イカナゴのくぎ煮今昔話・・・ [神戸グルメ]
ここ数年、関西にお住まいの方のブログ記事でよく見かけ、
また関西のお宅から遠く離れたお知り合いに送られるようになり、
今では全国的に知られるようになりましたでしょうか?
2月下旬頃から播磨灘や明石海峡での漁が始まることで「春を呼ぶ魚」と言われ、
神戸市垂水区が発祥の地ともいわれるイカナゴのくぎ煮
何でもJR垂水駅北側広場にはイカナゴのモニュメントまであるそうですが、
お隣の須磨区に住まいするわたしはまだ見たことがありません。
また関西のお宅から遠く離れたお知り合いに送られるようになり、
今では全国的に知られるようになりましたでしょうか?
2月下旬頃から播磨灘や明石海峡での漁が始まることで「春を呼ぶ魚」と言われ、
神戸市垂水区が発祥の地ともいわれるイカナゴのくぎ煮
何でもJR垂水駅北側広場にはイカナゴのモニュメントまであるそうですが、
お隣の須磨区に住まいするわたしはまだ見たことがありません。
今ではそんな風に、神戸の名物料理となったイカナゴのくぎ煮ですが、
わたしが子どもの頃はまだまだくぎ煮を作るお宅も少なく、
今のような幼魚の新子(シンコ)の姿を魚屋さんで見かけることもありませんでした。
ただ、大きくなった古背(フルセ)が店頭に並び、
播磨灘近くに生まれた母は、それをくぎ煮にして食べさせてくれました。
わたしが子どもの頃はまだまだくぎ煮を作るお宅も少なく、
今のような幼魚の新子(シンコ)の姿を魚屋さんで見かけることもありませんでした。
ただ、大きくなった古背(フルセ)が店頭に並び、
播磨灘近くに生まれた母は、それをくぎ煮にして食べさせてくれました。
まるで大きな錆び付いた古釘のように炊かれたそれを
幼いわたしはいつも母のそばで炊上りを待つように・・・
尻尾のほうを指でつまみ頭から口に入れつまみ食いしていたことと、
甘辛くてサクッとした食感を懐かしく思い出します。
ただ、我が家にはお馴染の魚料理でしたが、
フルセは大きいだけに型崩れしやすく、きっと難しかったんでしょうね・・・
幼いわたしはいつも母のそばで炊上りを待つように・・・
尻尾のほうを指でつまみ頭から口に入れつまみ食いしていたことと、
甘辛くてサクッとした食感を懐かしく思い出します。
ただ、我が家にはお馴染の魚料理でしたが、
フルセは大きいだけに型崩れしやすく、きっと難しかったんでしょうね・・・
そんなことや、魚嫌いでも食べやすいようにと考えられたのか?
いつ頃からでしょうか?
どうやら神戸市漁業協同組合が仕掛け人のようですが、
フルセより早い時期、小さなシンコが魚屋の店頭に並び、
それをくぎ煮にするご家庭が増えたのです。
そして今やこの時期になると、ちょっとした小路を通ろうものなら、
あっちからもこっちからも、お台所の換気扇からは、
甘辛いお砂糖とお醤油、そして魚特有のにおいがプンプンするようになったのです。
いつ頃からでしょうか?
どうやら神戸市漁業協同組合が仕掛け人のようですが、
フルセより早い時期、小さなシンコが魚屋の店頭に並び、
それをくぎ煮にするご家庭が増えたのです。
そして今やこの時期になると、ちょっとした小路を通ろうものなら、
あっちからもこっちからも、お台所の換気扇からは、
甘辛いお砂糖とお醤油、そして魚特有のにおいがプンプンするようになったのです。
そういうわけで我が母も、毎年20キロほどのシンコのくぎ煮を炊いては、
関東や北陸の知人宅に送り、その送料だけでも大変な時期がありましたが、
年老いて今はもう、お鍋を持ち上げる力もなく作らなくなりました。
で、子供の頃に食べ過ぎたのか?あれほど好きだったわたしも、
最近は炊いてる時に嗅ぐあのにおいが堪らなく、口に入れることも減ったのでした。
関東や北陸の知人宅に送り、その送料だけでも大変な時期がありましたが、
年老いて今はもう、お鍋を持ち上げる力もなく作らなくなりました。
で、子供の頃に食べ過ぎたのか?あれほど好きだったわたしも、
最近は炊いてる時に嗅ぐあのにおいが堪らなく、口に入れることも減ったのでした。
とにかく、スゴイんですよ~
レンジまわりの汚れはヒドイし、あの臭いは家中に充満してなかなかとれなくて!!
それでね、今は母に代わり作る次姉など、
頭に臭いが付くからとシャワーキャップを被って台所に立つんですよ~
レンジまわりの汚れはヒドイし、あの臭いは家中に充満してなかなかとれなくて!!
それでね、今は母に代わり作る次姉など、
頭に臭いが付くからとシャワーキャップを被って台所に立つんですよ~
とまあ、そういうわけでうちの台所と換気扇は汚れずに済み、
今は次姉が炊いたのを持って来てくれたり、
三姉のご近所にお住まいのくぎ煮の名人のを少しだけ分けていただいています。
今は次姉が炊いたのを持って来てくれたり、
三姉のご近所にお住まいのくぎ煮の名人のを少しだけ分けていただいています。
こちらの名人のは、見た目もお味もコレこそ「くぎ煮」といいましょうか・・・
甘くもなく辛くもなく、また歯ごたえもイカナゴそのもので、
ヤケに高いお値段が付いた専門店のとも何ら変わりがなく、
お酒の友としても美味しくいただいている今日この頃です~
甘くもなく辛くもなく、また歯ごたえもイカナゴそのもので、
ヤケに高いお値段が付いた専門店のとも何ら変わりがなく、
お酒の友としても美味しくいただいている今日この頃です~
春を呼ぶ魚がイカナゴだったら、春を呼ぶ花は菜の花かしら?
早く東北にも菜の花が咲いたらイイな~~
早く東北にも菜の花が咲いたらイイな~~
あー本物のくぎ煮ですね。
それに比べると、自分のは違いますねえ(^^ゞ。
この時期になるといかなごも大きいのを売ってますが、来年こそまともなものが作れるようになりたいと思いました。
by dolfin (2011-03-30 21:36)
20㌔も炊いたお母様に感服します。臭いが近所まで漂うので、数軒先から分かりますね。
by たいちさん (2011-03-30 21:37)
珍味の裏話、興味深く拝読しました。^^
お酒の友か、ニクイなぁ~・・・ ^^
by よしあき・ギャラリー (2011-03-31 06:26)
★ほりけんさんポチッとありがとうございます!
★dolfinさんへ
いえいえ~dolfinさんのくぎ煮もなかなかですよ~♪
なんてったって、自分で炊くというのが素晴らしい!!
わたしなんて、食べる人専門ですもん~(^^ゞ
今朝、魚屋さんをのぞいたらフルセも並んでましたね。
あれは釜揚げにしたのを炙って、
酢醤油などでいただいたら美味しいですよ~(*^^)v
by collet (2011-03-31 13:21)
★たいちさんへ
お鍋を持ち上げなきゃいけませんので、2kづつが限度ですね。
それをシーズン中は毎日のように炊いてました。
お陰で臭いが消える間がなく・・・
わたしが食べなくなったのはそれが原因でもあるのです~(>_<)
★よしあきさんへ
佃煮もそうですが、お酒に合いますね。
わたしはお漬物でもOKですが~(~o~)
by collet (2011-03-31 13:26)
★tamagoさんお立寄りありがとうございます~
★Connyさんもありがとうございます~~(^^ゞ
by collet (2011-03-31 13:27)
いかなごの釘煮...なつかしい季節の味です。
垂水に5年近く住んでいました。駅前の市場はもちろん、駅付近の家の台所の窓から釘煮の匂いが漂っていました。妻の実家(明石)でも、たくさん炊いて、あちらこちらに配っていました。郵便局にも、釘煮を送るためのパックがあったように記憶しています。懐かしい味ですが、私は、さっと茹でて、ポン酢や酢醤油で食べるのが好きでした。
by 雀翁 (2011-03-31 19:47)
「イカナゴ」、初めて知りました。(「イナゴ」は小さい頃良く食べましたが)
「イカナゴのくぎ煮」は、そちらではたとえば瓶詰などになって売っていたりしますでしょうか。今度行ったとき、試せればな~、と思いました。
シャワーキャップ・・・そういう使い方もあるんだ~(^O^)
by Bonheur (2011-03-31 22:01)
美味しそう!
昨日は、明石ご出身で
国際機関である国連難民高等弁務官事務所に出向されている女性と
明石焼きの話で盛り上がりましたが
今度は、くぎ煮も伺ってみようっと。
by まぐろ (2011-03-31 23:41)
まぐろさん、
横から失礼します。
その方はたぶん「玉子焼き」と言っていたのではないでしょうか?明石の魚の棚では今イカナゴが大量に出回っている(生も釘煮も)と思います。是非、そのあたり、明石出身の方をつっついてみて下さい。
by 雀翁 (2011-04-01 08:35)
★雀翁さんへ
雀翁さんは垂水にもお住まいでしたか!
でも、最近の垂水駅界隈はご存じないですよね?
わたしも知りませんが、随分様変わりしたそうですよ。
>さっと茹でて、ポン酢や酢醤油で食べるのが好きでした。
そうですね、先日、我が家も釜揚げにしてポン酢でいただきましたが、
あっさりしててとても美味しかったです~(*^^)v
でね、この時期皆さん、競うように炊いては送ってらっしゃいますが、
意外と好き嫌いがあるのも事実なんですよね。
それでかどうか?今年は随分売れ残りもあるようですよ。
どうやら、ビックリするような一時のブームも落ち着いたようです。
それにしてもサスガ明石人ですね~(~o~)
神戸のわたしでも、明石焼きと玉子焼きの区別はよく解ってませ~ん(^^ゞ
★Bonheurさんへ
イナゴね、わたしも長野にいる時、調理するのを見たことがあります。
フライパンに掘り込んでパッと蓋をしたら、
中でバチバチいってて驚きました~~(~o~)
で、その点、このイカナゴは大人しく、鮮度が1番大事です。
それから、瓶詰などではないと思います。
今なら、作り立てが新感線や空港のお土産屋さんでも売られてますが、
時期がずれてもあるのは冷凍してたのでしょうね。
ショートヘアのくせに、
どこの旅館でもシャワーキャップを必ず持ち帰ると思ったら、
この時期のためだったようです~~(^^ゞ
by collet (2011-04-01 11:05)
★まぐろさんへ
明石出身の方なら、
雀翁さんもおっしゃってますが、
ぜひぜひ、くぎ煮話で盛り上がってください~~(*^^)v
きっと、まぐろさんの口から「くぎ煮」なんて聞いたら、驚かれますよ!
★今造ROWINGTEAMさんポチッとありがとうで~す(^^ゞ
by collet (2011-04-01 11:11)
ご飯が何膳でもでもイケちゃいますね^^
くぎ煮の話を聞くと、必ず臭いが酷いのと、ガス台周りがタイヘンなことになる。というのがセットで語られるのですが、これがどーしてもピンとこなくて、、。
小さな魚なのに、そんなに凄い臭いがするの??
ガス台が汚れるのはお砂糖と醤油が飛ぶから????
先日百貨店の生鮮食品コーナーで神戸産の小女子を買いました。
見た目はそっくりなんだけど、これはまた別物?????
謎がいっぱい~
by maki (2011-04-02 16:49)
★makiちゃんへ
>小さな魚なのに、そんなに凄い臭いがするの??
いくら小さくても大抵、2kを一度に炊くので臭いもそれなりですね。
とにかく、砂糖醤油と魚独特の油臭さが交ざって臭いのです。
>ガス台が汚れるのはお砂糖と醤油が飛ぶから????
くぎ煮の基本は、決してかき混ぜてはいけません。
ですから時々、大きなお鍋を両手に持って、
上や下へと移動させなきゃいけないの。
でね、その時にこぼすのだ~~(>_<)
いかなごの稚魚のことを我々は新子といいますが、
場所により小女子というそうです。
ですから、同じものですよ。
ただ、そちらで神戸産といっても、
鮮度が悪いから味は落ちると思います。
うちの方では、昼網みで獲られたのを買ってすぐに炊くのよ。
それだけいかなごは弱い魚でもあり、
母曰く、昔は食用ではなく肥料にしてたそうです。
by collet (2011-04-02 17:47)
「イカナゴのくぎ煮」大好きですよー!!!
スイスに行く前に2年ほど尼崎に住んでいて、その時に知りました。
スーパーでも売っていますが、私はお友達のお母さんが作るのが
一番好きでした。山椒や生姜の量とか微妙にそれぞれの家庭で違って
面白いですよね。「シンコ」と「フルセ」って言うんですね。大きい
のと、小さいのの違い。お店で売っているのはシンコのが多いですが、
旬の時期の後半にフルセで作ってくれるお友達のお母さんのくぎ煮が
絶品でした。食べたいなー。
by みんこ (2011-04-05 16:21)
★みんこさんへ
ええ~~尼崎にお住まいだったんですか~~(@_@;)
で、、、お友達のお母様手作りのはさぞや美味しいと思います!
どちらのご家庭でも手作りなさるから、
いろんな味があるんですよね。
ちなみにうちの母のには、梅干が入ってたんですよ。
これも珍しがられましたが、懐かしい味ですね~(^^ゞ
by collet (2011-04-06 14:35)
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書を書く (2013-12-26 11:30)