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映画「華麗なる賭け」の思い出 [洋画]

子供の頃から映画館が大好きで、毎月1度は必ず出掛けていたわたしですが、
今年は、2月に韓国映画の「ハーモニー」を観たきりです。
というのも、3月に上映予定だった中国映画を楽しみにしていたのですが、
東日本大震災後ということで、四川大地震を描いた内容では観に行く気も萎え、
また、映画自体もその内容から上映中止となっていたのでした。
そしてその後も、映画を観るという気にもなれずにいましたら、ナント!
わたしの好きなアジア映画を上映してくれていた映画館が、
5月のGW後に閉館となってしまったのでした~[もうやだ~(悲しい顔)]
そんなこともあり、益々、観たいと思う映画がなく、
足が遠退いてる今日この頃なのですが・・・

今週、お昼のNHKBSプレミアムでスティーブ・マックィーン特集がありました。
この特集は、すでに何度か放送されたので、ご覧になった方も多いかもですね。
そんなマックィーンの代表作「パピヨン」や「ブリット」と並び、
こちらも放送されました。

華麗なる賭け
01.jpg

この映画は、わたしにとって、思い入れイッパイの映画です。
ただそれは、主演のマックィーンに対してではなく、
共演者のフェイ・ダナウェイに対してで・・・
彼女見たさに、学校帰りに一人で、三宮の映画館へ行ったのでした。

監督は、「夜の大捜査線」「屋根の上のバイオリン弾き」「月の輝く夜に」の3作品で、
アカデミー監督賞に輝いたノーマン・ジュイソンです。
どれも素敵な作品で、黒人俳優として初のアカデミー男優賞を受賞した
シドニー・ポワチエも出演した「夜の大捜査線」も良かったけど、
わたしはトポル主演の「屋根の上のバイオリン弾き」が強く印象に残っています。
あの映画は、確かにまだ子供だったわたしに何かを教えてくれました。
ただ、それが何か解らず、帰り道、とても足が重かったのを憶えています・・・

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さて、こちら「華麗なる賭け」の物語は、
何不自由ないお金持ちの男が自分の姿を隠し、まるでチェスの駒を動かすように、
お金で雇った男達に銀行強盗をさせるところから始まります。
そして完全犯罪とみられたそれを、
保険会社に雇われた敏腕女性捜査官が追い詰めていくのですが、
その敵同士の男女が、お互いに騙し合いながらも惹かれ合い愛し合うようになるという、
サスペンスタッチでワクワク感もありながら、大人の恋模様も絡ませてと、
とてもスタイリッシュでオシャレな映画で、
まだ子供だったわたしには、大人の映画として強く印象付けられたのでした。

ましてや・・・
この映画は1968年制作とのことですから、その1年前でしょうか?
ウォーレン・ビューティと共演した「俺たちに明日はない」でのボニー役で初めて知り、
決して正統派の美人ではないけれど、アンニュイな雰囲気を漂わせた大人の女性に見え、
当時、憧れていたフェイ・ダナウェイがとにかく素敵で~~[ぴかぴか(新しい)]

04.jpg 05.jpg

社会の底辺に生きるギャング稼業のボニーとは違い、
デキル女ビッキー・アンダーソンとして登場する彼女のカッコ良さ!
特に、初めて登場する空港でのシーン、
つばの広い帽子をかぶり、大きな黒いサングラスをかけ、顎を少し上げて、
綺麗な脚線美のミニスカート姿で腰をふりながら颯爽と歩いてくるシーン・・・
今見ても「カッコええ~~[ぴかぴか(新しい)]」と思うほどで~~[ハートたち(複数ハート)]
自分の女としての長所を熟知し、
また仕事の上でも自信に満ちた知的で素敵な女性に見えたのでした。

そしてもう一つ、忘れられないのが・・・
マックィーン演じるトーマスと、彼の豪邸でのチェスのシーンです。
惹かれ始めた二人が、チェスをするうち我慢できずに・・・[ムード]
キスする二人の周りをグルグルと回るようなカメラワークも新鮮でしたが、
当時のわたしにとっては、初めてと言える程の
濃厚でなが~いキスシーンが延々とつづき、とても印象に残るシーンとなりました。
また、このキスシーンで、彼女の綺麗な手がアップとなりその指先の、
きれいにスクウェアカットされた長い爪のベージュのネイルが忘れられず、
その後、大人になり真似たのは言うまでもありません。

06.jpg

それと、この映画は映画よりも音楽が大ヒットした映画でもありました。
作曲は、映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランで、
歌うのは名優レックス・ハリソンの息子さんで俳優でもあったノエル・ハリソン
「風のささやき」というタイトルで、ささやくように歌うノエルの声が
毎日のようにラジオから流れていたのを思い出します。

昨夜もこんなことを思い出しながら、何度目かに観たこの映画・・・
もう40年以上が経つ今となっては、
当時の最新流行だったフェイのファッションにしても、
懐かしさはありますが、それと一緒に古さも感じます。
そして、あのドキドキしたキスシーンにしても、これはもう言わずもがな!?
でも、何度観ても、そしていつ観ても、
ピュアだった頃の自分を思い出させてくれる映画のひとつで、
大切なわたしの思い出の映画です・・・[揺れるハート]

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あしあと 10

コメント 14

たいちさん

フェイ・ダナウェイの作品は、あまり観ていませんが、いい歳の取り方をしていますね。名作は何度見ても新たな感動ありますよね。
by たいちさん (2011-06-04 13:12) 

新潟の美容室より通信中

拝見させていただきました☆読みやすいブログでとてもいいですね(*^_^*)

by 新潟の美容室より通信中 (2011-06-04 15:28) 

雀翁

中学生のとき友人の部屋のドアに、「大脱走」の大きなポスターが貼ってありました。少年たちがバイクにあこがれるのが当たり前だった時代です(今でもそうなんでしょうか)。スティーブ・マックィーンは世界中の思春期の男の子の英雄でした。この前、アマゾンで注文をしたとき、目に付いて、「荒野の用心棒」と「大脱走」を買ってしまいました...

あれっ?フェイ・ダナウェイの話しでしたっけ?失礼しました。まったく、何もわかりません。

by 雀翁 (2011-06-04 16:25) 

collet

★Reiさんいつもありがとう~~(^^ゞ

★たいちさんへ
そうですね、今でも女優稼業は続けてるのかしら?
いつぞや、お婆さん役で見かけましたが・・・
名作は勿論ですが、わたしの場合はその時の思いをよく思い出します。
やはり、多感な頃によく映画を観ていたからでしょうか~(^'^)
by collet (2011-06-04 17:09) 

collet

★新潟の美容室さんへ
お褒めいただきありがとうございます。
女性を美しくするお仕事、頑張ってくださいね~~(^^♪


★雀翁さんへ
今の若者はどうなんでしょう?
車にしても興味薄なようですし・・・

>スティーブ・マックィーンは世界中の思春期の男の子の英雄でした。
そーなんですね!?
わたしは小さい頃、かすかに父が「拳銃無宿」という
彼の新人時代のドラマを観ていたのを憶えていて、
TVから華々しく映画界デビューした時、
ああ俳優として、この人もステップアップできたんだ~
と思ったのを憶えています。

ところで「荒野の用心棒」と「大脱走」はアレで観られるんですね!
あ~~ウ、ウラヤマシイ!!!

それから、フェイのことをご存じないのは残念ですが、
彼女は作品にイマイチ恵まれていないので仕方ないですね~(^^ゞ
by collet (2011-06-04 17:14) 

よしあき・ギャラリー

指先まで・・・
さすがに、見所が違いますね。^^
by よしあき・ギャラリー (2011-06-04 18:19) 

dolfin

今回はアジアの映画ではなく、洋画なんですねー(^-^)。
映画と言えば、自分はもっぱらケーブルテレビで見るのがほとんどです(^^ゞ。

でも、ここ最近?洋画を見ることもなくなってしまいました。狭く深くもいいけれど、広く浅くという視点も必要な気がしました。

スティーブマックイーンは、スタッドポーカーの世界を描いた「シンシナティキッド」や「ハスラー」とかを見ながらドキドキ、ワクワクした記憶があります。
by dolfin (2011-06-05 06:05) 

collet

★よしあきさんへ
いえいえ~~
アップなので、嫌でもそちらに目が行ったのです~(^^ゞ


★dolfinさんへ
わたしの映画好きの原点は、やはり洋画ですね。
とにかく、当時は欧米映画しかTVでもありませんでしたし・・・
それが10年ほど前から、韓国映画が日本でも上映されるようになり、
中国映画と合わせて観るようになったのです。

「シンシナティキッド」はこの映画と同じノーマン・ジュイソン監督です。
それであの映画で、マックイーンも認められたんじゃないかしら?
by collet (2011-06-05 13:09) 

みんこ

映画もお好きなのねぇ〜!!
フェイ・ダナウェイは、とっても印象的な女優さんでしたね。
なんか知的な姉さんって感じで、ステキ。
「俺たちに明日はない」は、さすがに映画館では見ていないけど、
テレビで見ましたねぇ〜。父が洋画好きだったので、映画の雑誌で
雑誌でも見ていてカッコイイ女優さんのイメージがあります。
by みんこ (2011-06-06 23:46) 

雀翁

ハッハッハ、そう、あれで見るんです。

by 雀翁 (2011-06-07 19:27) 

collet

★istさんお立寄りありがとうございます~^^;

★みんこさんへ
映画はね、筋金入りで好きですよ~~(~o~)
父も確かに洋画好きでしたが、
その父に初めて映画館へ連れて行かれたのが「ローマの休日」だったという、
年の離れた映画大好きな姉に連れられ、
幼稚園児の頃から行ってましたから~(^^ゞ

>なんか知的な姉さんって感じで、ステキ。
おお~同じように感じてた方がいて嬉しいです~~(^^♪
そーなのよね!彼女は実年齢より落ち着いて見えるから、
どうしても姉さんタイプになるのかもですね。
それと、当時は恋多き女優とも言われてて・・・
共演男優とのロマンスも多々ありましたね~
うぅ~ん、懐かしいわ~~(~o~)
by collet (2011-06-08 16:32) 

collet

★雀翁さんへ
むふッ、わざわざのコメントをどーも・・・
それにしても、う、うらやまし過ぎる~(-"-)

うぅ~ん、もし、もしも・・・
今度ソウルへ行くことがあったら・・・
おススメのDVD持って押しかけてやるゥ~~(;一_一)
by collet (2011-06-08 16:33) 

Taddy

良い映画はいつ見ても新鮮です、確かに『俺たちに明日はない』のフェイ・ダナウェイは最高に可愛いかったし。
そういや『華麗なる賭け』は『ダイ・ハード』の監督が何年か前にリメイクしましたよね、マックィーンのヤツには到底及ばなかった気がする...
by Taddy (2011-06-10 12:31) 

collet

★Taddyさんへ
ボニーを演じた頃はまだ若かったけど、
役柄からか、どこか開き直ったような所もありましたね。
で、それがまた可愛くも見えて~(#^.^#)

それから、おっしゃる通り、近年にリメイクされました。
あの時のタイトルは「トーマス・クラウン・アフェアー」ですね。
ピアース・ブロスナンが主役でしたが、わたしは観てないです~(^^ゞ
ああでも、あれにフェイも出演してたとか!?
by collet (2011-06-11 11:49) 

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