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映画「ハナ 奇跡の46日間」 [韓国映画]

いやぁ~アツイ!![ふらふら][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
今年の夏は日本全国、猛暑や豪雨と大変な夏となってますが、
そんな暑い先週の火曜日、ようやく神戸にも来たので観てまいりました。

1991年に千葉の幕張で開催された世界卓球選手権大会を憶えてらっしゃいますか?
朝鮮半島が分断されてから初めて、韓国と北朝鮮の南北統一チームが結成され、
当時は大きなニュースとなり、わたしも記憶の片隅にあったのですが、
これは、そのチーム・コリアの実話をベースにした映画です・・・


監督はこれがデビュー作だそうなムン・ヒョンソン監督ですが、
彼自信も21年前にはTVで観たのに、今ではすっかり忘れてしまい、
制作者との会話中に偶然、その話が出て思い出し・・・
忘れてはいけない出来事として映画化を決めたそうです。

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映画は1991年、韓国に卓球ブームを巻き起こした、
ヒョン・ジョンファ選手が暮らす釜山の地から始まりました。
国内では敵ナシの彼女ですが、世界大会ではどうしても中国だけには勝てず、
自宅に並べられたメダルは銀色ばかりだったのです。
そして次回の日本で開催される世界卓球選手権大会でこそ金メダルをと思っていた矢先、
当の選手やコーチたちの反対にもかかわらず、
北朝鮮との南北統一チームの結成が決定したのでした。
そんなチーム・コリアの練習が千葉で始まるのですが、
練習方法にしても、毎日の生活にしても違いが多く、ことごとく衝突するのでした。
でも、そんな中・・・
ヒョン・ジョンファと北朝鮮の実力者であるリ・プニがダブルスを組むことになり、
そこから次第にチーム・コリアが変貌していくのです・・・

ヒョン・ジョンファを演じるのはハ・ジウォン
彼女の身体能力の高さは数々のアクションで知っていましたが、
今回も4ヶ月間の特訓を受けたそうで、サーブなんて迫力満点!
ちなみに、ドラマは滅多に観ないわたしですが、
彼女がワイヤーアクションに挑んだドラマ「チェオクの剣」は大いにハマりました~[揺れるハート]
ただ、あの頃は20代半ばだった彼女もすでに30歳を過ぎており、
久しぶりに大きなスクリーンで見たところ、間違いなくトシは重ねてるような!?

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かたや、ライバルとなる北朝鮮のリ・プニ選手を
日本アカデミー賞主演女優賞に輝いた「空気人形」でお馴染みのペ・ドゥナが演じています。
ジウォンちゃんとは同年代の彼女も相変わらずのスレンダーな体で、
彼女にしては珍しいアクティブな役柄だと思いましたが、
北朝鮮の選手役にはあのポーカーフェイスが効いてましたね。

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また、メインの2人以外で気になったのはリ・プニの後輩を演じたハン・イェリ
わたしは初めて知った女優ですが、これで百想芸術大賞新人演技賞を受賞したそうで、
初めての世界大会で気弱になっていた時と平常心を取り戻した後の表情がガラッと変わり、
彼女の女優魂を見たようで、とても頼もしく思いました。
ただ、美人が必須条件のような韓国映画界ではチト気の毒に思いますが、
これからもどうにか、本来の姿で頑張ってほしいですね~~[ぴかぴか(新しい)]
ファイティン!ハン・イェリ!!

それから、映画の中では触れられませんが公式サイトには記載されています・・・
この南北統一チームの結成は、当時、外来スポーツにおいて日本人で初めて、
国際卓球連盟の会長職にあった荻村伊智朗さんの発案だそうです。
いえね、わたしも当時はニュースなどでお名前を聞いたでしょうが、
スッカリ忘れており、改めてスゴイ人だと感動したので少しだけ付け加えますね。

荻村さんの現役時代は卓球日本の華々しい時代で、
世界選手権では12個ものタイトルを獲得しています。
そして引退後は、道具にお金のかからない卓球を世界に広めるため、
指導者として、各国へ趣き沢山の金メダル選手を育て、
その中には、まだ国交のなかった中国も含まれ、
今や卓球王国といわれる中国卓球の祖を築いた方でもあるのです。

そんな荻村さんが国際卓球連盟の会長となり、自ら世界を飛び回り、
卓球を通じ、政治の壁も飛び越え国々の融和と相互理解に尽力をつくし、
結成されたチーム・コリアだったのですが、
この映画のラストにもあったように、2年後の大会ではまた敵同士となり現在へとつづき、
なかなか先へとは進めない現実が虚しいですね。
きっと、46日間の別れの時は映画通りだったでしょうに・・・

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映画「王になった男」 [韓国映画]

ここ最近は、イマイチ観たいのがなく寂しい限りでしたが、
偶然、新聞の映画紹介で知り、急に興味が湧いた韓国映画です。

王になった男
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ハナの60年代生まれのチュ・チャンミン監督は結構好きで、
好評を博したデビュー作の「麻婆島」や「愛を逃す」を観てますが、
この4作目が初の時代劇だったそうですね。
そしてそんな力のある監督作品の脚本を手掛けたのは、
コレまた「オールド・ボーイ」がカンヌでグランプリに輝いた、
実力派のファン・ジョユンです。
いやぁ~こんな強力タッグで面白くない訳がナイ!?

物語の主人公は朝鮮王朝での二大暴君のひとり、朝鮮15代王の光海君です。
ただ、そうは言いましても、どうしようもないもうひとりの燕山君とは違い、
こちらは、元々はマトモだったのが大臣たちの陰謀が渦巻く宮中で、
暗殺の危機に怯えるあまり暴君化したそうで、
最初の王妃とも愛し愛されて結ばれたようですね。
そんな光海君が身の危険を感じ、
自分にウリふたつの影武者を探せと部下のホ・ギュンに命じます。
そして忠実な部下のホ・ギュンはある日、道化師のハソンを見付けるのでした。
姿はもとより、王の声音まで真似ることが出来るハソン・・・
何も解らぬまま、意識を失った王が回復するまで代役をすることになり、
その15日間の間に、今までの乱暴で鋭敏だった王とは違い、
真に民のことを考える人間味溢れる王として、
次第に周りの人々を魅了していくのですが・・・

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王とハソンの二役を演じたのはイ・ビョンホン
意外にも、40歳を越して初めて二役を演じ、初めて時代劇に出演したそうです。
ただ、彼の演技力は折り紙つきですから、いくら初めてでもサスガでしたね~[ぴかぴか(新しい)]
とにかく、この全く違う役柄を見事に演じ分けており、
その表情を見ただけで、どちらを演じているのかを理解できました。
それに久々に笑わせてくれるシーンも多く、ハソン同様に人間味を感じ、
今までわたしが観た彼の作品の中でも、これが一番好きになりました。

そしてわたしのお気に入りの個性派俳優リュ・スンリョンがホ・ギュンを演じています。
同い年のビョンホンに負けず劣らず、彼も演技達者でいろんな役を演じてますが、
時に悪役を演じることもあり、この映画での役柄を知らずに観たもので、
「これはどっちだろ??」なんて、心配しながら見てました。
だって、やはり贔屓俳優にはイイ役をしてほしいですものね。
そして今回は、ナカナカの人物を演じており、中でもラストの彼は素敵でした~[揺れるハート]

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また、「トンイ」で日本のお茶の間でもお馴染みとなったハン・ヒョジュが王妃役です。
トンイからは3年が経ってますが、益々美しくなったようで、
周りの陰謀で変わってゆく夫に苦しみながらも毅然とした王妃を演じ、
正真正銘、大人の女性になったように思いました。

それから、この映画は彼女見たさでもあったのですが・・・
以前、記事にしました「サニー 永遠の仲間たち」でも好演していたシム・ウンギョン
今回は王の毒見役でもある女官サウォルを演じています。
貧しさから家族とは離れ離れとなり、母の生死さえ判らず、
たとえ会えなくともそれを知るだけでも悔いはないという、
憐れな女官を悲しく感動的に演じていて心に残りました。
彼女も子役時代から順調に女優業を重ねてるようで、これからも益々期待ですね。

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このように、脚本も出演者も素晴らしく、
わたしの中では久々のヒット作でしたが、ただ一つだけ気になったのは、
文盲ではなく字が読めるハソンが道化師になる前どんな生き方をしていたのか?
もしかして、真の双子だったりして?なんて、それが妙に気になりました。
でも最後には、「やはり時間の都合上仕方ないわね」と、納得はしましたが~[わーい(嬉しい顔)]

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映画「ハロー!?ゴースト」 [韓国映画]

すでに6月から各地で公開されていたのが、
ようやく神戸でも公開され、遅ればせながら観ることができました。
あっでも~遅れた分、タイミングは良かったかな?
だって、お盆に観るオバケの映画ですもの~~[モバQ][モバQ][モバQ][モバQ]

ハロー!?ゴースト
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監督は、この映画で監督デビューを果たしたキム・ヨンタク監督で、
今までは脚本家として活躍しており、
明るくハートフルなストーリーがお得意だそうで、
わたしは未見なのが残念です。
そして今回も監督と脚本を手掛け、その素晴らしいシナリオに、
たったの一週間で、出演者と出資者が集まり大きな話題となったそうです。
また、本国では大ヒットし、百想芸術大賞での新人監督賞にも輝き、
早々にハリウッドリメイクも決定したそうですが、
さて、そんな話題作のストーリーは・・・

天涯孤独の青年サンマンは、生きる希望を失くし何度も自殺を図ります。
でも、なぜか、その都度助かりうまくいきませんでした。
そして今回も、川への投身自殺を図りながらまたしても助かり、
病院のベッドで目覚めるのですが、今度は一瞬呼吸が止まり、臨死体験をしたお陰か?
4人のゴーストが見えるようになっていたのです。
先ずヘビースモーカーの太ったオジサンが現れ驚いていると、
今度は看護婦のお尻を見てはニヤついているエロじじいが現れ、
次は、ベッドの上で飛び跳ねる煩い子供で最後はずっと泣いてるオバサン・・・
そんな4人が、無事に退院したもののサンマンに憑いてきてしまい、
死ぬこともままならなくなったサンマンは困り果て、霊媒師に相談すると、
彼らを成仏させるには、この世でやり残した願い事を叶えなきゃダメと言われるのでした。
そして仕方なくゴースト達の望みを聞いて、一人づつ果たしていくのですが・・・

と、ここまでのストーリーはホンの取っ掛かりに過ぎず、
わたしも評判ほどにはないな~なんて思い始めていたのですが、
この後からエンドタイトルが流れるまでもが感動的で~[ぴかぴか(新しい)]
監督曰く「大笑いしながら、今を生きる幸せを感じるコメディ」を、
思う存分味わうことができました~[揺れるハート]

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出演は、サンマン役は彼しかいない!と思ったチャ・テヒョン
コメディ演技はお手の物の彼ですが、とにかく4人のゴーストにとり憑かれてるもので、
オジサン、オジイサン、子供、オバサンと4人も演じなければならず、
その都度、表情は勿論、口調や声質など演じ分け演技派ぶりを披露していました。

そして4人のゴーストには、韓国映画の名バイプレイヤー達が顔を揃え、
太っちょオジサンにはコ・チャンソク、エロじじいにはイ・ムンス
そして泣き虫オバサンには、わたしの贔屓女優のチャン・ヨンナムと、
間違いナイ!キャスト陣で安心して見入っておりました。

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また、サンマンが恋する看護婦のヨンスをカン・イェウォンが演じており、
「ハーモニー 心をつなぐ歌」での雰囲気とはガラッと変わり、
あの素敵なダニー・ボーイ[るんるん]を聞かせてくれた彼女とは別人のようでした。

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韓国映画を観出して十数年、韓国映画なら何でも観ていた時期もありますが、
最近はいくら名作だと言われても辛く悲しいストーリーは観る気がせず、
6月に観た「サニー 永遠の仲間たち」やこの映画のように、
ほんわか心温まるストーリーを選ぶようになった今日この頃・・・
うぅ~ん、もしかしてコレって、トシのせいかしらん~[ふらふら]

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映画「サニー 永遠の仲間たち」 [韓国映画]

残念ながら今のところ、神戸では上映予定がないもので、
尼崎のとある映画館まで足を伸ばし観て来ました。

サニー 永遠の仲間たち
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2008年チャ・テヒョン出演の「過速スキャンダル」でデビューし、
本国では大ヒットとなったカン・ヒョンチョル監督の2作目で、
今回は、お母さまの高校時代の写真を見て思い付いたそうです。
というのも、韓国ではセブン・シスターズ(7人の女性)は
トラブルメーカーの女子高生を意味するそうで、
もしかして、自分の母もそんな仲間だったのでは?なんて想像したそうですよ。

そんな監督が作った物語は、仕事が出来る夫と可愛い一人娘に恵まれ、
平凡だけど何不自由ない生活を送る専業主婦のナミがある日、
母の見舞いに行った病院で偶然、高校時代の親友チュナに再会する所から始まります。
その25年ぶりに再会したチュナは事業家として成功したものの、
独身で身寄りもなく余命2ヶ月というガン患者だったのです・・・
ナミが田舎の高校から転校してきて初日から訛りをバカにされた時、
一番最初に仲間に入れてくれた姉御肌のチュナ、
それからというもの、どんな時でもいつも一緒だったのに・・・
そんなチュナに「何かしてほしいことはない?」とナミが訊ねると、
彼女は「死ぬ前にもう一度みんなに会いたい」と言うのでした。
そのみんなとは、高校時代の7人グループ“サニー”の仲間のことで、
ただ一緒にいるだけで楽しく、永遠の友情を誓い合った7人なのですが、
学園祭の日に起きた事件を切欠に、二度と集まることがなかったのです。
それでナミはチュナのため、残りの5人のメンバーを捜し始めるのですが・・・

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こんなストーリーで、最後の軍人出身全斗煥政権下の暗い時代を
敢えて何でもアリのコメディタッチで笑わせながら、
仲間たちが辿って来た人生の悲哀も描き、ホロッとするところもあるんですよね。
それと、40代の現在と25年前の高校時代を行ったり来たりするのですが、
とてもスムーズに移り変わり、違和感なく観られました。
ましてや、一役2人の配役も、監督が細心の注意を払ったと言うだけあり、
顔も雰囲気も似た女優が配され、とても上手いキャスティングだと思いました。

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主人公のナミを演じたのは、ユ・ホジョンシム・ウンギョン
ドラマ中心だというユ・ホジョンは初めてでしたが、川島なお美似の美人でした。
かたや、高校生のナミを演じたシム・ウンギョン、
天才子役として、数々のドラマや映画に出演して、
「太王四神記」でのスジニも好評でしたがそれよりも、
このナミは数段パワーアップしており、お見事~~[ぴかぴか(新しい)]
何でも、今はアメリカの高校に留学中だそうで、
今から大人の女優となった彼女の活躍を楽しみにしています。

そして“サニー”のカリスマリーダーで仲間のためなら何でもするという、
美人で腕っ節の強いチュナを演じるのはチン・ヒギョンカン・ソラ
このチン・ヒギョンはわたしにとってはお馴染みの女優で、
彼女がモデルから美人女優として活躍し始めた頃から見てますが、
40代で化粧っ気のない今回のチュナが今までで一番綺麗に思いました。
また、このチュナ役でブレイクしたカン・ソラは、ただ今最も注目される女優だそうな~[手(チョキ)]

この4人の他にも、5人の少女たちとベテラン女優が登場し、
その他にも、脇役としてドラマなどで見知った顔がイッパイ見られましたが、
中でもひと際、わたしの目を引いたのはナミが一番最初に見付ける
綺麗な二重瞼に憧れ、今は保険のセールスレディをしているチャンミを演じたコ・スヒです。
舞台中心の女優で日韓で公演され話題となった「焼肉ドラゴン」では、
韓国人として初めて読売演劇大賞優秀女優賞を受賞していますが、
そんな舞台以外にも、数々の映画やドラマに出演しており、
わたしにとって忘れられないのがチラ見していたドラマ「チャミョンゴ」での彼女です。
大きな体で剣を手に、男達をバッタバッタとなぎ倒すモ・ヤンへも迫力満点だったけど、
それ以上に、夫を心より愛す可愛い女ぶりがとても印象に残っており、
久々に大きな画面で彼女を観られ嬉しかったです~[揺れるハート]

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そして最後に、映画のバックに流れる音楽の懐かしいコト!!
25年前の日本でもよく聴かれた数々のヒット曲~~[るんるん][るんるん]
先ずオープニングとラストに流れるタック&パティの「タイム・アフター・タイム」や、
ソフィー・マルソーのデビュー作で思い出す映画「ラ・ブーム」の主題歌で、
リチャード・サンダーソンが甘く歌う「愛のファンタジー」、
そして、この映画のタイトルにもなっているボニーMの「サニー」、
どれもこれも、わたしも聴き馴染んだ名曲で、心の中で一緒に口ずさんでいたのですが、
映画の最後、チュナの葬儀場でみんなで踊る「サニー」のシーンでは、
自然と体が動きそうになり、わたしも一緒に踊りたいほどでした~[わーい(嬉しい顔)]

それにしても、封切り4日目のお昼の回だというのに、
観客がわたしを入れて4人だけという寂しさ・・・
日本での韓国映画の集客の悪さは今に始まったことではないけど、
日本の40代と言わず、50代、60代の女性にも通じる内容だけに、
一人の韓国映画好きとしては心より、もっと沢山の方に観て頂きたいと思いました。

という訳で・・・
http://sunny-movie.com/index.html
こちらが公式HPで劇場情報もありますので、
この記事をお読みになり、興味をお持ちになった方は、
ぜひとも劇場へお出掛け下さいね!
あっ、帰りにはスキップしてるかもですよ~~[るんるん]
そして、わたしのように、久しぶりの友人に逢いたくなるかも・・・

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映画「レイトオータム」 [韓国映画]

先月見た金城武主演の「捜査官X」で、
デビュー作以来、久々姿を目にしたタン・ウェイ・・・
あの「ラストコーション」での熱演が災い、不幸な女優生活を送っていたと知り、
何とも気の毒に思っていたのですが、
その彼女が「捜査官X」の前に、韓国・香港・米国合作映画でヒロインを演じていたそうで、
神戸での上映は前後しましたが、大いに興味を持って観に出掛けました。

レイトオータム
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これは、40代半ばで世を去ったイ・マニ監督が1966年に制作し、
今でも韓国映画界の名作といわれる「晩秋」の国内2度目のリメイク版です。
あっ、でも、国外もいれれば3度目で、日本でも1972年に斎藤耕一監督が
岸恵子、萩原健一主演で「約束」と題してリメイクしています。

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そんな大人気作品を手掛けた今回の監督は、
2006年制作の「家族の誕生」で各賞に輝いたキム・テヨン監督です。
まあ、大人気作品といっても、わたしは今回が初めてのようなものなので、
キム・テヨン監督の映画としてしか観れませんでしたが・・・

物語は、DVの夫を誤って死なせ収監されて7年になる模範囚のアンナが、
母親の葬儀のために3日間だけの外出を許可され、
シアトル行きのバスに乗るところから始まりました。
走りだしたバスに飛び乗って来た同じアジア人の男フンに、
乗車賃が足らないから30ドル貸してくれと頼まれ、
アンナは仕方なく、だまって30ドルを差し出すのでした。
そんな彼女に、韓国からシアトルに来て、ホストをしているフンは、
お金を返すまで預かっていてくれと無理矢理腕時計を渡すのですが、
アンナはその腕時計を置いたまま立ち去るのでした。
そして一人で、久しぶりにショッピングをし、メイクやピアスを楽しむのですが、
出所時に渡された携帯電話が鳴り、無理矢理、現実の世界に呼び戻され、
虚しくメイクも買ったばかりのドレスも脱ぎ棄てるのでした。
そんな時、街角で偶然にフンと再会し、
思わず「わたしを抱きたい?」と口にしてしまい・・・

それにしてもサスガに合作、オリジナルとは違い、
アメリカに住む中国人の女と韓国人の男との出会いとして描かれ、
2人の会話は全編英語で、晩秋のシアトルでロケされており、
霧でくぐもったグレーっぽい映像がとてもオシャレで、
一瞬、韓国人監督の映画だというのを忘れそうになりました。

でも、遊園地で見掛けた白人の男女の恋の顛末をアンナとフンが語り、
挙句の果てにその恋人達がダンスするシーンを観て、
あ~やっぱりキム・テヨン監督だと納得したのでありました。
というのも、わたしはどうも無意味に思えて仕方ないけど~[ふらふら]
キム・テヨン監督はお好きですね~ああいうファンタジーチックなのが・・・

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これが「ラスト・コーション」以来4年ぶりの映画となったタン・ウェイ
無表情なシーンが多い中、見事に難しい役を演じ切り、
このアンナ役で、韓国の百想芸術大賞で外国人ながら主演女優賞を受賞したそうで、
きっと、彼女の女優人生においても大きな自信となったことでしょう。
あっでもね~わたしとしては、「捜査官X」と2作品続いて同じ様な、
化粧っ気のない顔に髪もただ結わえただけという姿を見て、
次回こそは、ファッショナブルな彼女も見たいと思ったんだけど~[揺れるハート]

そして・・・
きっと、映画館へお越しだったオバサマ方の大半のお目当ては彼だと思いますが、
見るからに軽い男フンを軽妙に演じたヒョンビン
ただ今、BSプレミアムでドラマ「シークレット・ガーデン」が放送中ですが、
そのドラマを終え、この映画を最後に自ら志願して海軍での兵役中だそうで、
この映画とは全く関係なくて恐縮ですが~[あせあせ(飛び散る汗)]
白い軍服大好きなわたしとしては、きっと似合うであろう!?
彼の海軍の白い軍服姿を見てみたい~と、久々に彼を見ながら思っておりました~[わーい(嬉しい顔)]

この映画、今年の2月より日本上映され、
すでに沢山の方がご覧になり、もうすぐ日本版DVDも発売のようです。
正直言って、わたしは好きなジャンルではなく、タン・ウェイ見たさに出掛けましたが、
やはり春や夏ではなく、秋の夜長にシットリと観たい映画の一つでした・・・

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