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映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」 [洋画]

とっても楽しい映画を観て来ました。
何てったって、スティーブン・スピルバーグ製作のディズニー映画ですから~[るんるん]

マダム・マロリーと魔法のスパイス
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これはリチャード・C・モレイスという方のベストセラー小説をもとに
「ショコラ」で名を知るラッセ・ハルストレムが監督しています。
ただ、お名前は知ってるけど映画は観ておらず、
原作者共々、わたしはよくは存じません~[ふらふら]

物語はインドのムンバイでレストランを経営していたカダム一家が、
選挙絡みの暴動によって店を全焼してしまい、
名料理人でもあった母をも亡くして失意の中、
残る家族全員で、ヨーロッパに移住するところから始まります。
そして先ずロンドンに居を構えるのですが馴染めず・・・
次に大陸に渡ることになり、フランスの田舎町に辿りつき1軒の売家を見付け、
フランスではインド料理は無理だと反対する子供達を押し切って、
ミシュラン1つ星の高級フレンチレストランの真向かいで開業することになるのでした。
そうやって、頑固な父と高慢なフレンチレストランのマダムとのバトル合戦が始まり、
次々と揉め事が続く中、
次男坊のハッサンが絶対味覚の持ち主であることをマダムが知り・・・

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この映画の出演者の中でわたしが知っていたのは、
頑なに夫が残したレストランを守るマダムを演じたヘレン・ミレンだけでしたが、
彼女の堂々としたお鼻に負けず劣らずの立派なお鼻の持ち主で、
カダム家の頑固な父親を演じたオム・プリも存在感抜群で見応えがありました。
きっと、インドの映画界では有名なベテラン俳優なんでしょうね。
それと母を受け継ぎ絶対味覚の持ち主となったハッサンを演じたマニシュ・ダヤル
初めは少年ぽさが抜けずにいたのが、自分の道を見付けてからはグッと男っぽくなり、
最初は別人かと思って見てました~[わーい(嬉しい顔)]
いやぁ~当たり前ではありますが、インドにも素敵な俳優がいるんですね。
また、レストランの副料理長でハッサンの心を射止めるマルグリットを演じた
シャルロット・ルボンも黒髪に大きな瞳がチャーミングでとても可愛かったです。

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このような欧州とインドという異文化の共存共栄の物語で思い出したのが、
数年前に見た「ベッカムに恋して」です。
あれはサッカー選手を夢見るインド人の少女が主役でしたが、
あの頃から比べると、イギリスとフランスという国の違いはあるけれど、
随分、民族間の垣根が低くなったように思いました。
なんてったって~あれだけいがみ合ってた父とマダムが、
最後は恋人に近い間柄になるんですもの~~[揺れるハート]

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映画「ウォルト・ディズニーの約束」 [洋画]

子供の頃、何曜日でしたか?すでにタイトル名も忘れてしまいましたが、
日本TV系列であったディズニーの番組を楽しみにしていました。
確か8時から1時間の番組だったと思いますが、白黒の我が家のTVの前に陣取り、
毎回シンデレラ城と共に登場するウォルト・ディズニーを見ていました。

そんなウォルト・ディズニーがジュリー・アンドリュースを主役に据え、
わたしも姉に連れられ観に行きましたミュージカル映画「メリー・ポピンズ」
その誕生秘話に基づく実話だそうで、興味津々、
当時一緒に観ていた姉と映画館へ出掛けました・・・

ウォルト・ディズニーの約束
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ところで、新聞屋の息子だったウォルトが兄のロイと共に、
ハリウッドで「ディズニー・ブラザーズ・カンパニー」を設立して、
今年で90周年を迎えるそうですね。
それでそれを記念して、ただ今「アナと雪の女王」と
この「ウォルト・ディズニーの約束」の2本が公開中とのことです。

1961年ロンドンに暮らす原作者のパメラ・L・トラヴァースは、
ウォルト・ディズニーが依頼する「メリー・ポピンズ」の映画化に
20年間も応じなかったのですが、お金に困りついに仕方なく、
初めてロサンゼルスを訪れることになりました。
でもウォルトに会ったものの、気難しい性格の彼女は、
提案された脚本やアイデアをことごとく否定し、
映画化の契約書にサインがほしいスタッフたちは、
何故彼女がそこまでかたくなになるのか理解できずに困り果てるのでした。
そんな時偶然に、彼女の本名や本当はオーストラリア出身だと知ったウォルトが
もしかして彼女の幼い頃に秘密があるのでは?と思い付くのでした・・・

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ウォルト・ディズニーを演じるのはトム・ハンクス
わたしが子供の頃から見慣れたウォルト・ディズニーは、
もっと柔らかい雰囲気のオジサマだったように思え、
チョッピリ違和感はあったけど、観てるうちに慣れたようです。
そして頑固で気難しいトラヴァース夫人にはエマ・トンプソンが扮し、
言わずと知れたオスカー俳優の共演で見応え十分でした。
また、思い出のシーンに登場したトラヴァース夫人の父親を見て、
どこかで見たことあるような?と思っていたら、
名前だけ知っていたコリン・ファレルだそうでチョッと驚きました。

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こうやって秘話を知ると、大人の今、もう一度、
映画「メリー・ポピンズ」を見直したくなりますね。
子供の時はただただ楽しかった思い出しかないけど、
今ならまた違う見方ができるかも・・・

それにしても、映画の終りにご本人達の写真や生声も聞けましたが、
本当に頑固な方だったようで・・・
さぞかしウォルトも大変だったでしょうね~[あせあせ(飛び散る汗)]

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映画「リトル・ダンサー」 [洋画]

今週の月曜日、偶然に時間ができ何かTVでも観ようとスイッチを入れると、
ちょうどBSプレミアムで映画が始まり、
2000年制作だそうな、そのタイトルに惹かれ観始めました・・・

リトル・ダンサー
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いえね、「リトル」ということは子供が主役だろうと思い、
それなら心温まる映画かも?なんて、見当をつけたんですよね。
そしたらバッチリ当てはまり、珍しくウトウトもせずシカっと目を開け、
時間も忘れてTVの前に釘付けとなりました~[目]

さて、そんな映画の監督は・・・
ケイト・ウィンスレットがようやくアカデミー主演女優賞を手にした
「愛を読むひと」が記憶に残るスティーブン・ダルドリーで、
この作品で舞台やドラマの演出から映画監督としてのデビューを果たしたそうです。
でね、ついでにスティーブン・ダルドリーといいますと、
昨年のロンドン五輪の開閉式の総合プロデューサーだったということを付け加えときますね。

物語の舞台は、サッチャー政権下の1984年、イギリス北東部のダラム炭鉱です。
そこに暮らす11歳のビリーは、ピアノが好きだった母をすでに亡くし、
その母の代わりに痴ほう症のお婆ちゃんの世話をする優しい少年で、
ただ今、ストライキ中の炭鉱夫の父と兄とで暮らしていました。
そんなある日、父に無理矢理通わされていたボクシングジムが、
ストの影響でジムの半分をバレエ教室に貸すこととなり、
母に似てピアノが好きだったビリーは、一目でピアノに合わせて踊るバレエに魅せられ、
父に内緒で女の子たちに交ざり、バレエ教室に参加するのでした。
すると、めきめき上達し、彼のダンサーとしての素質を見抜いたウィルキンソン先生は、
その彼に自分の夢を重ねるように指導してくれ、
ニューキャッスルであるロイヤル・バレエ学校のオーディションを受けさせようと、
無料の個人レッスンまでしてくれるのでした。
でも、その大事なオーディションの朝、スト中の兄が逮捕されるという事件が起き・・・

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ビリーを演じるのは、2000人以上のオーディションの中から選ばれた、
当時13歳のジェイミー・ベルです。
何でもダンサーの家庭に生まれ、本人も6歳からバレエを始め、
ビリーと同じ北東部出身ということで、訛りもバッチリだったようですね。
でね、その彼の何とも少年らしい自然な演技に好感を持ちながら、
わたしも聴き馴染みのあるUKサウンドをバックにしたダンスシーンでは、
その時の怒りや悲しみ、そして喜びなど、
感情溢れる踊りっぷりに思わず見入ってしまいました。
特にクリスマスの夜、反対する父の前で意を決して力強く、
アイリッシュスタイルのステップから始まるダンスシーンは圧巻でしたね~[ぴかぴか(新しい)]
父の考えをも変えてしまうほどの迫力満点のダンスでしたが、
その後のジェイミー・ベルは俳優業だけでダンスはしてないのかしら?

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このように、出演者も何も知らないまま観始めましたがあっという間の2時間で、
父が息子の夢を叶えてやろうとスト破りに出るシーンや、
ロンドン行きのバス乗り場での父と兄との別れのシーンなど、
強い家族愛を感じホロッときておりました~[もうやだ~(悲しい顔)]
また数年後、舞台に立つビリーを観る為に、
少し老いた父が急ぎ足の兄に遅れながら地下鉄でやって来るのを見ながら、
こちらまでが同じ様にワクワクしてきて、
ソリストのビリーに大いに期待しながら観ておりました・・・

いやぁ~NHKさん、素敵な家族愛の物語をありがとう~~[揺れるハート]
もしかしてわたし好みの映画かも?と思い、録画しといて良かった!
これは保存版といたしましょう~~[手(チョキ)]

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映画「アルバート氏の人生」 [洋画]

NHKBSでのドラマ「ダメージ」では敏腕弁護士としてお馴染みのグレン・クローズ
その彼女が1982年に舞台で演じ、その時に・・・
「死ぬ前に、大きなスクリーンでこの役を演じなきゃいけないの!」との強い思いを抱き、
それから30年をかけ、プロデューサー、共同脚本家、主演女優として、
ようやく夢を実現した映画を観て来ました。

アルバート氏の人生
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そんな彼女の熱い思いに賛同したのはロドリコ・ガルシア監督で、
わたしは残念ながら未見ですが、
「美しい人」や「愛する人」など女性を描いた作品に定評があるそうですね。

物語の舞台は19世紀後半のアイルランドの首都ダブリンです。
そこにあるモリソンズホテルでベテランウェイターとして働くアルバートは、
人付き合いを避けひっそりと暮らしながら、
誰にも言えない秘密を40年間も隠し持っていたのです。
それがホテルの女主人に頼まれ、改装工事にやって来たペンキ塗りのヒューバートに、
一晩だけベッドを貸したことから、その秘密を知られてしまうのでした。
じつは、アルバートは14歳の時から、孤独で貧しい生活から逃れるため、
職を得られる男になりすましウェイターとなって、
長年こつこつとお金を貯めていたのです。
そして、そんなアルバートの秘密を知ったヒューバートも自分と同じ境遇だと知り、
急に仲良くなり、自分らしく生きるヒューバートの生き方に影響をうけ、
自分もと描いていた夢を実現しようとするのですが・・・

このように、当時のアイルランドはいろんな原因が重なり我々の想像を越えた貧困に喘ぎ、
それから逃れようとアメリカへ渡る人が絶えなかった時代です。
わたしも以前、TVのドキュメンタリー番組で知りましたが、
今でも国内の人口より、国外に暮らすアイルランド人の方が多いそうですね。
ですから、そんなアルバートの選択も頷けるような気がしました。

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そんな夢を実現したグレン・クローズはこの作品で、
昨年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
ただ、これまでにも6回もノミネートだけで終わっているのが残念ですね。
それにしても、サスガの演技派女優~[ぴかぴか(新しい)]
演じるにあたって、男性のふりではなく、
男性として生きる女性に見せることを課題にしたそうですが、
いつも感情を表すことなく、口を一文字に結んだ表情などまさしくその通りで、
低い声でのセリフといい、男っぽい仕草といい、お見事の一言でした。

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そしてヒューバートを演じたのは、
アカデミー主演女優賞ノミネートの経験もあるジャネット・マクティア
今作品でもアカデミー賞助演女優賞にノミネートされましたが、
186㎝という長身で陽気な大男ヒューバートを素敵に演じていました。

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また、アルバートが見染めるホテルのメイドヘレンには、
「アリス・イン・ワンダーランド」でアリス役を射止めたミア・ワシコウスカが、
可憐に可愛く演じていました。

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それにしても、映画自体は見応えがあり充分楽しめましたが、
アルバートの人生が何とも救いようがなく思え、
ただただ、切なさだけが残ってしまい、
今年初めての映画館を後にする足取りが、チト重かったのが残念でした。
でもまあ・・・
ヒューバートには救いがあったから、良しとするか・・・

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映画「ショーシャンクの空に」を偶然みて・・・ [洋画]

昨夜は、姉が手伝いに来てくれたのと母の眠りが早かったのとで、
久々にTVの前でゆっくりすることができました。
それで何か観るものはないかと探したところ、
すでにムービープラスで放送中だったこの映画にチャンネルを合わせました。
1995年の日本公開当時から、
アカデミー賞7部門にノミネートされた名作だというのは知っていましたが、
観る機会がなくそのままになっていました。
それが今頃・・・
たとえ途中からでも、偶然観ることができて良かったです。

ショーシャンクの空に
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この映画は、後に「プライベート・ライアン」や「グリーンマイル」など、
名作に関わるフランク・ダラボンが監督と脚本を初めて兼任した作品だそうで、
原作はかのスティーヴン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」です。

銀行家のアンディー・デュフレーンは、
妻とその不倫相手のプロゴルファーを射殺した容疑で逮捕され、
無実を主張するも終身刑の刑でショーシャンク刑務所に投獄されます。
そしてそこで、刑務官や同じ囚人仲間からの暴力沙汰に戸惑いながらも
決して希望を捨てずにいたのでした。
そんな中、「調達屋」の異名を持つ囚人仲間のレッドと親しくなり、
刑務所の暮らしにも慣れたアンディーは、元銀行員の経歴を発揮し、
刑務官たちの税務処理や所長の賄賂などの所得隠しまで請け負うようになるのでした。
そして20年が経ち、トミーという新入りが入って来たことで、
偶然にもアンディーの冤罪を晴らす証拠を掴むのですが・・・

主役のアンディーを演じるのはティム・ロビンス
彼の名を聞くと、パートナーのスーザン・サランドンを思い出しますが、
すでに別れちゃったようですね。
またレッドを演じたのは名優モーガン・フリーマン
わたしの好きな俳優の一人ですが、特に声がイイですね~[ぴかぴか(新しい)]
アカデミー賞では常連の彼ですが、この作品でもノミネートされてましたよね。

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それにしても、昔からの映画好きとしては、
原題にあるリタ・ヘイワースからマリリン・モンロー、そしてラクエル・ウェルチと、
歴代のセックスシンボルといわれたハリウッド女優達のポスターが
上手く時の流れを表現してるように思いました。
また、内容については昨夜観るまで全く知らずにいたのですが、
何とも痛快なラストで思わず拍手したくなるほどで、
常に希望を持ち最後にはもう一度自由を勝ち取ったアンディーの生き様を見て、
この所の疲れも吹っ飛んだように思えたわたしです~[揺れるハート]

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