野口久光 映画ポスター展 [ミュージアム]
体調はイマイチながら、気分転換も必要と、
友人が好きそうだからと持って来てくれたチケットを手に、
同じく好きそうな次姉を誘い、西宮市大谷記念美術館まで出掛けました。
友人が好きそうだからと持って来てくれたチケットを手に、
同じく好きそうな次姉を誘い、西宮市大谷記念美術館まで出掛けました。
こちらの美術館を訪れたのは初めてでしたが、
意外なほどに閑静な住宅街の中にありビックリしたわたし達・・・
ましてや、玄関も人気がなく恐る恐る入館したところ、
何でも、ホテルニューオータニの創立者である
大谷米太郎の片腕として働いた、実弟大谷竹次郎より、
約2400坪の邸宅と絵画コレクションを西宮市が寄贈され、美術館となったそうで~
ロビーの目の前に広がる手入れの行き届いた庭園にしても、
久々に訪れたお金持ちのご邸宅の趣きでございました。
意外なほどに閑静な住宅街の中にありビックリしたわたし達・・・
ましてや、玄関も人気がなく恐る恐る入館したところ、
何でも、ホテルニューオータニの創立者である
大谷米太郎の片腕として働いた、実弟大谷竹次郎より、
約2400坪の邸宅と絵画コレクションを西宮市が寄贈され、美術館となったそうで~
ロビーの目の前に広がる手入れの行き届いた庭園にしても、
久々に訪れたお金持ちのご邸宅の趣きでございました。
岡本太郎「午後の日」1967年作
玄関脇のスペースに何気なく展示されておりました。
野口久光 シネマ・グラフィックス/街の中のもう一つの絵画
追憶の映画ポスター展
追憶の映画ポスター展
幼稚園の頃から、年の離れた長姉の映画館での痴漢対策のため、
訳の解らない大人の映画にも一緒に連れて行かれていたわたしは、
同年代の子供の中では少し変わった子供でした。
だって、そんな姉の影響で年がら年中、映画関連の雑誌を読みふけり、
わたしが初めて異性を意識したのは、
「ローマの休日」でお馴染みのウィリアム・ワイラー監督の
「友情ある説得」でデビューし、「のっぽ物語」でチェックのシャツが爽やかに似合った、
通称トニパキことアンソニー・パーキンスだったのですもの~
訳の解らない大人の映画にも一緒に連れて行かれていたわたしは、
同年代の子供の中では少し変わった子供でした。
だって、そんな姉の影響で年がら年中、映画関連の雑誌を読みふけり、
わたしが初めて異性を意識したのは、
「ローマの休日」でお馴染みのウィリアム・ワイラー監督の
「友情ある説得」でデビューし、「のっぽ物語」でチェックのシャツが爽やかに似合った、
通称トニパキことアンソニー・パーキンスだったのですもの~
そんな訳で、学校から帰ってオヤツ片手にいつも「名画座」というTV番組を見ていたのです。
ちょうど、3時から始まるその番組では、
ハリウッド映画が台頭する前のフランスやドイツなど、欧州映画を放送しており、
自分が生まれるず~っと前の映画に見入っていたのですが、
そんな数々の映画の日本公開において、ポスターを手掛けたのが、
東京美術学校(現東京芸術大)在学中から映画評論を執筆し、卒業後は、
欧州映画を輸入公開する東和商事(現東宝東和)に入社した野口久光さんだったのです。
ちょうど、3時から始まるその番組では、
ハリウッド映画が台頭する前のフランスやドイツなど、欧州映画を放送しており、
自分が生まれるず~っと前の映画に見入っていたのですが、
そんな数々の映画の日本公開において、ポスターを手掛けたのが、
東京美術学校(現東京芸術大)在学中から映画評論を執筆し、卒業後は、
欧州映画を輸入公開する東和商事(現東宝東和)に入社した野口久光さんだったのです。
という訳で、どんなポスターがあるのだろうと楽しみにしていたのですが、
実際に目の前にすると、その野口さんの作品を楽しむというよりは・・・
姉と二人でポスターよりも映画自体の思い出話に花が咲き、
懐かしくて楽しいひと時を過ごしたのでありました~
実際に目の前にすると、その野口さんの作品を楽しむというよりは・・・
姉と二人でポスターよりも映画自体の思い出話に花が咲き、
懐かしくて楽しいひと時を過ごしたのでありました~
展示は年代別に別れており、入口を入って1枚目は、
1933年のドイツ映画「制服の処女」でした。
ちなみにこの頃は戦前公開なので、横書きは右からの時代ですのでご注意を!
でね、わたしがこの映画を見たのは前出の「名画座」でだったんですよね。
1933年のドイツ映画「制服の処女」でした。
ちなみにこの頃は戦前公開なので、横書きは右からの時代ですのでご注意を!
でね、わたしがこの映画を見たのは前出の「名画座」でだったんですよね。
すでにもう、ストーリーはハッキリとは憶えていませんが、
寮生活をおくる女学生が女教師に憧れ恋するという同性愛がテーマでした。
ただ、当時はまだ、そんな言葉も知らなかったわたしは、何も考えることなく・・・
ただただ、螺旋階段の上段から女学生が飛び降りるシーンだけが今でも頭に残っています。
寮生活をおくる女学生が女教師に憧れ恋するという同性愛がテーマでした。
ただ、当時はまだ、そんな言葉も知らなかったわたしは、何も考えることなく・・・
ただただ、螺旋階段の上段から女学生が飛び降りるシーンだけが今でも頭に残っています。
そうやって、1930年代から見始めたものの、
サスガに姉もわたしも戦前の作品に関しては、見知った物が少なく、
タイトルを確かめただけで足早に、見憶えのある戦後へと進みました~
サスガに姉もわたしも戦前の作品に関しては、見知った物が少なく、
タイトルを確かめただけで足早に、見憶えのある戦後へと進みました~
この中では、何と言っても、クラシックギターを手にしたなら必ず真似たであろう、
物悲しいギターの調べが有名すぎる「禁じられた遊び」が有名ですね。
ただ、アレは撮影費が掛かり過ぎサントラのオケ代が無くなったからの副産物だそうですが・・・
物悲しいギターの調べが有名すぎる「禁じられた遊び」が有名ですね。
ただ、アレは撮影費が掛かり過ぎサントラのオケ代が無くなったからの副産物だそうですが・・・
そしてこちらも同じく音楽も有名ですキャロル・リード監督の「第三の男」
アントン・カラスのチターの音色が独特な雰囲気を醸し出し、
サスペンスタッチのこの映画にとても合っていましたね。
サスペンスタッチのこの映画にとても合っていましたね。
それから、この映画は未見なのですが、
こちらの右端にある1960年のフランス映画「大人は判ってくれない」
こちらの右端にある1960年のフランス映画「大人は判ってくれない」
これはわたしにとっては、フランス映画というとこの人を1番に思い出す、
ヌーヴェルヴァーグの旗手フランソワ・トリュフォー監督の長編デビュー作です。
家庭に恵まれず、少年感化院に入れられたことがあるという
トリュフォー監督の自伝のような内容だそうですが、
この野口さんが描いた日本版ポスターを自室に飾るほどに気に入って、
後に監督した「二十歳の恋」の中では、
ポスター原画を小道具として登場させたそうですよ。
うぅ~ん、これ程気に入って貰えて、
きっと、描き手である野口さんもさぞかしお喜びだったでしょうね。
ヌーヴェルヴァーグの旗手フランソワ・トリュフォー監督の長編デビュー作です。
家庭に恵まれず、少年感化院に入れられたことがあるという
トリュフォー監督の自伝のような内容だそうですが、
この野口さんが描いた日本版ポスターを自室に飾るほどに気に入って、
後に監督した「二十歳の恋」の中では、
ポスター原画を小道具として登場させたそうですよ。
うぅ~ん、これ程気に入って貰えて、
きっと、描き手である野口さんもさぞかしお喜びだったでしょうね。
そしてポスター展の最後は、映画のラストにグッときたのを思い出しますね~
キャサリン・へプバーンとロッサノ・ブラッツィの「旅情」でしたが、
ポスターは全部で120点もあり、その他に俳優たちのポートレートや、
小さな字で綺麗に手書きされ、一瞬、印刷したのかと思った学生時代の映画ノート、
また、雑誌の表紙絵など、多数の資料展示もありました。
それと、これらの映画の公開当時の予告編などの映像もあり、
ご年配の映画好きが懐かしそうにご覧でした。
キャサリン・へプバーンとロッサノ・ブラッツィの「旅情」でしたが、
ポスターは全部で120点もあり、その他に俳優たちのポートレートや、
小さな字で綺麗に手書きされ、一瞬、印刷したのかと思った学生時代の映画ノート、
また、雑誌の表紙絵など、多数の資料展示もありました。
それと、これらの映画の公開当時の予告編などの映像もあり、
ご年配の映画好きが懐かしそうにご覧でした。
残念ながら野口さんも、94年に80歳半ばで亡くなられたそうで・・・
今頃はきっと、お友達だった淀川長治さんと二人、
愛する映画の話で盛り上がってるかもですね~
今頃はきっと、お友達だった淀川長治さんと二人、
愛する映画の話で盛り上がってるかもですね~
写真よりも味わい深いですね。
とても懐かしく拝見しました。
しかし、昔のお金持ちはお金の使い方を心得ていたようですね。
by よしあき・ギャラリー (2011-07-13 19:22)
体調は大丈夫ですか?
colletさん、すこしおませな少女時代だったのでしょうか。
それにしても、あのあたりにこんなすてきな美術館があったなんて^_^)b
by gwan3 (2011-07-13 22:48)
暑い日が続きますね(こちらはずっと雨で結構涼しいのですが)、体調、早くよくなるといいですね。
「女処の服制」、いや、「制服の処女」...なんだか、ドキットするタイトルで、今キ-ボ-ドを打つときも心拍数が上がった気がします。
小学生の頃の通学路に街の映画館で上映されている映画のポスタ-が貼ってある所があり、2週間に1度くらい、新しいポスタ-を見るのが楽しみでした。実際見に行くのは、「ゴジラ対キングギドラ」であったり、「赤影参上」であったり(男の子はなかなか大人になれないのです)でしたが...
by 雀翁 (2011-07-14 12:05)
★xml_xslさんお立寄りありがとうございます!
★よしあきさんへ
このポスター展を見ながら、よしあきさんの描かれる俳優編を思い出しました。
同じ様に似顔絵ではあるのでしょうが、素直なよしあきさんに比べ!?
野口さんの方は実物より良く見せてるような~(~o~)
>昔のお金持ちはお金の使い方を心得ていたようですね。
本当に!やはり、昔の方の方が大らかさを感じますね。
by collet (2011-07-14 13:45)
★Ritaさんどうもありがとう~~(^^♪
★gwan3さんへ
はい、どうにかマイペースで頑張ってます。
あっ、今朝などは、なでしこの決勝進出を寝床で聞き、
「やった~~(^o^)/」と飛び起きられましたし~~(~o~)
で、恥ずかしながら、オマセな子供でした~(-_-;)
とにかく、一回り以上年の違う姉に鍛えられましたので・・・
by collet (2011-07-14 13:53)
★雀翁さんへ
そちらは雨が続いているのですか・・・
あれ?でも湿気はあまり感じないのかしら?
>今キ-ボ-ドを打つときも心拍数が上がった気がします。
ウンまあ~またまた、そんなおフザケを~~(^^ゞ
ところで、昔は映画館も多くその分、
映画のポスタ-を貼ってある所もあちこちにありましたよね!
で、、、わたしも同じく楽しみに見ておりましたとも!
ただ、うちの近所には、邦画の上映館しかなく、
東映のやくざ映画が多かったけど~(~o~)
by collet (2011-07-14 14:02)
大谷記念美術館はまだ行ったことないので是非行きたい美術館の一つです。岡本太郎の彫刻は、万博公園の太陽の塔にイメージが似ていますね。若い頃は全く映画に興味なかった私でした。
by たいちさん (2011-07-15 12:37)
★今造ROWINGTEAMさんお立寄りありがとうございます^^;
★たいちさんへ
こちらへはまだお出掛けではなかったんですね。
とても閑静な住宅街の中にあり、落ち着けますよ。
岡本太郎の「午後の日」は太陽の塔と同時代の作かもしれませんね。
わたし達も一目見るなり、すぐにどなたの作品かわかりましたもの~(~o~)
by collet (2011-07-15 15:38)
素敵な日本庭園ですね。
ポスターのコレクションは素晴らしいです。
偶然ですが昨日は1959年制作のベンハーをDVDで皆で見ました。
懐かしかった~
by まぐろ (2011-07-16 06:02)
★まぐろちゃんへ
サスガに大邸宅でございまして、
この日も2人がかりでお庭の手入れをなさってました。
ベン・ハーも懐かしいですね!
あの頃のヘストンはあんなに元気だったのに・・・
by collet (2011-07-17 15:13)
★おぉ!次郎さんお立寄りありがとうございます~^^;
by collet (2011-07-18 12:22)
ちょーっとコメントが遅くなりすぎてごめんなさい(^^ゞ。
西宮市にこのような美術館があるとは知りませんでした。
いろんな形で社会のために貢献する方法があるのだと知りました。
午後の日という作品、見ていて誰の作品なのかすぐにわかりました。ちょっと前テレビ大阪の美の巨人という番組で放送していたもので。
追憶の映画ポスター展、映画好きのcolletさんのことですからすごく楽しかったことだと思います。
何と言っても初めて映画を観られたのが小さな子供のころからですから。いろいろと回想されながら思いに耽っておられたのだと思います。
by dolfin (2011-07-22 05:20)
★dolfinさんへ
お忙しいのでしょう?
遅かろうが早かろうが、時間のある時にお寄り下さいね!
ところで、こちらの最寄りの駅は香櫨園なのですが、
駅の周りはヒッソリとして何もないけど、
少し行けば、この他にも何やらありそうでしたよ。
今回は時間がなく行けませんでしたが、いつかまたゆっくり散策したいです。
で、、、「美の巨人」はわたしも時々観ていますが、
「午後の日」の紹介もあったのですね!
置かれてる場所がイマイチ目立たない場所なので、チト寂しげだったけど~(~o~)
姉と二人、人が少ないことをいい事に、
ずっと思い出話をしながら観て回り、本当に楽しかったですよ~♪
好きそうだからとチケットを持って来てくれた友人に大感謝です~~(*^^)v
by collet (2011-07-22 12:19)
前より仕事が忙しくなったというのではないのです(^^ゞ。
かなり以前からヤフーのIDを持っているんですけど、3連休の間ほとんどずっと知恵袋の回答に取り組んでいたんです。
回答すれば一定のポイントをゲットすることができ、自分の回答がベストアンサーとして選ばれたらかなりの高ポイントをゲットできるしくみです。
ただ、ポイントがたまっても現金やチケット等に交換できないんです(;一_一)。なのに没頭してしまいました。
主に自分の仕事関係のこと、ダイエットのこと、ジョギングのこと等の分野で回答してみましたが結果はどうだったでしょうか(^-^)。
by dolfin (2011-07-23 11:35)
★dolfinさんへ
ああ~お仕事じゃなかったんですね~
で、何やら楽しげなことに没頭されてたようで!?
わたしはイマイチ、理解できておりませんが~(^^ゞ
でも、どんな事でもストレス発散を兼ねて没頭するのもいいですよね~(*^^)v
あっ、反対に没頭し過ぎてそれがストレスになっちゃ困るけど・・・
by collet (2011-07-23 12:22)
余計に混乱させてもどうかなと思いますが、
ヤフーの会員になると知恵袋と言って、困ったことを教えて!と発信すれば会員が回答してくれるんです。
ただ回答するだけで回答者は少しだけポイントをゲットできるんです。発信者は回答の中からこれが一番すばらしいと判断すれば、その回答者はベストアンサー賞として高ポイントをゲットできるしくみです。
by dolfin (2011-07-24 11:25)
★dolfinさんへ
わざわざのご説明、ありがとうございます~(*^^)v
で、、、よ~く解りましたよ!
わたしもそのサイトは見たことがあります!
ただ、システムなどは知らなくて~~
今回の説明でハッキリとし・・・
何だかスッキリいたしましたわ~(^^ゞ
by collet (2011-07-24 12:50)