映画「トロッコ」 [日本映画]
この8月、神戸元町商店街の一角に、
座席がたったの66席という小さな映画館がオープンしました。
そこ元町映画館は昨今、ミニシアターが減り続ける神戸を憂い、
「地元の映画ファンに、多様な映画を見る機会を少しでも増やしたい」との思いから、
神戸の映画好きが集まり、自分達の手で作った小さな映画館です。
座席がたったの66席という小さな映画館がオープンしました。
そこ元町映画館は昨今、ミニシアターが減り続ける神戸を憂い、
「地元の映画ファンに、多様な映画を見る機会を少しでも増やしたい」との思いから、
神戸の映画好きが集まり、自分達の手で作った小さな映画館です。
わたしもTVで大いに宣伝する大作映画より、上映館も上映期間も少ない、
特にアジア映画が好きということもあり、この映画館のオープンを心待ちにしていました。
そして、今春から各地で上映し、観たいと思っていたこの映画がこちらで上映されると知り、
あえて他では観ず、こちらでの上映を待ち、先月ようやく目にすることができたのです。
ただ残念ながら、春からずっと見たいと想いを募らせていた割には、
それほど感動できず、映画の後にいただいたお食事の方が俄然感動物だったのですが~
特にアジア映画が好きということもあり、この映画館のオープンを心待ちにしていました。
そして、今春から各地で上映し、観たいと思っていたこの映画がこちらで上映されると知り、
あえて他では観ず、こちらでの上映を待ち、先月ようやく目にすることができたのです。
ただ残念ながら、春からずっと見たいと想いを募らせていた割には、
それほど感動できず、映画の後にいただいたお食事の方が俄然感動物だったのですが~
トロッコ
監督は篠田正浩や行定勲の下で助監督を務め、これが監督デビューとなりました川口浩史
何でも日本映画学校脚本科を卒業なさってるそうで、
教科書で読んだ芥川龍之介の短編小説「トロッコ」をいつか映画化したいと考えていたそうです。
ただ日本ではトロッコの線路を見付けることができず、台湾にあることが分かり、
ロケハンに訪れた際、日本統治時代を経験するお年寄り達に感銘を受け、
台湾を舞台とした原作とは全く違うストーリーになったそうです。
ちなみにわたしは原作についてはサッパリ覚えがありません~
何でも日本映画学校脚本科を卒業なさってるそうで、
教科書で読んだ芥川龍之介の短編小説「トロッコ」をいつか映画化したいと考えていたそうです。
ただ日本ではトロッコの線路を見付けることができず、台湾にあることが分かり、
ロケハンに訪れた際、日本統治時代を経験するお年寄り達に感銘を受け、
台湾を舞台とした原作とは全く違うストーリーになったそうです。
ちなみにわたしは原作についてはサッパリ覚えがありません~
ところで、わたしがこの映画に興味を持った1番の要因は、
撮影監督がいまやアジアをまたに掛けて活躍するリー・ビンビンだということです。
以前から、彼の映し出す繊細かつ美しい映像が大好きで、
昨年の「空気人形」に続くこの映画を楽しみにしていたのです。
それと先日、たいちさんが紹介して下さった兵庫県の砥峰高原では、
「ノルウェイの森」のロケが行われたそうで、
その話題作のカメラマンも彼でして、わたしは大いにそちらも楽しみにしています~
撮影監督がいまやアジアをまたに掛けて活躍するリー・ビンビンだということです。
以前から、彼の映し出す繊細かつ美しい映像が大好きで、
昨年の「空気人形」に続くこの映画を楽しみにしていたのです。
それと先日、たいちさんが紹介して下さった兵庫県の砥峰高原では、
「ノルウェイの森」のロケが行われたそうで、
その話題作のカメラマンも彼でして、わたしは大いにそちらも楽しみにしています~
物語は台湾人の父を突然亡くし、その遺骨を持って、
日本人の母と2人の幼子が台湾の小さな村を訪れるところから始まります。
感情を素直に現す6歳の弟と違い、2つ違いの兄の敦は心を閉ざして母にも何かと反抗し、
母もまた夫を亡くし余裕がなく、そんな敦の心の中を読み取ることができずにいたのです。
それが父の故郷で日本語を話す優しいお爺ちゃんと暮らしはじめ、
生前父が大切にしていて、亡くなる前に敦に託した
トロッコと少年が写る写真の少年がお爺ちゃんだと分かり、
ずっとお爺ちゃんに反発していたと思った亡き父が、本当はお爺ちゃんを慕い、
日本に憧れていたお爺ちゃんの意思を継いで日本に留学したのだと知るのでした。
そして村の生活にも慣れたある日、母とお婆ちゃんの話を立ち聞きした敦は、
自分達だけこのままここに預けられるのかと勘違いし、
ある決意をして弟と2人、トロッコに乗り込むのでした・・・
日本人の母と2人の幼子が台湾の小さな村を訪れるところから始まります。
感情を素直に現す6歳の弟と違い、2つ違いの兄の敦は心を閉ざして母にも何かと反抗し、
母もまた夫を亡くし余裕がなく、そんな敦の心の中を読み取ることができずにいたのです。
それが父の故郷で日本語を話す優しいお爺ちゃんと暮らしはじめ、
生前父が大切にしていて、亡くなる前に敦に託した
トロッコと少年が写る写真の少年がお爺ちゃんだと分かり、
ずっとお爺ちゃんに反発していたと思った亡き父が、本当はお爺ちゃんを慕い、
日本に憧れていたお爺ちゃんの意思を継いで日本に留学したのだと知るのでした。
そして村の生活にも慣れたある日、母とお婆ちゃんの話を立ち聞きした敦は、
自分達だけこのままここに預けられるのかと勘違いし、
ある決意をして弟と2人、トロッコに乗り込むのでした・・・
出演者については、2007年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した
河瀬直美監督の「殯の森」に主演した尾野真千子しか知りませんでしたが、
祖父母を演じた台湾のベテラン俳優は勿論、
亡くなった父の弟を演じたチャン・ハンなど適材適所の配役のように思いました。
ちなみにこのチャン・ハンは「レッドクリフ」の孫権を演じたチャン・チェンの実兄だそうな!
河瀬直美監督の「殯の森」に主演した尾野真千子しか知りませんでしたが、
祖父母を演じた台湾のベテラン俳優は勿論、
亡くなった父の弟を演じたチャン・ハンなど適材適所の配役のように思いました。
ちなみにこのチャン・ハンは「レッドクリフ」の孫権を演じたチャン・チェンの実兄だそうな!
このように、少年達の冒険も少しありながら、父を亡くし離れかけていた母子の絆を
大自然の中で取り戻すという家族愛の物語なのですが、
舞台が台湾ということで、日本統治下での台湾の人たちの苦悩も少しだけ織り込まれ、
そんな少しだけづつで、かえって何もかもが中途半端なように思え感動も薄く・・・
また、楽しみにしていた映像も、フィルムの加減か?
専門的なことは分かりませんが時々変色したりして~
ちょっと興醒めしてしまったわたしです・・・
大自然の中で取り戻すという家族愛の物語なのですが、
舞台が台湾ということで、日本統治下での台湾の人たちの苦悩も少しだけ織り込まれ、
そんな少しだけづつで、かえって何もかもが中途半端なように思え感動も薄く・・・
また、楽しみにしていた映像も、フィルムの加減か?
専門的なことは分かりませんが時々変色したりして~
ちょっと興醒めしてしまったわたしです・・・
な~んだ、感動的な話かと思ったのに^^;
ストーリーを見ていると、ちょっとスタンド・バイ・ミーを彷彿とさせるような??
何か他の映画を連想させるような作品って、作者もこれはマズイと思うのか、途中から内容を変えようとして逆に中途半端になったりするじゃない?
そんな感じかしら・・・残念でした。
by maki (2010-10-03 17:47)
私もなんとなくスタンド・マイ・ミーを連想しました。^^;
尾野真千子は好きな女優なので興味は持っていたのですが・・・・
どうしよう・・・ ^^;
by よしあき・ギャラリー (2010-10-04 06:20)
これは小学校の教科書でよんだ記憶があります。原作には、家庭問題や戦争の問題はなく、ただ少年が調子に乗ってトロッコの職人さんたちに着いて行って、帰り一人でとても寂しい思いをした...というようなものだったと思います。
遠いところから一人で帰ってきて家の明かりが見えたとき、このお話しをよく思い出しました。
by 雀翁 (2010-10-04 13:01)
小さな映画館の運営は大変と思いますが、順調に育って欲しいですね。「リー・ビンビン」は女性と思っていましたが、男性なんですね。私の記事にリンクしていただき、有難うございます。
by たいちさん (2010-10-04 13:34)
★makiちゃんへ
あ~いえ、最後に母と息子がシカと抱き合う、
感動的な話しではあるのですが・・・
イマイチ入り込めないというか~(-"-)
ナンかもうひと押しあればな~と思いました。
まあ、韓国ほどにどろどろのもナンだけど~(^^ゞ
★Shin.Sionさんお立寄りありがとうで~す!
★今造ROWINGTEAMさんもありがとう~~^^;
by collet (2010-10-04 15:01)
★よしあきさんへ
尾野真千子さん、お好きですか~^^;
初めての母親役だったそうですが、無難に演じてましたよ。
ぜひ、彼女を見にお出掛け下さいませ~~(^^ゞ
★ゆずさん、ポチッとありがとう~~(#^.^#)
by collet (2010-10-04 16:01)
★雀翁さんへ
>これは小学校の教科書でよんだ記憶があります
おお~サスガの雀翁さん!
遥か昔々の小学校の教科書までよく覚えてらして~!
教科書なんてサッパリ覚えがないくせに、
映画の事ならよく覚えてるわたしとは大違いです~(>_<)
で、そんな内容でしたか・・・
ではやはり、映画のストーリーはコロッと変えられてますね。
ところで、雀翁さんのコメントを読んで・・・
わたしはカギっ子だったもので、遅くまで部活をして、
暗い家に帰るのを切なく思った日々を思い出しましたわ~(^^ゞ
★たいちさんへ
>「リー・ビンビン」は女性と思っていました
じつは、同姓同名の中国人女優もいるんですよ~(~o~)
でね、このリー・ビンビンさんは優しい映像に似合わず、
イカツイおじさん顔で~す!
元町映画館、わたしも応援させていただきます!(^^)!
by collet (2010-10-04 16:18)
芥川龍之介の「トロッコ」、あらためて青空文庫で読んじゃいました^^
この少年の心細い気持ち、すごくよくわかるんですよね。
このストーリーをどういうふうに映画にするつもりだったんだろう?
とても気になります。
by gwan3 (2010-10-04 17:21)
★Reiさんポチッとありがとう~~(^^ゞ
★gwan3さんへ
わざわざ読んでらっしゃったんですか~^^;
わたしも読んで来ようかな・・・
台湾を舞台にしたことで、
最初の思いとは随分変わってしまったようですが、
監督ご本人としては、これで満足してらっしゃるんでしょうね。
by collet (2010-10-04 18:26)
自分はcolletさんのように数多くの映画を観ていないので、記事を読んでただただ、「あーそうなんですかア。」と思うだけです(^^ゞ。
一方が立てば、もう一方が立たずみないな感じなのでしょうか。
監督が探していたトロッコが日本になく、台湾にあったばっかりにうまく表現できなかったのですかね。
by dolfin (2010-10-04 20:58)
やー、てっきりモロッコ・・・かと思いました。トロッコですかぁ~。えらい、違いでした。
by 降龍十八掌 (2010-10-04 21:53)
こんにちは!
川口ひろし。。。ついかの探検隊長の川口浩を思い出しました(笑)
尾野真千子の母親役、若すぎません?
少女のイメージしか有りませんわ。
雀翁さん、さすがですね~
私は、「鼻」と「くもの糸」ぐらいしか覚えていません。
でも、夕暮れ時の家の明かりと、美味しそうなニオイは
ノスタルジックですよね。
このポスターだけでも森林浴できそうです。
私は、このポスターで、「小さな恋のメロディ」を思い出しました。
by シェルティ (2010-10-06 12:30)
★dolfinさんへ
何でもそうなのですが、
わたしは映画もやはり好みがハッキリしてまして、
自分の好みでなければ文句を言ってます~(~o~)
でもまあ、こちらはお金を出してわざわざ足を運ぶのですから、
少しくらいは言いたいことを言わせていただきますわ~(^^ゞ
それから確かにトロッコの線路が日本にあれば、内容は違ってたと思います。
★まぐろさん、ポチッとありがとう~~(^^ゞ
by collet (2010-10-06 15:55)
★降龍さんへ
うふふふふ・・降龍さんもお付き合いありがとう~~^^;
モロッコネタももう少しありますのでヨロシクです~!
★シェルティさんへ
うひゃひゃひゃひゃ・・探検隊長ね~(~o~)
わたしも思いましたとも!サスガ、同世代!?
>尾野真千子の母親役、若すぎません?
他ではどうか知りませんが、
今回のは監督の思い通りの若い母親役を無難に演じてましたよ。
それから森林浴は間違いなく、映画の中でできますね。
特に、霧が立ち込める森の映像は、
リー・ビンビンならではのものでしょう(*^^)v
「小さな恋のメロディ」ね!
そうですね~あちらは男女のカップルだったけど、
確かに似てるような!?
by collet (2010-10-06 16:02)
若干残念系の映画なのですね。でも、元町にあるミニシアターって、興味あります。神戸にお茶しに行きたいです。
by Bonheur (2010-10-06 21:20)
★Bonheurさんへ
元町映画館、アットホームな雰囲気で素敵な映画館です!
神戸の映画好きにとっては有難い存在で感謝してます~~♪
こんな映画館は他にはないですものね・・・
どうぞ、またのお越しを~~($^^)/~~~
by collet (2010-10-07 14:50)
ちょっとこれ面白そうじゃないですか!!
by Taddy (2010-10-11 03:38)
★Taddyさんへ
ロケ地は花蓮だそうですが、有名な観光地だそうですね。
それで多分、海角七号にもあるような箇所もあるのかな?と思います。
あっ、そういえばこの作品は、
今年のモントリオール映画祭に出品されたんでした~~(^^ゞ
by collet (2010-10-11 12:17)
★Connyさんお立寄りありがとうございます~^^;
by collet (2010-12-01 16:15)