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遥かなる絆:第4回「牡丹江の別れ」 [ドラマ「遥かなる絆」]

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いよいよでしたね~この4回は涙した方も多かったのではないでしょうか?
あの牡丹江駅のホームでの別れ、泣きましたね~[もうやだ~(悲しい顔)][たらーっ(汗)]

玉福の出国が拒否され2年が経っていました。
1969年というと、まだまだ文革の嵐が吹き荒れていた時代です。
でもこのドラマでは、姿なき監視者の存在が恐怖感を漂わせていましたが、
当初、わたしが考えていたほどには、それに関しての描写は少なかったように思います。
で、その理由として、牡丹江は確かに農村ではなく街だけど、
北京や上海や広東ほどには大都市でなかったからかしら?とも思ったのですが?
関係ないのかな~??[ふらふら]

そして、ここでちょっと余談です・・・
以前、北京オリンピックの開閉式の演出を担当した、
チャン・イーモウ監督の10年間に及ぶ、文革時代のインタビュー番組を観ました。
西安で生れたチャン・イーモウ監督は父が国民党員だったため、
良い仕事にもつけず貧しい子供時代を送ったそうです。
そして、1966年18歳の時文革が始まり、3年間農村へ下放され、
21歳から文革が終焉する28歳までの7年間は、紡績工場で労働者として働いたそうです。
当時を振り返り、自分の主張も持てず自分の運命を自ら決める事もできず・・・
人間の悲劇、社会の悲劇、民族の災難を生き抜いた。
そんな青春真っ盛りの時代がモノクロだったからこそ、
その反動で今は綺麗で鮮やかな色彩美に目が行くと笑って語っていたのです。

この監督の話から察するに、玉福は労働者で救われたこともあったかも?
また、1970年には帰国できたのですから、まだ不幸中の幸いだったかも?と思ったのですが・・・

ただ、そうは言っても実の親も判明し、
あとは帰国するのみだったのが2年も経過しているのですから、
その間の焦りや喪失感を思うと、お酒でも飲まなきゃやってられないでしょう・・・[ふらふら]
でも、彼はひとりぼっちではなく、彼には叱ってくれる母がいたのです。

玉福の頬をひっぱたいて、生きて日本へ帰りなさい!と母は励ましますが、
心の中は張り裂けんばかりに辛かったでしょうね。
そして、そんな母の心の中を玉福もちゃんと察していて・・・
あんなことまで言わせてごめんなさいと翌朝、母に謝る姿に玉福の母を想う真の愛を感じました。

そして、ようやく出国の許可が下り牡丹江駅のホームです・・・
発車のベルが鳴る中、行かないで!としゃがみ込む母、そんな母を見るに見かねて抱きしめる玉福、
もう、どうなるのかと涙しながらドキドキして観ていたのですが、
親友たち二人が親子を引き離すようにして列車に放り込んだのでした・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

玉福がいなくなってから、病気になるほどに辛い思いをした養母淑琴のもとへ、
いとこの娘である10歳の春華が来たと久枝に話していましたが、この春華も貧しい家の生まれで、
口減らしのため2歳の頃より親元を離れ、親戚の家を転々としていたと知り、
彼女にも辛い過去があるのだと久枝と共に我々も知りました。

それにしても、そんな小さい頃から親元を離れ苦労していても、
ちゃんと母や家族への愛情は持ち続けている春華、これこそ家族の絆でしょうね。
春節が済み、母を見送りながら抱き合う彼女らを見ながら、
昨今のニュースで目にする家族間での殺害という、
悲惨な日本の現状を憂いずにはおれませんでした・・・

母との別れ以外にも見所があり考えさせられたこの4話、
ご覧になった皆さんは、どんな思いを抱かれたでしょうか?

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あしあと 8

コメント 13

dolfin

ちょっと脇道にそれますが、チャン・イーモウ監督のインタビュー番組の話。
自分が同じ境遇にあったとしたら・・・・・。自分は、ただの人かなあ(^^ゞ。
一角の人物というのは、いつ、いかなる境遇、環境にあっても自分を見失わずにいることができるんですかねえ。

なかなか自分の思い通りにならないけれど、失敗とか過去の経験を生かして少しでも前向きに生きてみたいものです。かなり脱線してしまいましたね(^^ゞ。
by dolfin (2009-05-10 21:51) 

虹子

ようやく先週分と連続で観ました。
引き込まれるストーリーに、実話という重み。
でもcolletさんがおっしゃっていたように久枝の存在が
明るさをもたらしてくれますね。
昨日はスタパに主役のグレゴリー・ウォン君が出ていましたね。
目や口がカトケンさんに似ていると思いました。

今回はやはり育ての母の気丈さに涙が止まらなかったですよ。
それでも実父母に会いたいという狂おしいような思い。
それが日本での現実を知って、どうなるのか・・・。
来週以降の中国への母への思いも気になります。
それからこれは前回皆さんで話題になったのでしょうか。
中国での親友たち。
彼の立場を理解し、本当に素晴らしい仲間だなぁと思いました。
当局の怖さは私も弱めに描かれていると思いましたが
今回のドラマのトーンなのかな、と思いました。
でも幹さんはやはり幸運だったとも言えますね。
(もちろん大変な苦労をされたのですが)
by 虹子 (2009-05-10 22:24) 

Bonheur

あの中国のお母さんとの別れと回想のシーン、今思い出しても涙が出てきます。
久枝さんが主人公で話が進んでいるので、ワンクッションあって、私にとっては救われているような気がします。
虹子さんも言われていますが、玉福は本当にお友達にも恵まれていますよね。対外的には民族差別はあっても、仲間内では人種なんて関係ない、気持ちのつながりが強く思いやりにあふれていて、素晴らしいと思います。(先日見た、映画の「グラン・トリノ」と一部感覚がかぶりました)

原作を読みたくなりました。帰りに本屋へ行ってこよう。
by Bonheur (2009-05-11 11:13) 

collet

★dolfinさんへ
チャン・イーモウ監督は昔から映像に興味があり、
友人達からも映画を作れと言われていたそうですよ。
それで、文革終焉後に北京電影学院に28歳で入学したんですね。
他の学生より随分、年上だったけど、
あの学校に入れたのが自分の生涯のターニングポイントだとおっしゃってました。
そしてその後もいろんな困難があったけど、
あの文革の10年間の事を思うとチットモ辛くなかったって・・・
底辺を生き抜いた人間は強いですね。
それと、自分の夢を諦めずに持ち続けることも大事ですね。
我々も見習わなきゃね!(^^)!


★虹子さんへ
>昨日はスタパに主役のグレゴリー・ウォン君が出ていましたね
ええ~~(>_<)そうだったの~~いやぁ~ん、見てない!知らない!!
ふぇ~ん、きっといつか登場するだろうと楽しみにしてたのに~~(/_;)
で、なかなかのイケメンくんでございましたでしょ!?
お年はおいくつかしら?あ~見たかった!!

養母の淑琴は自分が子を産めない体のため、
玉福にかける愛情は実の子以上だったと思うのです。
ですから、心の中では絶対に別れたくないんだけど、
そんな自分の愛する我が子の望みも叶えてやりたいと・・・
あ~これって実の母と何ら変りはありませんよね~(ーー;)

それから、原作の中でも文革についてはあまり語られてないそうです。
というのは中国の現代史ではなくお父様の個人史を書いたからですって、
それとやはり、まだ始まって4年ほどですし、
きっとこの後からの方が熾烈を極めたのではないでしょうか?
by collet (2009-05-11 12:02) 

雀翁

はははは...(虚しい笑い)、見逃しました。前から、約束が入っていたので見られないことはわかっていました。

colletさんの記事を読んで、探偵ナイトスク-プの西田局長のようの大泣きしたかもしれないので、見なくてよかったのかもしれないと思いました。

天地人の第1話と同じ、悲しい母と子の別れです(同じにするなって?)

今の日本の現状、あまりにも愛されていない子供たちが多すぎますね。経済問題よりもっと深刻な問題だと思います。

by 雀翁 (2009-05-11 12:15) 

たいちさん

駅での別れのシーンは、感動的であり、役者の熱演が伝わりましたね。「絆」がぴったりのドラマですよね。
by たいちさん (2009-05-11 12:40) 

collet

★kinkonさん、今日はこちらも良いお天気ですよ~^^;
お立ち寄りありがとうございます~~


★Bonheurさんへ
お一人で観てても大丈夫で良かったです~(*^^)v
このドラマが見やすいのはソコなんですよね。
それと現在、幸せそうな幹さんの姿もありますしね!

玉福は確かに貧しくて苦労はしましたが、回りの人には恵まれました。
母の元へ連れて来てくれた占い師はもとより、農村時代の仲間、
そしてあの二人の生涯の親友達と・・・素晴らしい財産ですよね~
それから「グラン・トリノ」ですが、
あれも初めは民族差別で毛嫌いしていたのが最後は・・・ですもんね!
あっ、わたしは観てないのよ~
でもヨソでラストの映像まで観てしまって~~
あ~~、もうダメだ!観れない・・・(;_;)
by collet (2009-05-11 12:42) 

collet

★雀翁さんへ
まあ、イイ物を見逃しましたね~
このドラマのクライマックスでしたのにね~~^^;

>悲しい母と子の別れです(同じにするなって?)
ハイ!決して同じにはできませぬ~!(--)!
こちらの親子二人が抱える思いは与六親子の比ではありませぬのじゃ~~
ましてや、これは旧満州であった真の情景なのですから~~(;_;)
あっ、昨夜は無事に信長殿はご他界あそばされましたね!

>愛されていない子供たちが多すぎますね
そうなんですよね、親となっても無責任で自分本位の親が多いようで・・・
もう毎日、そんなニュースばかりで寂しいですね(ーー;)


★たいちさんへ
ハイ、久々に胸に迫るシーンを見せていただきました!
で、これは決してドラマの中のワンシーンだけではなく、
実際にあったことなんだと思うと余計でしたね・・・
by collet (2009-05-11 15:05) 

わか

もーピー助おぢさん、大復活の巻でした。
あと、2回。最後まで見ていられるかな~ ピー (T_T)
by わか (2009-05-11 19:31) 

雀翁

田中美佐子だって、とってもとってっも悲しかったんですよ~だ!
(colletさんだってそう言ってたじゃないですか。)

by 雀翁 (2009-05-11 20:07) 

collet

★わかさんへ
久々のピー助おぢさん復活おめでとうございます\^o^/
えっ、あっ、失礼しました!“大"がつくんですね!!
あ~でも、草場の陰で篤姫が寂しがってるかもですよ~(;_;)


★雀翁さんへ
ぎゃははは・・・(^O^)(^O^)(^O^)
で、、、そんなこと言ってました~?
いゃあ、↓でも言ったように最近はサッパリと物覚えが悪くなって~~(?_?)
by collet (2009-05-11 22:30) 

すわん

こんばんは。

この番組、先日父が熱心に見ていたのでちょっと覗き見しました。
「お母さんのために私が引き取られてきたの」と言っていた方が
春華さんですね。意味がよくわからなかったので
ここでお話が何となくわかってきました。

余談ですが17日は久しぶりにビッグスワンへ行きます。
対神戸戦です。
今からわくわくなの~。
by すわん (2009-05-14 00:31) 

collet

すわんちゃんのお父様、このドラマをご覧なのね~!
どうぞ、一緒に観てあげて下さいね~~^^;

で、そうですよ~あのお姉さんが春華姉さんです。
目がパッチリした可愛い女優さんでしょ~

で、、、17日はヴッセルの応援をよろしく!
あっ、ちゃうか・・・(>_<)

それから、あちらにも飛んでってくれてどうもありがとう~~ヽ(^。^)ノ
すわんちゃんも観たのかな?
by collet (2009-05-14 16:27) 

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