映画「インディアン・サマー」を思い出して・・・

もう１１月も終わろうという今週に入り、小春日和がつづく神戸ですが、
皆さんがお住まいのところはいかがでしょう？
気温の急激な変化で体調を崩してらっしゃる方もいらっしゃるかもですね。
でもこんなお天気は決して珍しいことではなく、
こんな晩秋に訪れる小春日和をインディアン・サマーと言うんだったな～と、
数年前に観た素敵な韓国映画を思い出したわたしです・・・

インディアン・サマー

２００１年制作で、シナリオ作家出身のノ・ヒョジョン監督のデビュー作です。
ただ、今の韓国映画界では珍しいことではないのですが、
監督作品は８年が経った今でもこれだけで、いったい今は何をしておいでなのでしょう？

物語は、エリート街道まっしぐらの弁護士ジュナが海外研修を待つまでの間、
夫殺しの容疑で死刑宣告をうけた女の国選弁護人を引き受けるところから始まります。
そんな軽い気持ちで引き受けた仕事でしたが、
その拘留中の被告人シニョンに初めて会いに行った日接見拒否され、
また控訴審の初公判でも裁判を拒否し、
自殺未遂まで起こすシニョンに次第に関心を持ち始めるのでした。
なぜそんなに死を望むのかと・・・
それでジュナは自分の手で事件を洗い直し始め、海外研修もあきらめるのですが、
そんな彼をみてシニョンは言うのです。
「そんなに頑張らないで、生きる望みを持たせないで」と・・・
でもジュナの努力のおかげで、新しい証拠がみつかりシニョンは無罪となります。
そしてある日、晴れて自由の身となったシニョンと街で偶然に、
ジュナは弁護士と被告人ではなく一人の男と女として出会うのです・・・

このように、映画の前半は法廷でのシーンが多く、推理物の法廷映画のようですが、
後半からは静かな中にも熱い大人の恋物語へと移っていきます。
そして、ラストにはドンデン返しが待ち受けるという、とても凝った作りの映画です。

出演は、エリート弁護士のジュナにパク・シニャン
彼のラブストーリーを観たのはこれが初めてでしたが、この頃は３３歳位かな？
トレードマークの眼鏡をかけ、ぎこちないファーストキスなど、
恋には不器用な若くて正義感溢れる男を演じていました。
この後も、このようなシリアスなのからコメディまで幅広い演技で大活躍の彼ですが、
昨年末の「銭の戦争」の銭問題でただ今はいずこや？

そして相手役のシニョンを演じるのはイ・ミヨン
彼女も最近は演技派ベテラン女優として名高いですが、この頃はキム・スンウとの離婚後、
この映画の前作「魚座」でその前年に続く青龍賞 主演女優賞を受賞し、
人気実力共に、女優としての輝きを取り戻した頃でしょうか？
こちらでも化粧っ気のない顔で表情も硬く笑顔も少ない役柄ですが、
同性から見てもハッとする美しさがありました。
残念ながら、彼女も最近作の話を聞きませんが、
この後出演した「黒水仙」や「タイフーン」での彼女が好きなわたしです。

また、タイトルにもありますように、晩秋というだけあり綺麗な秋景色が見られます。
慶尚道や全羅道各地でのロケだったようですが、ひとつ残念な事が・・・
景色を撮るのにやたら近い距離からの撮影だったようで、
わたしなど制作費が足らなかったのか？と少々、不満が残ったほど～
でもその反対に、今でも印象深く憶えているのがラストシーンです。
シニョンとジュナを隔てる１枚のドアが閉じようとする瞬間をスローで撮っています。
二人とも頬に涙をつたわせて・・・
何とも映画らしい余韻を残すラストでわたしは今でもお気に入りのシーンです

この映画、全編を通して静かな音楽で、大人の純愛映画だとも思いましたが、
わたしの好きな推理するワクワク感もあり充分楽しめた映画でした。
すでにＤＶＤも日本発売されレンタルもあるようです。
どこかで見かけたら１度手に取ってご覧下さいね。

タグ：韓国映画 インディアン・サマー パク・シニャン イ・ミヨン ノ・ヒョジョン

コメント 19

この映画は観ていません。パク・シニャンは「銭の戦争」でのイメージが強く残っています。演技はとても上手だったように記憶しています。
あのトレードマークの丸いメガネ・・・。
最後の方はとてもシリアスな内容なのですね～。
女優さんのイ・ミヨンさんですが、どこかでお見かけしたような・・・そんな気がします。
まあ、よく似たような人が多いので人違いかも＾＾；

私は「Dr.コト－診療所」を全巻観ました。2週間かかりました。
吉岡君いいね～。
柴咲コウ・・・一目惚れ＾＾；

近く記事アップします！


by sarahe (2009-11-27 19:31) 

最後のドンデン返しが気になりますぅ～。
映画はまったく見ないので、知識がありません。
インディアンはウソつかないのですが、この女はウソついていたのかな？
by 降龍十八掌 (2009-11-28 09:08) 

「インディアンサマー」という言葉初めて知りました！
北アメリカで、晩秋から初冬にかけての穏やかで温かい日和のことをいうんですね。

ＤＶＤといえば、先日近くのショップで「剣岳　点の記」が１２月に入ってレンタルできるとか。
実は自分が入っているケーブルテレビ（Ｊ　ＣＯＭ）の雑誌の応募をしたら、その映画の無料招待券でなく、割引券があたったんですよー！２枚。
観にいこうと思いながら、仕事のこともあって結局行かずじまいでした。
そんな訳でレンタル料を払ってでもこの季節に観ることができるのですから、楽しみにしてます（＾－＾）。いずれ地上波で放送するのでしょうけどね。

今日はどうにか休日出勤しなくてすみました。
デンゼル・ワシントン主演の「ボーン・コレクター」を観ていて、今いいところなんですよー（＾－＾）。

by dolfin (2009-11-28 09:52) 

★saraheさんへ
出演映画は大半観てると思いますが、
ドラマは観ないもので「銭の戦争」観てないんです～(>_<)
で、、、あの出演料問題がこじれて今はドラマ出演が出来なくなってるそうですね。
映画スターと言われた人達も
不況と映画脚本の乏しさからドラマ出演が多くなっているようですし～(ーー;)
今はどうしているのかしら？
それから、イ・ミヨンはビョンホンと
「我が心のオルガン」「純愛中毒」で共演してますよ。ご覧になってませんか？

「Dr.コト－診療所」はＴＶで時々観てました～
コウちゃんはわたしも好きな女優だわ～歌も上手いし～(^^♪


★降龍さんへ
気になるでしょう～～＾＾；
だったら観なきゃいけませんね！ツタヤさんへどーぞ！！
そうそう！彼女はインディアンと違うからね・・・(~o~)
by collet (2009-11-28 16:28) 

★dolfinさんへ
デンゼル・ワシントン、若い頃は鋭かったけど・・・
最近少し太めになられイメージ↓↓↓だわ～(ーー;)
あっ、うちもＪＣＯＭだけど有料放送には入ってないので観られません～～

「剣岳　点の記」は良かったですよ～ぜひ、ご覧くださいね！
特に、長次郎役の香川照之が上手いです！
それと山の景色がイッパイだし～～(*^^)v
そういえば、少し前にハイビジョンで、
元測量官が今の剣岳に当時と同じルートで測量に行くという
ドキュメンタリー番組がありましたがご覧になりましたか？
柴崎さんが作った三角点もちゃんと残ってて見応えのある番組でしたが・・・
by collet (2009-11-28 16:34) 

3Dのクリスマスキャロルを見てきました ♪
立体的には見えるけれど、
雪が降っているシーンは、
舞台で雪景色を観ているのと同じで、
目の前を白い紙が落ちていくみたいでした。
以前、市村正親さんが一人芝居で演じた同タイトルを
観たことがあります。
その時は、内容がよく理解出来ないままでおりました。
映画を観て、やっと納得できました。

by わか (2009-11-29 08:08) 

colletさん、「我が心のオルガン」ですが、韓国版のDVDを以前買って見ていました。イ・ビョンホンがこころを寄せる美人教師役で出ていた人ですかね？
私はチョン・ドヨンが出ているということだけで、買ったものです。
確か・・・1,000円だったと記憶しています。

＞不況と映画脚本の乏しさからドラマ出演が多くなっているようですし～(ーー;)

チャン・ナラが中国のメディアから袋叩きにあっていますね。何でも、「映画の製作費を安くしようと思うのなら、中国で撮影すればよい」と言ったようなのです。彼女は謝罪会見で、涙を見せながら過ちを謝罪したそうです。
韓国経済は日本よりは回復しているようなのですが、映画界にはその影響がまだ届いていないのですね。

柴咲　コウ・・・歌も上手ですね。柴咲コウと「交渉人」に出ている女優の何とか涼子・・・似ていて私はよく間違えます＾＾；
by sarahe (2009-11-29 09:14) 

★わかさんへ
みたいの～～ソレ！
ああでも、パリ・オペラ座のすべても見たくて～～(ーー;)
どちらがイイと思います？
ところで、３Ｄはやはり見応えがあるんですか？
わかさんのコメントからすると、、、どっちかしら～(・・?

あっ、カール爺さんの家も見たいんだった・・・


★saraheさんへ
そうですよ～あのオルガンを弾く先生です～♪
で、あの映画はチョン・ドヨンの映画でしたね。

＞映画界にはその影響がまだ届いていないのですね。
そうですね、日本と同じで裾野までいくのはなかなかじゃないですか？
それと、最近は原作が日本というのが多くなっているでしょ、
あれも結局は、いいシナリオがないからとの理由があるのでは？

米倉涼子ですね、コウちゃんと間違えるんですか～(~o~)
まあ、タイプは似てそうだけど、大きさが全く違いますよ。
それに、コウちゃんにはまだ可愛さがあるし～～！？

by collet (2009-11-29 13:54) 

前半は布石なんですね？
う～む、後半のどんでん返しが気になります。
このふたりの持つ大人っぽさな雰囲気のままいくのか、、
それとも実は彼女が殺人魔で彼も殺されるという
ホラーまがいな展開が待っているとか・・＾＾；
でもタイトルと配役でイマイチ惹かないなぁ、、、。
by maki (2009-11-29 16:32) 

★makiちゃんへ
うぅ～ん、布石と言えなくもないけど・・・チト違うな～(ーー;)
ところで、ホラーは大嫌いで絶対に観ないおんにですので、
想像とは全く違いますね。
ラストシーンの説明にもありますように、シットリとした大人の映画ですね。

で、、、ナンや～！タイトルと配役で惹かれへんのんかいな～(>_<)
あっ、そう・・・
by collet (2009-11-29 17:43) 

韓流ブームで、韓国の俳優は沢山出てきては消えていますね。
パク・シニャンは「風の絵師」に出演したので、ちら観した程度です。（妻は一生懸命観ていましたね）
by たいちさん (2009-11-30 12:23) 

★たいちさんへ
もう韓流と言う言葉も関係なく、日本で韓ドラを自然に観る時代になりましたね。
ですから、スターに関しても特別視することもなさそうです。
パク・シニャンは「風の絵師」以後、韓国のドラマ協会から締め出されています。
何でも無期限ということですが、せっかくの演技派俳優なのに～と心配です。
by collet (2009-11-30 14:11) 

3Dはアニメよりも、実写版のほうが迫力が有るように感じられました。
特に３Dで無くても良いような・・・
パリオペラ座は、これまた面白そうですね。
上映されている映画館が少な～い (>_<)
by わか (2009-11-30 18:07) 

こんばんは！
土曜出勤だったので、イマイチ調子が出ない月曜日です。
「インディアン・サマー」見ていません。
パク・シニャンも、イ・ミヨンも好きな俳優です。
そうなんだ、パクさん、トラぶってるんだ。
東方なんとかも、他の人も
契約のトラブルが多いようですね。
映画、ドラマは韓国にとって輸出産業なんだから
お上の指導も必要なのでは？
イ・ミヨンさん、「純愛中毒」、「黒水仙」、「タイフーン」
良かったですね。
タイフーン以来見てないですね、沢山女優さんもいるし
アラフォー世代の映画って難しいのかな？

脚本と言えば、
伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」の映画化を望みます！
最近の犯罪とダブるところが有るので難しいかなあ。。。
by シェルティ (2009-11-30 18:26) 

ぐぐぐ．．．

Indian Summer　もういつの意味に、「万事が順調で若返ったと思われる晩年」というのがありました．．．（だからどうこうはありません）。

by 雀翁 (2009-12-01 19:07) 

★わかさんへ
ああ、やはりアニメじゃ迫力不足でしたか！
わかさんのコメントが歯切れ悪そうだったので、
そうかな？と思っておりました～(~o~)
ところで、パリオペラ座イマイチでした～


★kanaちゃん、こちらにもポチッとありがとう～～＾＾；
by collet (2009-12-02 14:52) 

★シェルティさんへ
この映画はシェルティさんもお嫌いじゃないと思いますよ～
アッでも今は伊坂ワールドにドップリだからな・・・(~o~)

韓国は芸能界の金銭トラブルが多いですね。
どうも芸能事務所がシッカリしてないようですね～(・・?

イ・ミヨンはタイフーンの後、
「肩越しの恋人」という原作が日本の映画が日本公開されましたが、
わたしは興味なく観ませんでした。
やはり、韓国らしい映画が好きなわたしです・・・


★雀翁さんへ
＞「万事が順調で若返ったと思われる晩年」
もう一つの意味を教えて下さりありがとうございます～♪
素敵じゃないですか～～
わたしもこう言えるように頑張りたいものですわ～～!(^^)!
by collet (2009-12-02 14:53) 

お久しぶりです～。
nice入れつつ、ここまで来ました。
もう眠くなったので続きは明日･･･明後日かな？

インディアンサマー＝小春日和なんですね。
「小春日和」をヨーロッパでは「老婦人の夏」と言うらしいです。
昔読んだ少女漫画に書いてありました。
そんなことは覚えているもんなんですね。

この映画のラストは･･･なんだろ～気になるわ。
by すわん (2009-12-14 00:57) 

すわんちゃん、こちらこそお久しぶりです！
で、、あちこちにポチッとどうもありがとう～～＾＾；
雪の日も多くなったようだし、そろそろ冬籠りかな？
また、暖かい日にでものぞいて下さいね！

映画のラストは残念ながら・・・
すわんちゃん好みのハッピーエンドではありません～(-_-;)
by collet (2009-12-14 11:09)