かったのでどこのか?と思っていました。
化けない?ソル・ギョルクの理由にちょっと受けました。

ツナミも、ネマワシもいまや共通語です。
チョット前からの「ググル」英語で書けへんけど
映画で覚えた言葉。
映画って面白いですね~
by シェルティ (2010-09-24 12:17) 

雀翁

海雲台は夏になると、海岸の砂が見えなくなるほど、人であふれかえるそうです。専門ではありませんが、あの地形にたかさ100mの津波はちょっと難しいような気がしますが...

確かに日本人は少しばかり騒ぎすぎで、昨今の北との問題にしても、こちらの人は「何でもない、いつものこと」的な捕え方です。でも、伊勢湾台風や北海道の津波、また阪神大震災などのとてつもなく大きな事前災害を経験していない韓国人には実感がないのかも知れません。それが、

>津波が押し寄せてからの展開にこれはお笑いか?と思えるような信憑性のない演出があり、それまでの緊迫した緊張感も何処へやら~どうにも後味が良くなかったのです。

ということに成ってしまうのでしょう。

この記事を拝見している間ずっと、サザンの歌が私の頭の中に流れていました。

by 雀翁 (2010-09-24 12:54) 

kaotan

どこぞの映画評論家が津波のシーンが少ない!
CGの予算が少なかったんじゃないか、と辛口コメントしてました。
とは言ってもちょっと気になる映画ではあります。
by kaotan (2010-09-24 14:00) 

collet

★Reiさんポチッとありがとう~~^^;

★makiちゃんへ
そうですよ~わたしにとっては、
海雲台=釜山映画祭くらいしか知らないけど~(^^ゞ
それからこのタイトルは、
どうもハリウッド映画を意識してネーミングしたようですね~?
普段は韓国映画に興味ない観客も呼び込もうとして!?
by collet (2010-09-24 15:16) 

collet

★ゆずさんポチッとありがとうで~す^^;

★シェルティさんへ
うひゃひゃひゃひゃ・・今朝は気分も晴れ晴れでしょうか~~(~o~)
ただ、イチローの200安打は当たり前のことだからな~
今更、記事にすることもないかと~~(*^^)v

ところで、わたしはまだCMを見てないけど、やはり多いですか~
相当、配給会社も力を入れてるようですね・・・
で、、、この役はね、普通のソル・ギョルクなら引き受けてないと思います。
高額な慰謝料が話題になったほどだから、きっと当たりだと思います~(~o~)

英語でもハングルでも好きで見ていると自然に単語が頭に入りますね。
学校でだとチッとも覚えないのにね~~(^^ゞ

それはそうと、ウッチー大事になってますね!
文学座でも処分があるようで~~まあ、イイ薬になるかもだけど~('_')
by collet (2010-09-24 15:44) 

collet

★雀翁さんへ
>海岸の砂が見えなくなるほど
ええ~~やはりそうなんですか!!(@_@;)
いえね、この映画の冒頭でそんな人だらけのシーンがあったのですが、
わたしは「また大袈裟な~」なんて思ってました!
やはりスゴイ人気なんですね・・・

ふぅ~む、確かに雀翁さんがおっしゃることにも一理あるようですね。
本当の緊迫感を知らないだけに・・・
ということは、やはり日本ではイマイチで終わるような気がします~(^^ゞ

こちらのツナミはオッカナイですがサザンのは可愛いくてイイですよね~♪


★kaotanさんへ
津波のシーンね~少なかったかな?
でもやたら波ばかり見せられてもツマラナイだろうにね~(~o~)
ただ、アメリカのCG制作会社はトップクラスに間違いないし、
ギャラは確かに高いだろうと思います~!(^^)!
by collet (2010-09-24 16:03) 

kaoru

『海雲台』という原題だったら
海雲台の人たちに起こった出来事って感じで見られるけど
『津波』が題名になっちゃうと
津波自体が中心になっちゃうから
ちょっと違和感があるかも・・・

津波に流されて
溺死する人より
感電死する人が多くてそれにびっくりしたわ!

津波が来たときはどうすれば良いのか
ちょっと参考にはなるかもね^^

来月
舞台の海雲台に行ってきます♪

今年は
予想外の作品ばかりでちょっとテンション下がってるんだけどね・・・

そういえばおととし
ソルギョングとハジウォンちゃんがとなりでご飯食べてて
映画祭には参加してないのになぜ故この二人が釜山にいるの?と
不思議だったんだけど
この映画の撮影をしていたんだわね^^
by kaoru (2010-09-24 17:31) 

collet

★kaoruさんへ
>海雲台の人たちに起こった出来事って感じで見られるけど
そうよね、このタイトルはハリウッド映画に対抗してるようで、
本来の韓国映画からは少し離れてしまってるかも?

>感電死する人が多くてそれにびっくりしたわ!
そうそう!あのシーンはわたしも津波のシーンよりヒヤヒヤしました!
早く水から出ないとと思い・・・(>_<)

>予想外の作品ばかりでちょっとテンション下がってるんだけどね
そうなんだってね~見ましたよ!せっかく期待してたのにね・・・
でもまた違う出会いが待ってるかもだから!?
また帰国後の報告を楽しみにしてますね~~(^^ゞ

>ソルギョングとハジウォンちゃんがとなりでご飯食べてて
えっ、あっそうか・・・あれはもう一昨年になるんだね!
そういえば、あの時から話してたのよね。
彼が何であんなに働いてるかって~~(~o~)


★おぉ!次郎さんポチッとありがとうございます~^^;

★今造ROWINGTEAMさんもありがとう~~(^^♪
by collet (2010-09-25 12:54) 

シェルティ

ウッチー。。。
不倫も車チューも、OKだけど。。。
アルコールの方は、ショックだし、心配だわ。
劇場で暴れて欲しい!
by シェルティ (2010-09-26 00:27) 

collet

>アルコールの方は、ショックだし、心配だわ
うんうん、そうそう!!
これは絶対にしちゃいけないことです!
これにはわたしも正直言ってガッカリしました。
こうなると、どうしても見方が変わってくるからな~(-_-;)
さて、舞台はどうかしらね・・・
by collet (2010-09-26 11:15) 

まぐろ

colletさん~!
私、先週この映画見ました!(フランス語で・・・)
初めはお笑いありほのぼのですが、どんどん怖くなって汗でました。
でも、韓国映画らしい部分が沢山あり興味深かったです。
しかし、やはりあの感電死のシーンが(も)怖かったです。
by まぐろ (2010-09-27 04:32) 

collet

ええ~~ご覧になったの!(@_@;)
す、すごい~~この映画はフランスでも公開してるんだ!?
で、、、おっしゃるように、韓国らしさは大いにある映画でしたね。
ましてや舞台がソウルではなく釜山だしね。
それから、感電死のシーンは、意外性のあるシーンでしたが、
やはり実際には起こりうることですものね・・・
なかなか信憑性もあり迫力あるシーンでしたね。
by collet (2010-09-27 12:30) 

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