映画「サニー 永遠の仲間たち」

残念ながら今のところ、神戸では上映予定がないもので、
尼崎のとある映画館まで足を伸ばし観て来ました。

サニー 永遠の仲間たち

２００８年チャ・テヒョン出演の「過速スキャンダル」でデビューし、
本国では大ヒットとなったカン・ヒョンチョル監督の２作目で、
今回は、お母さまの高校時代の写真を見て思い付いたそうです。
というのも、韓国ではセブン・シスターズ（７人の女性）は
トラブルメーカーの女子高生を意味するそうで、
もしかして、自分の母もそんな仲間だったのでは？なんて想像したそうですよ。

そんな監督が作った物語は、仕事が出来る夫と可愛い一人娘に恵まれ、
平凡だけど何不自由ない生活を送る専業主婦のナミがある日、
母の見舞いに行った病院で偶然、高校時代の親友チュナに再会する所から始まります。
その２５年ぶりに再会したチュナは事業家として成功したものの、
独身で身寄りもなく余命２ヶ月というガン患者だったのです・・・
ナミが田舎の高校から転校してきて初日から訛りをバカにされた時、
一番最初に仲間に入れてくれた姉御肌のチュナ、
それからというもの、どんな時でもいつも一緒だったのに・・・
そんなチュナに「何かしてほしいことはない？」とナミが訊ねると、
彼女は「死ぬ前にもう一度みんなに会いたい」と言うのでした。
そのみんなとは、高校時代の７人グループ“サニー”の仲間のことで、
ただ一緒にいるだけで楽しく、永遠の友情を誓い合った７人なのですが、
学園祭の日に起きた事件を切欠に、二度と集まることがなかったのです。
それでナミはチュナのため、残りの５人のメンバーを捜し始めるのですが・・・

こんなストーリーで、最後の軍人出身全斗煥政権下の暗い時代を
敢えて何でもアリのコメディタッチで笑わせながら、
仲間たちが辿って来た人生の悲哀も描き、ホロッとするところもあるんですよね。
それと、４０代の現在と２５年前の高校時代を行ったり来たりするのですが、
とてもスムーズに移り変わり、違和感なく観られました。
ましてや、一役２人の配役も、監督が細心の注意を払ったと言うだけあり、
顔も雰囲気も似た女優が配され、とても上手いキャスティングだと思いました。

主人公のナミを演じたのは、ユ・ホジョンとシム・ウンギョン
ドラマ中心だというユ・ホジョンは初めてでしたが、川島なお美似の美人でした。
かたや、高校生のナミを演じたシム・ウンギョン、
天才子役として、数々のドラマや映画に出演して、
「太王四神記」でのスジニも好評でしたがそれよりも、
このナミは数段パワーアップしており、お見事～～
何でも、今はアメリカの高校に留学中だそうで、
今から大人の女優となった彼女の活躍を楽しみにしています。

そして“サニー”のカリスマリーダーで仲間のためなら何でもするという、
美人で腕っ節の強いチュナを演じるのはチン・ヒギョンとカン・ソラ
このチン・ヒギョンはわたしにとってはお馴染みの女優で、
彼女がモデルから美人女優として活躍し始めた頃から見てますが、
４０代で化粧っ気のない今回のチュナが今までで一番綺麗に思いました。
また、このチュナ役でブレイクしたカン・ソラは、ただ今最も注目される女優だそうな～

この４人の他にも、５人の少女たちとベテラン女優が登場し、
その他にも、脇役としてドラマなどで見知った顔がイッパイ見られましたが、
中でもひと際、わたしの目を引いたのはナミが一番最初に見付ける
綺麗な二重瞼に憧れ、今は保険のセールスレディをしているチャンミを演じたコ・スヒです。
舞台中心の女優で日韓で公演され話題となった「焼肉ドラゴン」では、
韓国人として初めて読売演劇大賞優秀女優賞を受賞していますが、
そんな舞台以外にも、数々の映画やドラマに出演しており、
わたしにとって忘れられないのがチラ見していたドラマ「チャミョンゴ」での彼女です。
大きな体で剣を手に、男達をバッタバッタとなぎ倒すモ・ヤンへも迫力満点だったけど、
それ以上に、夫を心より愛す可愛い女ぶりがとても印象に残っており、
久々に大きな画面で彼女を観られ嬉しかったです～

そして最後に、映画のバックに流れる音楽の懐かしいコト！！
２５年前の日本でもよく聴かれた数々のヒット曲～～
先ずオープニングとラストに流れるタック&パティの「タイム・アフター・タイム」や、
ソフィー・マルソーのデビュー作で思い出す映画「ラ・ブーム」の主題歌で、
リチャード・サンダーソンが甘く歌う「愛のファンタジー」、
そして、この映画のタイトルにもなっているボニーMの「サニー」、
どれもこれも、わたしも聴き馴染んだ名曲で、心の中で一緒に口ずさんでいたのですが、
映画の最後、チュナの葬儀場でみんなで踊る「サニー」のシーンでは、
自然と体が動きそうになり、わたしも一緒に踊りたいほどでした～

それにしても、封切り４日目のお昼の回だというのに、
観客がわたしを入れて４人だけという寂しさ・・・
日本での韓国映画の集客の悪さは今に始まったことではないけど、
日本の４０代と言わず、５０代、６０代の女性にも通じる内容だけに、
一人の韓国映画好きとしては心より、もっと沢山の方に観て頂きたいと思いました。

という訳で・・・
http://sunny-movie.com/index.html
こちらが公式HPで劇場情報もありますので、
この記事をお読みになり、興味をお持ちになった方は、
ぜひとも劇場へお出掛け下さいね！
あっ、帰りにはスキップしてるかもですよ～～
そして、わたしのように、久しぶりの友人に逢いたくなるかも・・・

タグ：韓国映画 サニー 永遠の仲間たち カン・ヒョンチョル ユ・ホジョン シム・ウンギョン チン・ヒギョン カン・ソラ コ・スヒ

コメント 19

韓国のドラマも映画も観ないのでわからないのですが、好きな人にはたまらんのでしょうなぁ。。。
私がルパンシリーズにたまらんように♪
by mee (2012-06-07 14:10) 

★meeさんへ
そうですね～どんな事でもそうですよね。
ただ、わたしの好きな韓国映画の場合、
時間の無駄と思えるような駄作も一杯あり、困るんですよね～(-_-;)

★thisisajinさんお立寄りありがとうございます！
by collet (2012-06-07 16:22) 

気の合った仲間と巡り会うのは、若返りますね。
直ぐ、現実に返るのですが、楽しいものです。
時効成立後の実話を聞くのも、ヤキモキするものです。
by よしあき・ギャラリー (2012-06-07 19:21) 

美人揃いの中に異色のコ・スヒがいるのが面白いですね。女性の友情は続かないというのが定説ですが、それを打ち破る映画のようですね。
by たいちさん (2012-06-07 23:33) 

これを観た友人が「すごくよかった！」って言ってましたので
観に行こうかなって思っています!!
by takanobu (2012-06-08 03:53) 

★wattanaさんお立ち寄りどうもありがとうございます～＾＾；

★よしあきさんへ
そうですね～学生時代の友達などは特にそうですね。
子供にかえって騒げますものね～(^^♪
それにしても、時効成立後の実話ねェ・・・
もしかして、よしあきさんもおありかしらん！？(~o~)
by collet (2012-06-08 14:04) 

★たいちさんへ
＞女性の友情は続かないというのが定説ですが、
そーなんです！
わたしもソレを思っていたのですが、
それはどうやら、間に異性が入った場合に限られるようですよ～(^^ゞ

ココだけの話・・・コ・スヒ以外はみんな同じような！？(~o~)


★takanobuさんへ
ぜひ、ぜひ！！ご覧下さいませ～～♪
これは昨今の韓国映画の中でも秀作だと思いますので～(^^ゞ
by collet (2012-06-08 14:11) 

★ソニックマイヅルさんお立寄りありがとうございます！

★Ritaさんもお付き合いありがとうございます～～!(^^)!
by collet (2012-06-08 14:13) 

本当に、モ・ヤンヘですね。
また、若い亭主がいるのでしょうか？

肝っ玉母さんを思い出します。
by 降龍十八掌 (2012-06-08 19:52) 

★降龍さんへ
亭主はいる役でしたが、残念ながら登場せずなので、
若いかどうかは不明です～(^^ゞ

ところで、ここに登場する女優の中では、
実年齢は彼女が一番若いんですよ！
確かに貫禄があるので老けて見えますが～(~o~)

★わかさんお立寄りありがとうございます～＾＾；
by collet (2012-06-09 17:24) 

こんにちは。やはり現場で観る映画は違いますね！^^;
by ソニックマイヅル (2012-06-11 11:50) 

★makizukinちゃんこちらにもありがとう～(^^ゞ

★ソニックマイヅルさんへ
そうですね、わたしは子供の頃から映画館が大好きなもので、
やはり映画は大きな画面でないと～!(^^)!
by collet (2012-06-11 16:27) 

こんばんは！
これは韓国映画にしては明るそう（笑）
私も見たいけどたぶん近くでは上映無いわね。
韓国映画は、イケメンが出ない限り上映はありません（笑）
と、言う事でお客様も少なかったのね。
コ・スヒって加奈子ちゃんに似た太目の人？
私も同期の女子は９人だけ同期会をやったのはもう７，８年前です。
その時の発起人が私だったので毎年、年賀状で
今年は女子会←今ではこう言う（笑）やりましょうとか言われています。
誰かが声をかけないと中々動かないから
秋になったら考えよっと。。。

韓国の女優さん見てると、痛々しくて
つい、自分のほほを両手でそっと、
マコ－レ・カルキン君の様になってしまいます。
ムンク？（爆）

この映画は、ＤＶＤが出たら見ます！

コレットさん、今週はどこへ？
by シェルティ (2012-06-11 21:37) 

★シェルティさんへ
はい～コレはコメディですので明るいですよ！
でね、わたしが観た時は寂しい限りでしたが、
巷では好評のようなので、心配したほどでもなさそうです！？
それから、コ・スヒはその加奈子ちゃん似の人で、
演技派女優ですよ～(*^^)v

ところで、同期会、今年は実現すればいいですね！
ただ、いつも会ってる仲間だと中々実現はしなさそうだけど～(^^ゞ

＞韓国の女優さん見てると、痛々しくて
この映画の中でも、整形に関してのセリフが沢山出てきますが、
もう当たり前のようになってましたよ～(＠_＠;)

＞コレットさん、今週はどこへ？
今週は休み返上で仕事してました！仕事！！(ーー゛)
by collet (2012-06-13 16:00) 

★カシムさんこちらにもありがとうございます！
by collet (2012-06-15 16:26) 

★mint_teaさんこちらにもお立寄りありがとうございます～＾＾；
by collet (2012-06-17 16:10) 

初めまして。
みんながみんな、こんなに美人である筈がない！の同窓会ドラマ的部分を見事に排除してくれて、余計に心に伝わりました。
韓国の女優さんのことはよく知らないのですが、皆さん体当たり名演技だったと思います。
by ここなつ (2012-06-18 16:49) 

★ここなつさんへ
こちらこそ初めまして！
そしてコメントをありがとうございます～(^^ゞ

この映画、コメディタッチで軽く観られ、
そのくせ後からジンワリと心に残るという素敵な作品でしたね。
そして、真の友情が育ち難いと言われる女同士での友情が描かれ、
同姓としてとても気持ちが良かったです～(*^^)v

＞皆さん体当たり名演技だったと思います。
そうですね！
場数を踏んだベテラン女優だけに当たり前でしょうが、
自分達も楽しみながら演技してるように思いました～♪
きっと、現場は賑やかだったのでは！？(~o~)
by collet (2012-06-18 17:24) 

★みんこさんこちらにもありがとう！

★yonta*さんもありがとうございます～＾＾；
by collet (2012-06-25 14:58)