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映画「光にふれる」 [中国映画]

優しいピアノの音色がききたくて、
今年初めて映画館へと足を向けました・・・


2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール で優勝した辻井伸行、
その彼と同じ様に、生まれた時から両目の視力を失ったものの、
幼い頃より耳にしたすべての曲を記憶し、4歳からピアノを始め、
今ではクラシックは勿論、ジャズ・ロック・ポップスなど各分野でも活躍し、
日本でも2010年の来日公演につづき、2011年には、
東日本大震災復興支援チャリティピアノソロリサイタルも開いた、
台湾のピアニスト、ホアン・ユィシアンの大学時代を描いた映画です。

監督は、ユィシアンの学生時代に彼本人を主役として短編をつくったチャン・ロンジーで、
その短編を香港映画界を代表するウォン・カーウァイが観て感動し、
長編として映画化することが決定したそうです。

3.jpg

台湾の片田舎に生まれ、盲目ながらピアノの才能を開花させたユィシアン、
小学生の時には数々のコンクールに出場し、いつもいい成績を残していました。
でもある時、盲目だから優勝したんだという言葉を耳にし、
それがトラウマとなり、表舞台に立てなくなっていたのです・・・
そんな息子の将来を心配した母は、音楽を仕事として自立できるようにと、
誰一人知る者もなく、寮生活となる彼の生活を心配しながらも、
台北にある音楽大学に通わせることにしたのでした。
そして家族と離れ、慣れない都会の生活に不安な日々を送りながらも、
ふとしたことで知り合ったダンサーを夢見るシャオジエや
彼の人柄や音楽に惹かれ集まった仲間たちのおかげで、
次第にユィシアンの生活にも光が照らされるようになるのでした・・・

主役のユィシアンは、適格な俳優が見付からず、
結局、短編と同じく、ホアン・ユィシアン本人が演じています。
俳優としては素人ですが、自分を演じるのだから大丈夫なんでしょうね!?
で、そんな彼のお芝居の中では、シャオジエと一緒に砂浜で遊ぶシーンが素敵でした。
大海原を前にしてぶつかる人もなく、初めて杖も持たず1人で歩くシーン・・・
最初は不安げに歩き始めたのが次第に大股になり全身で風を感じ、
まるで観ているこちらにまで清々しい風を送ってくれたようでした。
また、もちろん音楽も担当しており、
彼の笑顔が思い浮かぶような優しいピアノの音色に癒されました。

5.jpg

それからシャオジエを演じたサンドリーナ・ピンナ
フランス人の父と台湾人の母のハーフだそうで、何とも美しいったらありゃしない~~[ぴかぴか(新しい)]
化粧っ気のない顔での出演でしたが、その美貌には驚きました。
いやはや、台湾若手女優の中でも、
台北映画祭での最優秀主演女優賞受賞の演技力は勿論のこと、
その美貌でも要注目のようですね。

4.jpg

映画を見終えて一番に感じたのは、ホアン・ユィシアンが出会った人達みんな、
なんて素敵な人達なんだろう~ということでした。
監督としては、ユィシアンの実際の仲間たち同様に、
障害者だからと決して特別扱いはせず、
愉快で前向きな人間たちとして描きたかったそうで、
彼らの明るさがユィシアンが奏でるピアノとともに、
とても心地良かったわたしです~[揺れるハート]

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あしあと 9

コメント 9

たいちさん

実在の音楽家の伝記のような作品なんですね。同じ障害者とはいえ、佐村河内とは大きな違いですね。最近、私も映画館に行かなくなりましたね。
by たいちさん (2014-02-13 17:53) 

よしあき・ギャラリー

辻井伸行の風貌に似ていますね。
障害に負けないで頑張る姿は素晴らしいですね。
我が身を振り返ると愕然とします。^^;

by よしあき・ギャラリー (2014-02-14 07:20) 

collet

★teftefさんお立寄りありがとうございます!

★ソニックマイヅルさんもありがとうございます~^^;

★wattanaさんいつもありがとうございます!
by collet (2014-02-14 14:08) 

collet

★たいちさんへ
そうなんです~まだ26歳と若いですが・・・
ところで、佐村河内には驚きましたね!
あのNHKの特番を偶然見ましたが、
まさかこんな人だったとは~~(@_@;)

★makimakiさんお立寄りありがとうございます!
by collet (2014-02-14 14:13) 

collet

★よしあきさんへ
>辻井伸行の風貌に似ていますね。
そうなんです~
でもって、体全体で音を感じる様子も似てましたよ!
ところで、我が身を振り返り愕然とすることなんてないですよ~
ちゃんと、素敵な才能をお持ちですもの~~(^^ゞ

★enigumaさんお立寄りありがとうございます!

★shin.sionさんもありがとうございます~^^;
by collet (2014-02-14 14:20) 

シェルティ

良い映画を見られて良かったですね。
介護も順調でしょうか?
このお正月休みに、見に行った単館系の映画館で
この映画の紹介も有りました。
最近、見たい映画は、単館系でしか上映してないようです。
近所にはシネコンしかないので残念です。
やっぱり、実話の映画化は、感動が違いますね。
その上、本人主役なら演奏にも問題ないわけですね。
ほんと、辻井君かと思いました。
年齢も同じ位なのですね。
昨年、川畠成通さんのバイオリンコンサートに行きました。
彼も視覚障がい者ですが、もちろん演奏には何の関係もありません。
バイオリン好きの私は、すっかり彼のファンになって帰宅しました。
本人の才能だけでなくその人柄も、
周りの人を動かす力になるのだと思いました。




by シェルティ (2014-02-15 21:06) 

collet

★シェルティさんへ
>介護も順調でしょうか?
いつもご心配いただきありがとう~<m(__)m>
寝させてもらえない日々もあり大変ですが、
姉妹4人で何とか力を合わせてやってます~(*^^)v
それとこうやって、夫々に楽しみも作りお出掛けしてますよ~♪

>最近、見たい映画は、単館系でしか上映してないようです。
マイナーなアジア映画好きのわたしにとっては、
大半がそうですね~(^^ゞ
でも今度は、T・ハンクスとE・トンプソンの
「ウォルト・ディズニーの約束」を予定してます。
あれはシェルティさんも楽しめるのでは!?

このホアン・ユィシアンと辻井くんは、
年齢もちかいですし、相通じる何かがあると思いますよ。
いつか対談でもあればいいのにね・・・
あっ、その時には川畠成通さんも一緒に~~(^_-)-☆
by collet (2014-02-16 15:48) 

シェルティ

こんばんは!
メリーポピンズのお話ですよね。
エマ.トンプソンも好きだし、見たいと思っています。
その前に、ジュディ・ディンチの「あなたを抱きしめるまで」も
気になっています。実話ですよ。
私は、イギリスの映画が好きです。
前にも言いましたが、最近、映画を見に行くと
私よりちょっぴり年上のカップルが多いのに驚きます。
元気な老人を主人公にした映画も多いですしね。
「小さいおうち」も気になっています。
でも、2月はぶっ飛ぶように過ぎて行きますし
寒いから(笑)
by シェルティ (2014-02-16 21:57) 

collet

★シェルティさんへ
そうそう!メリーポピンズのです~~♪
そして、イギリス映画が好きなシェルティさんには
「あなたを抱きしめるまで」も楽しみね!

ところで、この映画を観た時も、半分以上がシニアでした。
まあ、若い人が見たがるような映画じゃないからかもだけど~(^^ゞ
とにかく、若い頃から映画好きな方がシニア世代には多いからね!

2月は確かにぶっ飛びますね!
で、そんな2月後半にお楽しみが待ってます~~♪
あ~~楽しみだ!!
by collet (2014-02-17 15:09) 

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