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映画「My Son ~あふれる想い~」 [韓国映画]

毎年秋に「NHKアジア・フィルム・フェスティバル」が催されますが、
これも昨年の上映作品の中の一つです。
そして先月、ハイビジョンで放送されましたが、
今度はBS2でも放送するそうなので、ご紹介したいと思います。

1.jpg

監督は、たくさんの映画の監督や脚本、また俳優としても活躍し、
独特のストーリー展開や演出で有名なチャン・ジン監督です。
日本でも公開され、脚本を担当した「トンマッコルへようこそ」が記憶に新しいでしょうか?
そしてこの2007年制作の映画では、
15年ぶりに逢った父と息子の1日だけの家族愛を笑いを交えながら描き、
ラストには監督らしい展開でエエ~~!?[がく~(落胆した顔)]となりますのでお楽しみに!

物語は、強盗殺人罪を犯し、無期懲役に服するガンシクが懲役15年を迎え、
恩赦により1日だけの外出を許されるところから始まります。
そして監視官と共に向かったのは15年ぶりに会う息子と母が待つ我が家でした。
でも老いた母は、痴呆症で自分の息子のことも分からなくなっており、
また再会を楽しみにしていた息子ジュンソクともギクシャクして、
なかなか父親としての自分の思いを伝えられずにいたのです。
でも深夜、2人だけで外出してからようやく打ち解けることができ、
その夜が思い出に残る親子二人の夜となるハズだったのです。
でもそれが・・・あくる朝、駅での別れ際に意外な真実が明かされて・・・

出演はガンシクにチャ・スンウォン
長身でモデル出身の彼ですが、若い頃からいろんな役柄を演じてますね。
特にわたしが思い出すのが2000年の「リベラ・メ」でのオッカナイ放火魔役です。
主役のチェ・ミンスとのラストのアクションも凄かったけど、
何とも不気味で気持ち悪かったのを覚えています。
で、そうかと思ったらコメディタッチの演技も多く、結局は演技力のある俳優なんでしょうね。
それから、このキャスティングに関しては、彼もガンシク同様に20歳で父親になったとかで、
若くして子供を持ち、それを負担に思っていたのではないか?との監督の思いもあるそうです。

そして息子のジュンソクには子役出身のリュ・ドックァン
彼は「トンマッコルへようこそ」では人民軍の少年兵役で出演していたそうですが、
残念ながらわたしは覚えてはおらず、今回初めてと言えるでしょう。
でもこの前作の「ヨコヅナ マドンナ」ではその年の新人男優賞を総なめにしたそうで、
やはり若手演技派俳優と言われる所以でしょうか?
それにしても、韓国俳優にしては珍しいほどの小柄で高校生役にはピッタリですね。

またその他の出演者の中では、刑務所の神父役でドラマでもお馴染みのイ・ハヌイが登場し、
一風変った神父さまで笑わせてくれました。
そして、映画の冒頭に登場する何人かの囚人たちの中に、
5年前に脳卒中で倒れ話ができなくなったという囚人がいます。
役柄通りに何も語らずジッとカメラを見てるだけですが、何かを言いたげな目をしています。
じつはそれを演じたのは、
当時すでに病気で余命わずかと分かっていた監督の実のお父様だそうです。
何でも監督の息子さんにお爺様の姿を見せたいと出演してもらったそうで、
映画の公開後、少しして亡くなられたそうです。
きっと、監督にとっても特別な思いのある映画となったことでしょう。

41.jpg

この映画、もうすでにDVD発売もされていますので、ご覧になった方も多いと思います。
でもまだの方はNHKBS2にて、
10月19日(月) 午後9:00~午後10:55 放送予定ですので、どうぞご覧くださいね。

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あしあと 10

コメント 19

シェルティ

こんにちは!
映画より何より、colletさんが元気にblogを更新したことにハナ◎です!
>当時すでに病気で余命わずかと分かっていた監督の実のお父様
映画監督ならではですね、、、
出演されたお父様も、監督の仕事を理解して
また、覚悟を持って出られたのでしょうね。
以前紹介してくださった「おばあちゃんの家」も面白かったし
チェックして見ます。

colletさんの好み?なのか
韓国の映画は「ムショ帰り」もの「ヤクザ」ものが多いような気がします。
だから、ちょっと抵抗あるのだわ~(笑)
by シェルティ (2009-10-15 18:20) 

collet

シェルティさ~ん、ご心配かけてごめんなさい!
お陰様で今朝の診察でも先生に「お元気な方は大丈夫だと思います。」
と、体調に関しての嬉しい言葉をいただきました~~^^;
ですから今のところは大丈夫です!
あっ、ハナ◎ありがとう~~ヽ(^。^)ノ

それから、記事に書くのを忘れましたが、
映画の初めと終わりに素敵なシーンが入ってます。
赤ちゃんがお父さんの指を握ってるシーンなんだけど、
とても心がほっこりして素敵な映像になってますよ~^^;

で、わたしの好みですね~~男っぽいのは~~(~o~)
それと、元々韓国映画には多いのよね。ナンでかしらね?
あっ、でもこの映画は父と息子の映画ですからご心配なくね!!

by collet (2009-10-16 12:21) 

虹子

観ましたよ、これ。
ジェウクファンお勧めでDVDをお借りしました。
とても好きなタイプの映画でした。
主役の2人も最高でしたね。
最後は、韓国映画には、こういう背中がゾクッとくるのがありますよね。
やられました。けど、よかった!
なんか鳥の声が出てくるでしょ。
あれもシン・ハギュンとか、有名な俳優さんがやってたそうですね。
監督のお父様の話は初めて知りました。
もう1回観たくなりました。
by 虹子 (2009-10-16 21:31) 

sarahe

colletさん、この映画ですが韓国版ではタイトルが「아들(息子)」でしたね。私はまだこの映画を観ていません。今月ソウルでDVDを買ってくる予定でしたが、そのショップには生憎無くて、仕方なく買えずに帰ってきました。19日は月曜日ですね~。9時半まで仕事があるので、帰ってきて10時から観ます。
音声を韓国語にして、どれだけ分かるか試してみます。
だから、colletさんの文章は、最初しか読んでいません(苦笑)
素敵な情報をありがとうございます。楽しみにしています!
by sarahe (2009-10-16 21:54) 

たいちさん

「トンマッコルへようこそ」は観ましたね。韓流ドラマファンの妻に知らせますね。
by たいちさん (2009-10-16 23:08) 

dolfin

余命わずかとわかっていながら映画に出演された監督のお父さんすごいですねえ。いざ、自分が同じ境遇にあったらどうなんだろうかな?と考えてしまいました。

不謹慎な発言だったかもしれませんかねっ。
わたくし事ですが、本日も休日出勤しなくてすみました(^-^)。
で、例の如く?自分はケーブルテレビで洋画を見ています。。。


by dolfin (2009-10-17 11:26) 

collet

★虹子さんへ
ああ、やはり虹子さんのお好きなタイプの映画でしたか!
うふふ・・そんな気がしてましたよ~~^^;
それから、チャン・ジンファミリーが多数、
声だけのゲスト出演をしてるようですが、わたしには分かりませんでした。
あれ?もしかしたら、TV用にカットされてるかも??
だって、わたしには最後にゾクッもなかったしィ~(・へ・)


★saraheさんへ
そうですね、韓国では「息子」というタイトルです。
あっ、でも良かったですね~買えなくてもこちらで観られて!
それから、音声は変えずとも字幕なので大丈夫ですよ。
どうぞ、お勉強かたがたご覧くださいね!
by collet (2009-10-17 15:02) 

collet

★たいちさんへ
「トンマッコルへようこそ」では脚本だけの担当でしたが、
映画のつくりはあれとよく似てますよ。
奥様とご一緒にぜひどうぞ~~^^;


★dolfinさんへ
今日の休日は何をご覧でしょう?^^;

それから、死期が近付いた父をカメラに収めるというのは、
我々のホームビデオの贅沢版かしらね?
うちにも父の映るビデオテープがありますが、
なかなか懐かしく、いい記念となってますよ~(*^^)v
by collet (2009-10-17 15:03) 

Bonheur

「意外な真実」って何??(・・? 気になります~。
見ずにはおれませんっ! 
月曜日はまっすぐ帰ってきますっ!
by Bonheur (2009-10-17 19:00) 

collet

あのねBonheurさん、こちらで紹介しといてこんな事を言うのはナンですが、
「意外な真実」がね、意外過ぎてわたしはシラケました~(~o~)
じつはこの監督はこういうストーリーが好きな人でね。
それでわたしの好みではないけど、
韓国にはこういう映画もあるんだと知っていただきたくてご紹介しました。
どうぞ、まっすぐに帰ってこれたら(~o~)ご覧下さいね~
by collet (2009-10-18 11:24) 

雀翁

15年ぶりの父親との一夜。どんななんでしょう。

私は、自分の父親と話すことが余り得意ではありません。少なくとも、自分の息子と話すようにはできません。それは決して父が嫌いとかいうのではありません。無口でまじめで勤勉で責任感の強い父を尊敬しています。でも、二人っきりになると何となく困ってしまうんです。数年前から、両親とファックスのやりとりをするようになり、なんとか父とコミュニケ-ションができるようになってきました。父親と息子って、わりと照れてしまうものだと思います。

自分のことだけ書いてすみません。

by 雀翁 (2009-10-19 12:44) 

collet

>15年ぶりの父親との一夜。どんななんでしょう。
サスガ!雀翁さんの上手いコメントの入り方に座布団1枚!
あっでも、ネタバレになるので詳しく書けませんが、
この映画の親子は雀翁さん親子など普通のとは全く違います。
監督の個性というか、ありえない!?ようなストーリーなもので~(~o~)

ところで、父と息子の場合、どちらのお宅でも
雀翁さんとお父様のように照れもあり言葉数が多くないのでは?
それが普通だと思いますよ~^^;
どうぞ、これからもFAX通信を大切に!

by collet (2009-10-19 16:11) 

虹子

colletさん、「最後のゾクッ」はその「真実」のことです。
しらけるか気にいるかは紙一重ですね。
私は親子の愛情を却って感じる・・・という部分で1票です。
それにあの演技だから~~!
by 虹子 (2009-10-19 19:20) 

chiyu@山口県

初めまして。
NHK BSで映画を見ました。
最後に衝撃の事実が待っているらしい、という情報は得ていたので、
どんな恐ろしい事実が待っているのだろう、と
はらはらしながら見ていました。

高校生役で、KBSの学園ドラマ「最強!うちのママ」の
主役を演じた人が出てきますね^^
なんか、実際には存在しない学園ドラマ、もしくは学園もの映画があって、
その後日談みたいな映画だな、という印象を持ちました。
映画を最後まで見た後になって、記憶を再構成したような感想ですが。
ビデオに録画しなかったのが悔やまれます。


by chiyu@山口県 (2009-10-20 00:46) 

sarahe

colletさん、観ましたよ!50分過ぎてからでしたが、なかなか良い作品でしたね。最後のどんでん返しにはやられました。想定外のストーリーです。
親子(母親と息子、父親と息子)の会話の中に出来る「少しの間合い」、これが上手に描かれていたように思いました。
単に15年ぶりということだけでなく、お互いが血の繋がっている関係なのに何かしらの「緊張関係」が存在する、そんなことを感じながら観ていました。



by sarahe (2009-10-20 01:05) 

collet

★虹子さんへ
>しらけるか気にいるかは紙一重ですね。
本当にそうなんですね。
じつは、チャン・ジン監督の演出に関しては、
わたしの回りでも賛否両論で~(~_~;)
ですからトンマッコルの感想も真っ二つに割れ面白かったです。
で、演技に関してはとやかく言うことはないですね!
by collet (2009-10-21 16:16) 

collet

★chiyu@山口県さんへ
はじめまして!コメントをありがとうございます~~^^;
で、ハラハラしながらご覧になったとか・・・どうもすみません!
脅すようなことを書いてしまいましたね~(>_<)

わたしは韓国ドラマはあの長さに辟易して観ないのですが、
あの友人役の中に顔見知りがいたのですね~^^;

>その後日談みたいな映画だな、という印象を持ちました
これは言えますね。
確かに、この映画の前に本当の息子を主役とした映画が作れそうですもんね。
じつはわたしも、あのお婆ちゃんの生活費はどうなってるんだ?と、
祖母と孫の生活振りがヘンに気になってしまいました~~(~o~)

それから、どんな感想でも結構ですので、
chiyu@山口県さんまたどうぞ、お立ち寄りくださいね(^^♪


★saraheさんへ
ええ~~50分過ぎてからご覧だったのですか!(~o~)
わたしもどんなラストになるのかと考えながら観ましたが、
あそこまでは考え付かなかったですね~(~o~)
だって、生活費はどうするんだ??と、そちらが気になって!
ところで、血の繋がる家族といえど・・・
毎日の生活の中では、やはり何かしらの緊張感はありますね。
また、それがあって当然なんでしょうが・・・

by collet (2009-10-21 16:21) 

すわん

この俳優さんは、顔は見たことありますが
ドラマや映画は見てないです。

最近はイケメンより、演技派の方がいいなあって
思うようになりました。
でも甘ったるいのが好きですけどね。

この映画の真実?気になるわ~。
韓国映画やドラマはすぐ死んじゃうから怖いわ。
by すわん (2009-11-05 00:32) 

collet

韓国の俳優はよくMVに出演してるから、そちらで観たのでは?
このチャ・スンウォンも出てますよ~♪
あっ、懐かしのサンウと共演してるのもあったような??
ところで、甘めの演技派って誰がいるだろう?
あ~思い浮ばないな・・・(・へ・)

それから、真実の方はその死が絡んでます。
でも、ちっとも怖くないからね~~^^;
by collet (2009-11-05 15:55) 

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