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映画「アジョシ」 [韓国映画]

本国の韓国では630万人もの動員で、昨年のナンバーワンヒットとなりました。
原題も「アジョシ」で日本語では「おじさん」の意味ですが、
さて、日本でもヒットするのでしょうか?

アジョシ
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監督は熱血男児につづき、これが2作目となりますイ・ジョンボム
前回もそうでしたが、今回も脚本も自ら手掛け、
闇の男社会をハードに描きながらも、前作で母と息子の人間ドラマを描いたように、
今回も謎の寡黙な男と彼を慕う孤独な少女の心の触れ合いを描いています。
イ・ジョンボム監督、どちらも男っぽい作品ですが、こういう所はお上手ですね。
お陰で、思わず目を覆ってしまうシーンも多々ありましたが、
前作同様にラストシーンが印象的で、ウルッとしながら気持ちの良い安らぎを感じ、
この映画を観たのを後悔することはありませんでした。

そんな映画の始まりは・・・
ひっそりと身を隠すように街の片隅で質屋をして暮らす男テシクの部屋に、
今日もまた、彼を「アジョシ」と呼び慕う近所の娘ソミがやって来て、
2人で仲良く白いご飯だけというような粗末な夕食を食べています。
友達もおらず、いつも一人ぼっちで、麻薬中毒の母と暮らすソミにとって、
無口なアジョシは唯一の友達だったのです。
そんな時、その母が麻薬密売の犯罪に巻き込まれ、
その母もろともソミまでもが誘拐されてしまうのです。
そして、ふとしたことからそれを知ったテシクは、
以前、ソミが補導されそうになった時、
たまたま通りかかった自分を「パパだ」と言い、
窮地を逃れようとした時の事を思い出すのです。
あの時自分は、無視して立ち去り、その夜訪ねて来たソミが
「わたしが恥かしくて知らんぷりしたんでしょ、でも嫌いにならないよ。
アジョシまで嫌いになったらわたしの好きな人がいなくなっちゃう」
と、涙ながらに言ったことを・・・
そしてテシクは、ソミを助けることを決意して・・・

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主役のアジョシを演じるのはウォンビン
除隊後初の作品だった母なる証明では、28歳になるものの知能は子供のままという、
今までにない役柄で演技者としても新境地を開いたと思いますが、
それまでにも多く演じた兄に守られる弟的な役柄でした。
それが今度は一変して、強靭な肉体と技を持ち弱き者を守ろうとする役柄で・・・
いやはや~バンビのようなカワイイ目は相変わらずだけど、
そんなソフトな面と、冷徹でハードなアクションをもサラリとこなす大人の男としての、
2つの顔を見せてくれ、ファンじゃなくても見惚れるかも~[揺れるハート]

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そして相手役のソミには、デビュー作だった前作の「冬の小鳥」での演技が、
カンヌ国際映画祭でも話題となった、天才子役のキム・セロン
残念ながら、その話題作は観ておらず、今回が初めてでしたが、
オーバーな表情もなく、とても自然な芝居でわたしは好感を持ちました。
いえね、日本でも同じですが、最近の子役って、やたら作った芝居をしますでしょ、
アレ、嫌いなんですよね~[パンチ]
その点、セロンちゃんは素直で普通の子供らしく、小賢しい芝居をしないのがイイですね。

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それにしても、この映画、脚本がよくできており、
テシクの過去が明かされていく過程もサスペンスタッチで面白かったです。
確かに、子供までもが絡んだ臓器売買や人身売買など、
いくら映画とは言え、憤りを感じ、目を覆いたくなるシーンもありましたが、
それでも彼の過去が気になり、見続けてしまったというか・・・

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また、血生臭いアクションにしても、今まで見たことがないソレで、
ラスト近くの敵のアジトに一人乗り込んで闘うシーンは目が離せませんでした。
何でも、東南アジアのいろんな武術をミックスしてるそうで、
使う小道具にも意外性があり、面白いな~と思いましたが、
特に、最後にナイフで1対1で闘い、敵の手首をくわえてトドメをさすシーン!
鍛え上げたウォンビンの見応えある切れのある動き共々、
思わず「ほぉ~そうくるか~~[目]」と、中国や香港映画でも見たことがない、
その驚きの技に心の中で感嘆の声をあげておりました~[わーい(嬉しい顔)]

本日より、日本公開となりましたが、
やはり、観客はウォンビンファンの女性の方が多いのでしょうね。
でも、そんなファン以外でも、充分に見応えがある映画だと思います。
ということで、たとえ途中、目を瞑ってでも、
ラストで救われますので安心してご覧くださいね~[手(チョキ)]

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あしあと 12

コメント 19

よしあき・ギャラリー

630万人の動員、すごいですね~。@~@
by よしあき・ギャラリー (2011-09-17 14:25) 

降龍十八掌

アガシのcolletさん、無影剣の再放送ありましたよ~。
28日(水)午後3時10分から、チャンネルNECOさんです。
by 降龍十八掌 (2011-09-17 19:28) 

たいちさん

ウォンビンは映画主体で、テレビドラマにはあまり出てないですね。
彼の技が、どんなのか、気になりますね。
by たいちさん (2011-09-17 20:41) 

mint_tea

28歳のウォンビンでもアジョシって呼ばれちゃうのですね~
途中は多分私の苦手系のようなので躊躇しますが、ラストは救われるのですね。
by mint_tea (2011-09-17 22:55) 

collet

★よしあきさんへ
630万人の中には、リピーターも多いかと思います。
まあ、それだけ面白いということでしょうか~(^_-)-☆

★姥桜のかぐや姫さんお立寄りありがとうございます~^^;
by collet (2011-09-18 11:03) 

collet

★Ritaさんお付き合いありがとうで~~す(^^♪

★降龍さんへ
>アガシのcolletさん
まあまあ~お気を使っていただいて~~(^^ゞ
ところで、朗報をありがとうございます!
チャンネルNECOなら観られます!
早速に録画準備しときますわ~(*^^)v
by collet (2011-09-18 11:12) 

collet

★たいちさんへ
韓国の俳優は、ドラマでデビューして映画俳優となる人が多いです。
いろんな理由があるようですが、
ウォンビンも完全にTVタレントではなく、映画俳優となりましたね。

★wattanaさんお立寄りありがとうございます!
by collet (2011-09-18 11:22) 

collet

★mint_teaさんへ
ああ~いえいえ、28歳というのは、前作の役の上での年齢です~(^^ゞ
実際には、もうすぐ34歳になるようです。
まあ、このトシになったからこその役柄ですね。
それからやはり、このストーリーじゃ苦手な方は多いと思います。
きっと、彼のファンでなきゃ観ないかもね・・・(;一_一)
by collet (2011-09-18 11:31) 

gwan3

ご無沙汰しちゃいました~
アジョンとオジンってなんだか似てますね。
以前韓国に行った時、ヤモメ男のことを韓国では「ちょんがー」って言うんですよって教えられたことがあったのですが、それって子供の頃大阪で普通に使ってた言葉でした。
もとは韓国語だったんだって驚いたもんです。
「ハナから」も最初からっていう意味で普通に使っていましたが、ハナはきっと韓国語のひとつに当たる言葉なんでしょうね。
韓国語と関西弁って親和性が高いのか?
話が脱線してしまいました ^_^);
by gwan3 (2011-09-19 17:43) 

みんこ

34才でも「おじさん」って…しかもかなりカッコいい人だし〜。
でも、これくらいの女の子にとっては、お兄ちゃんって高校生くらい
までで、立派におじさんなのかな…。
by みんこ (2011-09-21 00:16) 

collet

★gwan3さんへ
「ちょんがー」は今でも普通に使ってますよ~(*^^)v
そうなんですか~あれも韓国で使われてるんですね!
いえね、漢字の二字熟語などの中には、
同じ意味で似た発音の言葉が結構多いんですよね。

で、、関西弁には特に多いというのは解りませんが、
所詮、お隣のお国ですものね。
繋がりがあるのも当然ですよね~(^_-)-☆
あっ、在日韓国人の方は、関西に特に多いのかしら??


★みんこさんへ
小学生から見れば、34歳なんて充分「おじさん」ですよ~~(^^ゞ
確かにウォンビンは童顔でカッコ良くはありますが、
10歳の子供がいてもおかしくないし・・・
まあ、人によっては、
20代でもおじさん呼ばわりされそうだけど!?(~o~)
by collet (2011-09-21 16:36) 

シェルティ

>きっと、彼のファンでなきゃ観ないかもね・
ファンじゃないけど、この映画もちょっと気になっています。
が、子供が酷い目に合うのは苦手だわ。
「タイフーン」もそうだったし。。。
韓国のドラマ、映画にはそういうの多いと思います。
最後は、救われるなら大丈夫かも?
R指定だからTV放映もなさそうだし。

この映画の前に、今週末「僕らは世界を変えることはできない」を
見ようと思っています。
とりあえず、
普通の子が普通に頑張る?映画を見てほっとしたいこの頃です。
期待どおりだと良いけど(笑)
向井君も見たいし(ルンルン)
by シェルティ (2011-09-22 00:36) 

collet

★シェルティさんへ
この映画、韓国映画にしては珍しくベスト10入りしてましたよ!
いや~いくら何でもウォンビンファンだけじゃ無理でしょうし!?
それなりに支持されてるのでは?
まあ、脚本が良いだけに映画自体も面白いしね。

それから、確かに韓国物には子供が虐げられるストーリーが多いですね。
でもそれは、韓国だけに限らず家庭が貧しければ、
どうしてもそんなストーリーになるしね・・・
わたしもこの映画を見ながら、アカデミー賞に輝いた
「スラムドッグ$ミリオネア 」を思い出していました・・・

「僕らは世界を変えることはできない」ね~(*^^)v
当代きっての人気者を主役にしたかる~い映画かと思ってましたが、
カンボジアに学校を作るという内容なのよね。
わたしもチト興味はありますが、近くでは上映館がないのですゥ~~(T_T)
ホントにもう!最近は映画を観るのも簡単じゃない・・・
by collet (2011-09-22 15:52) 

雀翁

630万人の動員があっても知らないものは知らないのですが...日本には韓国映画を上映する劇場がたくさんあるのでしょうか?

う~ん、突っ込み所が皆無です。

by 雀翁 (2011-09-23 13:01) 

シェルティ

こんにちは!
「僕らは世界をかえることはできない」を見て来ました。
向井君を見ようと映画館へ行ったチャライ私も
映画の中のチャライ学生達同様に現実の重さに
無力感を感じました。
でも、何もしなければ何も変わらないし。

帰りに
「アジョシ」のポスターを劇場で見ました。
やっぱり気になるけど、この映画は友人を誘えないわ(笑)
by シェルティ (2011-09-23 13:19) 

collet

★雀翁さんへ
わたしも決して!
あの630万人の中に雀翁さんが入っているとは、
思いもしませんでしたよ~~(^^ゞ

日本での韓国映画ブームは一時ほどにはすでになく、上映館も減っています。
まあ、韓国国内でも金大中大統領時代に比べ、
ペースダウンしてますが・・・


★シェルティさんへ
お~早速ご覧でしたね!
で、シェルティさんのコメントを読んで、
大体、この映画の内容がわかりました~(*^^)v
やはり、そういう映画でしたか・・・
ところで、向井くんのチャライ学生ぶりはいかがでした?
彼の年齢からして、これが最後の学生役でしょうが・・・

>やっぱり気になるけど、この映画は友人を誘えないわ(笑)
ウン、コレはね、見るなら一人の方がいいわね。
ウォンビンファンでもなく、韓国映画ファンでもなければ、
確かに1800円を出して観るのは辛いかも~(~o~)
by collet (2011-09-24 14:00) 

みなりん

ラジオで、おすぎさんが絶賛しておりました。
これは絶対見た方が良いと!

私は血が出るのは苦手なので、、、DVDが出たら見ます。
by みなりん (2011-09-29 12:22) 

collet

★みなりんさんへ
ほほ~~おすぎさんが絶賛なさってましたか~~(*^^)v
どこにだろ?気になるわ~(~o~)

それから、この映画はそれほどに血は出ませんが、
大きなスクリーンだと目を瞑りたくなるシーンが多々ありますので、
DVD鑑賞の方がいいかもね・・・
by collet (2011-09-29 14:58) 

collet

★SORIさん、こちらにもお立寄りありがとうございます~^^;
by collet (2011-10-02 17:07) 

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