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師走は駆ける=3=3 [舞台]

11月の終わりには姉妹揃ってのお食事会を楽しめたのですが、
月が変わり12月に入るとすぐに、何やら母の容態がおかしくなり・・・
日が経つにつれ、今まで出来てたことが急に出来なくなり、
これまで以上にわたし達の手が必要となりました。
そしてそうなると、年齢が年齢だけに事態は悪化の一筋で、
お休みが続く年末年始の間だけでも入院してはどうかと、
主治医から提案があったのです。

それで数日間、日頃親しくさせていただいているケアマネは勿論、
いろんな方に相談し、入院を覚悟しつつ主治医の前に座ったところ・・・
どうやら最悪の事態は逃れられそうな気配なので、
たとえ一週間でも入院と共に寝た切りとなるよりは、
本人も自宅の方がいいに決まってるのだから、
点滴だけの通院にしましょうか?と、
意外なことを言ってくださったのでした・・・

そんなこんなで、
今年の師走はクリスマスにも気付かぬほどに駆け足で過ぎる中、
気分転換の上手さには自信があるわたし達!?
悶々と重苦しい気分を一時だけでも除け払うべく、
以前からの予定通りに姉は温泉に出掛け、
わたしは観劇に出掛けたのでした~[るんるん]

紫式部ダイアリー
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三谷幸喜作・演出で、長澤まさみ斉藤由貴出演の二人芝居でしたが、
三谷作品らしく面白おかしく描かれ、
わたしの気分転換にはモッテコイのようでした~[手(チョキ)]

そんなお芝居は、白くて長いカウンターのあるホテルのバーが舞台で、
紫式部と清少納言という当代きっての女流作家ふたりが
作家としては勿論、一人の女としても人生を掛けたバトルを繰り広げるのですが、
何故か?時代が平安時代ではなく現代で、
優雅なドレス姿の二人がお酒を飲みながらという設定が面白かったです。

それと二人とも、舞台を観るのは初めてでしたが芸達者な二人で、
スタイル抜群の長澤まさみが素敵なのは勿論!
若手の台頭に恐れをなす清少納言を演じた斉藤由貴のコメディエンヌぶりが見事で~[ぴかぴか(新しい)]
若い頃とは違う魅力を手に入れたように思いました。

あ~それにしても、1時間45分ほど、淀みなくセリフが出るのには感心するのみ!
今更ながらに舞台俳優の偉大さを感じずにはおれませんでした・・・

さて、いつもなら、年末最後の記事はTV「クリスマスの約束」となるのですが、
今年も昨夜あったようで録画はしています。
つい先ほど、姪から感動した~とのメールが届き観るのを楽しみにしてるのですが、
いかにせん、今の状態ではいつ観られるか判りません。
なので、この記事を今年最後の記事とさせていただきますね。

どうぞ~皆々さま、良いお年をお迎えくださいませ!
そして来年もよろしくお願い致します~~[揺れるハート]

あしあと(10) 
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ミュージカル「シスター・アクト」大阪公演をみて [舞台]

急に格安チケットが手に入り、大阪公演を観ることになりました。
ウーピー・ゴールドバーグ主演で大ヒットした映画「天使にラブソングを・・・」を
彼女自身がプロデュースしミュージカル化した舞台ですが、
ロンドンを皮切りに世界各国で好評を博し、ブロードウェイでも大成功した、
その大ヒットミュージカルの日本での初めての公演です。

シスター・アクト
~天使にラブソングを~
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ここ最近、楽しいミュージカルが観たいな~と思っていたのですが・・・
映画を観た時、ヤケに楽しかったことを思い出し、
キャストなど、知らない俳優ばかりだったにも関わらず、
その楽しさをもう一度味わいたくて出掛けました。
そして舞台の幕が上がると、初っ端からクラブ歌手であるデロリスのショー場面で、
客席もノリノリで手拍子が始まり、嫌でも期待が膨らみました。

物語は、偶然、殺人事件に遭遇し、それによって、
ギャングに命を狙われることとなったクラブ歌手のデロリスが、
高校時代の級友で彼女に片思いしていた警察官のエディの発案により、
修道院にかくまわれることになりました。
そして、そこの聖歌隊に歌を教えることになり・・・
というように、映画と全く同じストーリーでした。
そして映画と同じくデロリスの指導により、
素敵な聖歌隊になっていくシーンにワクワクしたわたしです~[るんるん]

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ところで今回の公演では、主役のデロリスを森公美子と瀬奈じゅんが、
またギャングのカーティスを大澄賢也と吉原光夫というWキャストとなっていましたが、
わたしが観たのは後者の2人バージョンで、お二方とも初めて知る俳優でした。

そんな瀬奈じゅんは元宝塚トップスターなんですってね~[ぴかぴか(新しい)]
お名前からそうかな?とは思っていたのですが・・・
どおりで手足が長く華があり、映画のウーピーとは一味違うデロリスでした。
でも、だからと言って違和感など全くなく、すでに役を自分のモノにしているようでした。
そして、カーティスを演じた吉原光夫も歌声が素敵で~~[揺れるハート]
サスガ!“ミュージカルの四季”出身の方は違いますね。

またエディを演じた石井一孝、数々の舞台で活躍してるそうですが、
とにかく初めての方で、この方も歌の上手さに驚きました。
あっ、でも、歌で一番驚いたのは、見習いシスター役のラフルアー宮澤エマ
映画でもこの役を演じた女優がお気に入りだったわたしですが、
ソロのパートで、今までとは違い自分を信じ生きると一人歌い上げるシーン、
彼女の伸びやかで綺麗な歌声に魅せられ感動したわたしです~
ちなみに彼女は、クイズ番組などで見掛けた宮澤喜一元総理のお孫さんですね。

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そんな初めてのお顔に交じって、お馴染のオハラ神父を演じた村井國夫共々、
とても久しぶりだった鳳蘭が堅苦しいけどチャーミングな修道院長を演じてました。

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思えばわたしが10代半ばの頃、初めて友人に誘われ宝塚歌劇を観て、
当時、星組トップスターだった鳳蘭に魅せられ憧れたことがあったのです。
そんなツレちゃんの若かりし頃を思い出しながら、
今でも変わらずミュージカルの舞台で活躍する姿が観られ嬉しかったです~[るんるん]

ああ~それにしても、瀬奈じゅん版を観た以上、
長さも幅も彼女とは正反対と思えるような!?
森公美子が演じるデロリスも観てみたいような・・・

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劇団☆新感線「蒼の乱」大千穐楽をみて・・・ [舞台]

いやぁ~どうしましょ・・・
5月中に更新しようと思いながら、6月になってしまいました!
とにかく、今年の5月はシッチャカメッチャカの毎日でして~[あせあせ(飛び散る汗)]
まず真央ちゃん展に出掛けた頃から、喉に少しのいがらっぽさがあったのですが、
その数日後には、鼻水がひどくなり、同時に咳にも悩まされ、
急いでお医者様の元へ飛んでったのでした・・・
それでお薬を処方していただいたのですが、なかなか咳が治らず、
もう少しお薬を飲み続けることになり、ボォ~っとスッキリしない毎日を過ごしておりました。
そして、母にうつさないようにと注意していたのに案の定うつしてしまい、
高齢の母は高熱までだし体調不良で未だにイマイチ元気がない有様なのです。
ましてや、介護を手伝いに来てくれている姉たちも次々にうつるというオマケ付きで、
我が家にとっちゃ~前代未聞!一家全滅という最悪な5月だったのでした~[ふらふら]

そんな訳で、以前より楽しみにしていたこの舞台も観ることは観たのですが、
上演中に咳が出るのを心配して、咳止めを服用しての観劇だったために、
イマイチ頭がスッキリとせず、いつものような観劇とは程遠い状態で残念でした。
でもまあ、せっかくのチケット入手困難な大千穐楽の現場にいたのですから、
行ったという証しだけでも残しておこうと今頃出て参りました~[あせあせ(飛び散る汗)]
とにかく一週間近く過ぎてますので簡単に・・・


いやぁ~それにしても主役の渡来人である蒼真を演じた天海祐希の美しいこと!
彼女が登場するだけでその場が華やぎ、サスガにスターだと再認識しました。
ましてや今回は、いのうえ歌舞伎始まって以来の女性が主役でしたものね~[ぴかぴか(新しい)]
彼女自身も57公演を無事に演じることが出来良かったと話してましたが、
大いに遣り甲斐もあったことでしょうね。

そして蒼真の夫となる坂東武者の将門小次郎を演じるのは松山ケンイチ
彼は今回が初舞台とのことですが、サスガに57公演めはバッチリの小次郎で、
役柄になり切ってワイルドな男気溢れる小次郎を見せてくれました。
また劇団☆新感線の舞台ではお馴染みとなった早乙女太一
殺陣の美しさは相変わらずですが、三枚目のお芝居もあり、
彼の役者としての成長を垣間見たようでした。
ちなみに今回は実弟の早乙女友貴くんとの共演で、
二人での殺陣のシーンは見物でした~[目]

それからこの方を劇団☆新感線の舞台で見られて嬉しかった~[揺れるハート]
存在感抜群のベテラン俳優平幹二朗
いつぞや見たTVで、リュックをかついで仕事場まで歩いてる姿を見ましたが、
御年80歳の今でも、そうやって体作りをなさってるそうです。
いやはやそんな日々の努力が、かつては朝廷に叛乱を起こした英雄という役柄にピタリと合い、
重厚で威厳のある蝦夷(えみし)の大王を好演していました。

そして忘れちゃいけない!お馴染み粟根まこと高田聖子橋本じゅん他劇団員たちも、
相変わらずの役者っぷりで大いに楽しませていただきました。
あ~頭はスッキリと晴れ渡ってはいなかったけど・・・

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そして最後に観客席に撒いてくれたおせんべい
わたしは初めて頂きましたが大千穐楽では恒例となってるそうで、
体調は万全ではなかったけど、今回のとても良い記念となりました~[手(チョキ)]

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舞台「もっと泣いてよフラッパー」大阪公演 [舞台]

わたしがまだ青二才の頃、とても話題になった舞台がありました。
何でも自由劇場という、ホール名のような劇団名の
「上海バンスキング」という音楽劇だったのですが、
雑誌などで知り、何とも華やかな大人の世界のように思え、
その舞台が観たくて観たくて仕方がなかったのです。
でも、まだ一人で東京まで観に行く勇気がなく、
その舞台の生みの親である串田和美という名前だけを頭に刻み込んでいたのでした。

そんなこともあり、その「上海バンスキング」よりも前に串田和美が世に放った
「もっと泣いてよフラッパー」の22年ぶりの上演が大阪でもあると知り、
これは絶対に行かなきゃ!!と、ナン十年来の思いを果たしに出掛けました~~[ダッシュ(走り出すさま)]

もっと泣いてよフラッパー
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物語は、登場人物が多過ぎますので簡略して・・・[ふらふら]
1920年代のシカゴにあるキャバレー「ラ・リベルテ」を舞台として、
禁酒法の下、そこで繰り広げられる享楽的で猥雑な踊り子や落ち目のギャング、
それに八百長専門のボクサーに異国の皇太子などが入り乱れ、
それぞれの恋模様が生演奏での歌や踊りと共に楽しく描かれておりました~[るんるん]

主役の踊り子ジルを演じるのは松たか子
今回は、彼女主演でもあることから余計に観たかったのですが、
は~松たか子ちゃん、30代半ばとなり大女優の貫録も出て来たようで!?
お芝居はもとより、歌の上手さも勿論知っていましたが、
映画「アナと雪の女王」での吹き替え版でも話題となったように、
声量もウンと豊かになり日本を代表するミュージカル女優となったようです~[ぴかぴか(新しい)]
ましてや、今回の音楽監督でもあり、舞台で生演奏するバンマスでもあるのか?
ご主人の佐橋佳幸との夫婦初共演も実現し、公私共に順風満帆のようですね。

そんなジルの仲間の踊り子には、TVでお馴染みで産休明けのりょうと、
森田剛主演の「鉈切り丸」ではうらぶれた母親役を演じた秋山菜津子
あの時とは正反対に皇太子に恋される美しい踊り子サラを演じていて、
わたしはそのギャップを大いに楽しませていただきました~[わーい(嬉しい顔)]
また女優陣の中では、以前とは違う雰囲気の鈴木蘭々の顔もあり、
ふと時の流れを感じてしまいました・・・
ふぅ~む、フィールドを変えて彼女も頑張ってるのね~[手(グー)]

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そしてかたや男優陣は、マスクを付け狂言回しとして登場した串田和美をはじめ、
落ちぶれたギャングを面白おかしく演じたお馴染みの松尾スズキ
それに人気ドラマ「半沢直樹」でもお馴染みのミュージカルスター石丸幹二
今回は出演者が生演奏も担うということで、美声以外にもサックスでも活躍していました。
で、こちらは八百長専門のボクサー役でチューバ担当だった大東駿介くん、
ちなみに今回は、幸運にも最前列だったわたしの前で奏でてくれカ・ン・ゲ・キ!?
何でも最初は音が出なくて困ったそうですが、
昨年夏よりの稽古の成果はバッチリでしたわ~~[手(チョキ)]
それにサラに恋する皇太子には歌舞伎界から片岡亀蔵の出演と、
何とも個性豊かな男優陣で大いに楽しめ見応え十分な舞台でありました~[ぴかぴか(新しい)]

あ~~それにしても・・・
こんな歌って踊って楽しい舞台を見ると、
自分もジッとしていられなくなるのが困りものだわ~~[あせあせ(飛び散る汗)]

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舞台「真田十勇士」大阪公演 [舞台]

日本テレビ開局60年特別舞台だそうで、
1月の青山劇場での東京公演を終え、
2月からは梅田芸術劇場での大阪公演でした。


物語は、誰もが良く知る真田幸村率いる真田十勇士のお話しですが、
今回は、脚本のマキノノゾミが今までとは全く違う視点でとらえており、
それを映画監督でもある堤幸彦が演出しています。
という訳で、劇中のセリフにもあるように、
どこまでがウソでどこからが本当かわからない!?チト変わった物語でもあり、
幕開け早々、坂東三津五郎のナレーションで、
面白おかしく登場人物の紹介から始まる演出といい、
何ともユニークで大いに楽しませていただきました~[るんるん]

そんな珍しい主要人物の役柄と演じる俳優の紹介から始まった舞台は、
徳川家康の天下統一を目前にした関ヶ原の戦いの10年後から始まります。
天下に名将として知られる幸村が、本当はどこにでもいる平凡な武将に過ぎず、
九度山で己の虚像と実像のギャップに悩んでいた時、
ふとしたことで嘘つきでお調子者の猿飛佐助と知り合います。
そして、そんな悩みを知った佐助の思い付きで、
本物の天下の名将にすべく、かつての忍び仲間である霧隠才蔵をはじめ、
腕の立つ勇者たち10人を集め、「真田十勇士」を誕生させるのでした。
そしていよいよ豊臣と徳川の一戦が始まろうとする中、
九度山に幸村が初めて逢った時から慕っていた淀殿の訪問を受け、
大坂方に味方することに決めるのでした・・・

とにかくこのように、今まで聞いたこともないような人物設定で、
抱腹絶倒のお芝居なのですが、
それを演じる役者も思い切りよくイメージチェンジしています~[わーい(嬉しい顔)]

先ず、猿飛佐助を演じるのは中村勘九郎
歌舞伎界のプリンスと紹介されていましたが、
この舞台ではプリンスなんてどこかに捨置き!?
飛んだり跳ねたりアドリブ満載でノリに乗っての大活躍でした。
それにしても、お父さんの亡き勘三郎ソックリの芝居で驚きました。
とにかく声はもちろん、セリフの間合いまでソックリで、
サスガ親子!父の芸はちゃんと伝承されてるようですね。

そして、佐助とは全く正反対なクールな二枚目霧隠才蔵には、
「梅ちゃん先生」でお馴染の松坂桃李
舞台経験はまだ少なそうですが、立ち姿のカッコ良さは当たり前ながら、
声もよく通り素直な芝居にも好感が持て、
舞台でのイケメンぶりも楽しませていただきました~[るんるん]

そしてそんな才蔵を敵ながら慕い続けるくノ一火垂を可愛く演じたのは比嘉愛未
初舞台だそうですが、演技のキャリアもあり木登り大好きな彼女ならでは!?
男優たちに交じったアクロバティックなワイヤーアクションもバッチリでした。

また、彼ら以外でも大変豪華な俳優陣で~~[ぴかぴか(新しい)]
今までのイメージと全く違う幸村を茶目っ気たっぷりに演じた加藤雅也
その幸村を誘惑する淀殿の真矢みき
それと十勇士のメンバーの中村蒼駿河太郎、などTVで見知った面々に、
松坂桃李とは「梅ちゃん先生」でも共演した高橋光臣もおり、
福士誠治に至っては、最初は気付かなかったけど秀頼役との二役で、
大忙しの中にも全く違う役柄を演じる遣り甲斐もあったのでは?と思います。
あっ、それと忘れちゃいけない!映像だけではありましたが、
徳川家康を演じた平幹二朗の鋭い眼力には、何とも言えぬ威圧感を感じました。
うぅ~む平さん、今度は「蒼の乱」で拝見するのが楽しみだわ~~[るんるん]

残念ながら、大阪公演も昨日で千秋楽を迎えてしまいましたが・・・
この舞台、舞台装置はとてもシンプルながら、
堤幸彦ならではの映像の使い方や忍術をワイヤーアクションで表したことで、
動きのあるとても華やかな舞台となっており、
約三時間、家のことも忘れ大いに楽んだわたしです~~[揺れるハート]

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