SSブログ
ドラマ「遥かなる絆」 ブログトップ
- | 次の5件

遥かなる絆:第1回「はじめての河」をみて・・・ [ドラマ「遥かなる絆」]

遥かなる絆.jpg 2.jpg

昨夜から始まったNHK土曜ドラマ遥かなる絆はご覧になりましたか?
ちょうど14年前に大センセーションを巻き起こした「大地の子」と同じスタッフで、
あの時と同じ中国残留孤児を描いたドラマです。

ただ、山崎豊子の小説をドラマ化した「大地の子」とは違い、
こちらは昨年、第39回大宅壮一ノンフィクション賞(大宅賞)を受賞した、
城戸久枝原作のノンフィクション「あの戦争から遠く離れて」のドラマ化です。
実父である中国残留孤児の城戸幹さんの半生を娘の目から追ったストーリーで、
ドラマ化にあたっても実話を忠実に再現したそうです。
残念ながら、原作は読んでないのですが、
ノンフィクションが大好きなわたしは新聞のTV欄でみつけ、楽しみにしておりました。
そして第1回「はじまりの河」は、主人公の久枝が中国に留学するところから始まりました・・・

1997年に吉林省の長春市にある吉林大学に留学した久枝のもとに、
父の養母が晩年一緒に暮らしていた親戚の付春華から、
父の故郷である牡丹江へ来ないかと誘いの電話が入るのです。
その牡丹江には10年前に1度、家族5人で出掛け中国のお婆ちゃんにも逢ってるんですね。
それで長春から15時間汽車に揺られ、牡丹江に向かった久枝を待ち受けていたのは、
父とは血の繋がりもない沢山の親戚の人々や父の高校時代の親友達の歓待だったのです。
そんな人々に信じられないような心温まる歓待を受けた久枝はその時初めて、
父の中国での暮らしぶりがどんなだったのかと興味を持ち、
自分の留学生活と共に自分に繋がる父の人生を辿る旅を始めるのです。

また、ドラマではそんな久枝の語りで父・幹の半生も語られます。
1945年8月満州の両親とは離れ、
4歳の幹だけが中国人の使用人に連れられ日本への帰途に着く途中、
急に参戦してきたソ連軍に攻撃され、使用人とは離れ離れとなり一人ぼっちになるのです。
そしていくら子供でも日本人だからと、もう少しで船から河にほり出されそうな時、
同船する占い師に助けられ、その占い師から養母である付淑琴に引き取られるのです。
じつは、子のない淑琴は2度の流産で子供が産めない体になってたんですね。
それで幹を自分の子として育てると、名前を「玉福」とし貧しいながら愛情込めて育てるのです。
そして第1回は中学へ行くために母の元を離れるところで終わりました・・・

1970年、まだ残留孤児という言葉もなく、日中国交もなされてない時、
28歳の城戸幹さんは自力で帰国し、羽田空港に降り立ったそうです。
さぞ、壮絶な半生を送ってらしたことでしょう・・・
そんな幹さんの半生を聞きながら、激動の時代の中国はどんなだったのか、
また、血の繋がりのない家族との深い絆という物に感動させていただこうと思います・・・

なお、出演者は久枝に鈴木杏、父の城戸幹に加藤健一、母に森下愛子
そして中国の俳優達の出演ですが、
特に養母役の岳秀清さんの熱演に母としての深い愛を感じずにはおれません。

さて、久々に見入りそうなドラマの始まりです。
来週からも楽しみに観たいと思います・・・[揺れるハート]

あしあと(7)  コメント(17)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ
- | 次の5件 ドラマ「遥かなる絆」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。