ドラマ「坂の上の雲」

ずっと楽しみにしておりました司馬遼太郎作「坂の上の雲」が、ようやく今週から始まりましたね。
何でも３年に渡って放送されるそうで、NHKも大河ドラマより力が入っているようです。
でも、それもわかるような気がしますね・・・
というのも、生前この作品について、司馬遼太郎は映像化の申し出を断っていたそうです。
あまりにも壮大で大河ドラマでは描ききれないであろうということと、もう一つ、
「戦争賛美」と誤解されるのでは？との懸念があったようです。
それをNHK側からの、大河ドラマを越えたスケールと、
「戦争賛美」ととられない脚本を用意するからとの条件提示で、
ようやく映像化が許可されたそうですから・・・

そんな日本の映像界を代表して作らせてもらっているという、
NHKスペシャルドラマ坂の上の雲の第１話は「少年の国」というタイトルでした。

そのタイトル通り、主役たちの少年時代から始まりましたが、
この少年というのは、何も彼らだけのことではなく、２６０年続いた江戸幕府を倒し、
明治という近代国家を設立した我が国「日本」を指したものでもあるようです。
というのも、帝国主義真っ只中の西欧列強の「大人」に対して、
生まれたばかりの日本はまだ「少年の国」だったのだから・・・

とにかく、いつ彼らに侵略されるか分からない状態で、少しでも早く力を付ける必要があり、
いくら猿真似と言われようと、躍起となって西洋の真似をする必要があった時代です。

そんな時代の物語の主人公は、
本木雅弘扮する秋山真之とその兄で阿部寛扮する好古兄弟、
それに真之の友人で、日本の近代文学に多大に影響を残す香川照之扮する正岡子規の３人です。

第１話では、四国は伊予松山の出身の彼らが紆余曲折の後、
無事に東京で再会するまでを描いていましたが、
俳優たちの役柄の年代より老けて見えるのは仕方がないこと！
でもそれを補う演技力のある方々で、何の違和感もなく安心して観たわたしです。

そして主人公以外にも魅力溢れる人物がいて・・・
秋山兄弟の父、久敬の我が子への教えが面白いですね。
馬鹿が付くほどに生真面目な男で、県の学務科小役人でありながら決して公私混同せず、
食うだけは、食わせるが、それ以外のことは自分でなんとかおし。と、
仕事上の特権も使わず自分に働きがないのは子のためにやっていると言い切る父です。
そんな実直で愛すべき父を伊東四郎さんが飄々と演じ、楽しませてくれてます。

ああ、でも・・・そんな芸達者な俳優の中でも１番わたしの脳裏に残ったのが、
好古の少年時代を演じた染谷将太くんです～～
外国武官に日本の騎兵隊に西洋人がいると言われたほどに、
好古という人は日本人離れした容姿だったそうですね。
それにピッタリの今時のイケメン顔に似合わず、
セリフや立ち振る舞いが少年武士その物で、彼の演技に目を見張ったわたしです。
染谷くん、これから主演映画の「パンドラの匣」の公開も控えてますし、
要注目の若手俳優のようですよ～～

さて、来週はいよいよ、後の海軍名参謀となる、
「淳さん」こと秋山真之が海軍兵学校入りを決意するようです。
予告編での、本木くんの決意みなぎる目に思わず
「いやぁ綺麗やわ～」と惹き寄せられわたし・・・
胸板も厚くなった彼の凛々しい白い軍服姿も楽しみに観たいと思います～～

タグ：NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 本木雅弘 阿部寛 香川照之 伊東四郎 染谷将太

コメント 23

私も観ました。と言っても、ボクシングと半々で観ていて、意識はボクシングにいってました。次回からは真面目に観ますね。
by たいちさん (2009-12-02 14:45) 

録画してみました！いやー、面白かったですね！！
もっくん、相変わらずいい体してます（笑）。

「少年の国」、あたっていますね。まだまだ
全てが未熟だけど、希望に満ちて、学びたい！
新しい何かに挑戦したい！そういう空気に満ちて
わくわくします。

伊東四郎さん扮するお父さんもよかった・・・。
ひょうひょうとして、息子にも、そっけない態度を示すかと
思ったら，温かかったり・・明治のいいお父さんです。

香川さんは子規を演じるために、きつい減量をなさったとか、
相変わらずお上手です。

染谷将太くん、ｃｏｌｌｅｔさんがお書きのように、その今風の顔に
似合わないくらい「武士」を演じてました。ギャップが可愛い！

西田敏行さん演じる高橋是清といい、魅力的な人物が
次から次へと出てきて、目が話せません。
次回も楽しみです。

by hirohiro (2009-12-02 14:50) 

★たいちさんへ
わたしもこれは録画で観たんですよ。
というのも、BS1でファーストジャパニーズを観ていたもので～＾＾；
それで、、、なかなか見応えのあるドラマでお薦めですよ！
キラキラした男達が眩しいほどです～(*^^)v


★菊地一也さん、はじめまして！お立ち寄りありがとうございます～


★hirohiroさんへ
この時間はJINもあるから録画でしたね～(~o~)

＞もっくん、相変わらずいい体してます
彼はこのために筋力UPしたのかと思ってましたが、以前からこうだったの？
とにかく、胸板が厚くなり服の上からでもよく分かりますよね～～

とにかく明治となり、誰もが国民という名の下、一直線に並んだのですものね。
若者にとっては前途洋々だったことでしょう。

このドラマ、出演陣にミスキャストが一人もいなさそうですね？
まあまだ１話だけなので分かりませんが・・・
とにかく、天地人と違い、安心して観られるので嬉しいです～(~o~)
あっ、でも１時間半番組なので、
JINとどちらかを録画で観なきゃいけませんね～～
by collet (2009-12-02 16:50) 

今回のお休み中、日本で会った友人と、お酒を飲みながら「坂之上の雲」の話をしました。彼も私も、司馬遼太郎は読み尽くした（忘れてる部分も多いけれど）と胸を張る2人です（私たちの年齢では2人に1人のおっちゃんはそういう感じでしょうが）。その友人の最も好きなのが「坂之上の雲」だということは前から知っていました。彼は恥ずかしげもなく、「こんな風に生きたい」と私に話してくれたものです。ちなみに私は「花神」が好きです。

その彼の、最も好きな部分は華々しい日本海海戦ではなく、真之が生まれた時、口減らしのため寺に出そうとした両親に好古が、「お寺にやっちゃあいかんぞね。わいが豆腐の厚さくらい金をかせぐけん、お寺にやっちゃあいかんぞね（方言が正確でない？」と頼むところだというのです。一方、私の好きなところは、1つの茶碗で好古が酒を飲み、飲み終わるのを待って、真之がめしを食べる場面です。後日（29日）この2つの場面がどちらもＴＶのスト－リ－に入っているのを見て、私はなんだかとてもうれしくなりました。

で、colletさん、もちろんこの本は読み終わったのでしょうね？
203高地から脱出できましたか？

by 雀翁 (2009-12-02 18:54) 

さささ３年に渡って放送＠＠；？！
もちろん週一ですよね？
なんだか最後には始めの方を忘れそう＾＾；

珍しくもっくんのテレビ出演ということだったので興味はあったのですが
観ていません（もっくんファンではありませんが）。
どこかで夜中に再放送やっていれば観られるんだけど、、。
by maki (2009-12-02 20:46) 

今年の大河より遥かに面白かったです。
今週も楽しみ ♪
昨日、子規のこととTVで放送していました。
子規はホトトギスの事だったんですね。
by わか (2009-12-03 12:50) 

★雀翁さんへ
いいですね、お酒を飲みながらそんなお話が出来るお友達！
きっと、楽しい語らいだったんでしょうね～＾＾；

それから、今回のドラマでは原作に忠実な演出が随所になされてますね。
わたしは記事にも書きましたが、
父の「自分でなんとかおし」が印象に残っていたのですが、
その通りのセリフが入り、嬉しかったです。
それと、兄からお金が届き父にその話を聞かされた真之が、
正座したまま飛び上がるシーンがありましたが、あれも原作にあり、
きっと本木くんは練習したんだろうな～なんて思いながら観てました。
こうやって、沢山の方が読んだであろう原作通りに演出がなされると、
読んで感動した者としては、安心して観られますね。
あっ、天地人とは大違いで・・・(ーー;)

それで、、、最後のご質問の答えですがＮＯです。
だって、203高地の放送は再来年末のようですので、
それこそ忘れちゃいけない！その時に読みたいと思ってます～(*^^)v
by collet (2009-12-03 15:08) 

★makiちゃんへ
そーなんですって！それも毎年年末だけの日曜によ！！
でね、忘れそうでしょ～～だからわたしも、
後半は近くになったら読むことにいたしましたわ～～(*^^)v

それからもっくん、韓流スターも顔負けの如くモムチャンになったますよ!(^^)!
あの辺りの感想のみ、お聞きしたいものだけど～？


★わかさんへ
はい～～、大河とは比べ物になりませんね。
演出といい、俳優といい数段上のようです。
で、、、わたしも観ましたよ。
子規＝ホトトギス＝結核だそうで・・・
それにしても、漱石と子規の友情は感動モンでしたね～(T_T)

by collet (2009-12-03 15:35) 

今日は、ルミナリエに行く予定でした。
少し前から資料集めて、日中はどうしようかな～とあれこれ思案して、
昨日天気予報見てがっかり。
予定は中止になりました。
行くのだったらやっぱり初日の点灯式
光が入った瞬間の、わぁー　きゃー　の声がないと・・・
そんな訳で、来年にお預けです。

クリスマスキャロル　内容は良かったですよ (^^)/
by わか (2009-12-03 18:12) 

今ニュースで見たら　↑　雨降ってないヤーン (>_<)

by わか (2009-12-03 19:31) 

ええ～わかさん、そうだったの！
ルミナリエは雨も関係ないのでお越し下されば良かったのに～o(＞＜)o
それから、初日じゃなくても点灯の瞬間はいつも同じですよ♪
１４日までやってるので、来年と言わずにどうぞ～～(^O^)/
by collet (2009-12-03 19:50) 

週刊誌によると、前の会長のキモ入りで作られたそうです。当初予算は破格の２００億円（通常２５億）。減額後も６０億円の予算とのことですが、今のご時勢にどうなんでしょうか？
そのせいで、ＮＨＫも特集をくんだりと盛り上げに必死のようですが、そういう姿をみると余計に見たくなります・・・？
伊藤四郎は見たかったですね、私は最後のほうで西田の顔をみていやになりました。
by 降龍十八掌 (2009-12-03 20:16) 

もっくんの鍛えられた体について（笑）・・・、
以前からもっくんは筋肉質のステキなお体を
されていた記憶がありますよ（笑）。

昔「漱石の妻」とか言うドラマがあったのご存知ですか？
あの宮沢りえちゃんと共演で妻をりえちゃん、漱石を
もっくんが演じてたのですが、そのときも入浴シーンとか
あって「もっくん、いい体やわー」とそのときびっくりしたのを
覚えています。
あ、これこそ韓流スターがやたらシャワーシーンがあるのと
同じですね（笑）。
by hirohiro (2009-12-03 20:46) 

今度は、「坂の上の雲」ですかｱ。
自分は月末になると「デジタルＴＶガイド」を買ってまーす！
ケーブルテレビに入っているから、ＢＳも民放のチャンネルも見ることができるので、この雑誌は重宝します（＾－＾）。

で何が言いたいのかと言うと、１２月号の表紙を飾っているのがモックンこと本木雅弘です。それで？
ちらっと中身を読んでいたら、阿部寛演じる秋山真之は日本海海戦の功労者なんですね。へー。戦争映画とかも好きなんで、その人の役なのかと感じいったところです。

いま第１部が始まったんですね。
第２部は２０１０年秋、第３部は２０１１年秋に放送予定とか。
ながーい。

予告編を見ていたら、正岡子規の妹律役を菅野美穂が演じるんですね。
菅野美穂も好きな女優の一人です。年明けなのか、彼女は、読売テレビのチャンネルのドラマに出る（たぶん主演）ようですね。
ちと、脱線しますが、菅野美穂は女優としての演技も評価されている方だと思います。なので、自分はそのドラマ楽しみにしてまーす（＾－＾）。

多忙な私めですが、見ることになるのでしょうね。
もし、見損なってもここで情報を得ることもできますしねっ(^^ゞ
よろしくお願いします。


by dolfin (2009-12-03 23:25) 

★降龍さんへ
そーなんですか～～前会長のキモ入りね・・・
で、、、６０オク～～(＠_＠;)
そ、そーなんですか！！
なら余計にファンの期待に応えなきゃいけませんね！
とにかく最後まで期待を裏切らないようにお願いしたいものです。
それから西田敏行はわたしも×ですが、
今回の是清役は清潔感はどうにかあるので見て見ぬフリしときますわ～＾＾；


★xml_xslさん、ポチッとありがとうございます！

★ほりけんさん、いつもお立ち寄りありがとうございます～＾＾；
by collet (2009-12-04 12:38) 

★hirohiroさんへ
そーなんですか～～(＠_＠;)
いやぁ～「漱石の妻」というのがあったのは憶えてるけど、
観てないもので、彼のモムチャンぶりは存じませんでした！
あら、考えたら彼のドラマや映画はあまり観てないわ～
昨年の「おくりびと」くらいかな・・・(;_;)

ところで、ここに虹子さんがお留守なのは寂しいけど～(~o~)
確かに多いわね！韓流スターのシャワーシーン！！
hirohiroさんも同じ思いだと知り、嬉しくなりましたよ～～♪


★dolfinさんへ
ちょっとややこしいんだけど、訂正させていただきますね～＾＾；

日露戦争において、日本海海戦の功労者である秋山真之をモックンが演じてます。
そして、その兄で日本陸軍の騎兵隊の祖を築いた好古を阿部寛が演じているのです。
でね、この兄弟に正岡子規を絡めた物語で、舞台の中心は日露戦争です。

それからご贔屓の菅野美穂ちゃん、
先日の第１話ではまだ１３～４歳の役だと思うけど、
表情や立ち姿に幼さを出し、イイ芝居をしてるな～と感心しましたよ。
とにかくこのドラマはお金も掛かってますが、内容が濃そうで楽しみです。
どうそ、機会があればご覧くださいまし～～＾＾；
by collet (2009-12-04 12:45) 

たびたびすみません！
今調べてみたら正式タイトルは
「夏目家の食卓」というドラマで、2005年に
放映されたものでした。悪妻で有名な漱石の妻を
りえちゃんが演じていたので、てっきり
そちらが主人公だと勘違いして・・・。

でもとても面白いドラマで、もっくんがやたら食べる
食べるでそれに驚き、朝ごはんも作らず寝ている
妻のりえちゃんなどなかなか見ごたえのあるドラマでした！
by hirohiro (2009-12-04 19:01) 

間違ってました、ごめんなさい(；一_一)。
斜め読みをせずに、丁寧に読んでいたらよかったんですねー。恥ずかしいかも(^^ゞ。

菅野美穂が１３，４歳頃の律を上手に演じていると、ｃｏｌｌｅｔさんに褒めていただいているんですから見てみようかなあ（＾－＾）。



by dolfin (2009-12-05 01:54) 

★hirohiroさんへ
再度のご説明、ありがとうございます～＾＾；
で、そんなタイトルでしたか！
では、ドラマはそうだったんですね～
でも確か、漱石の妻というタイトルの本があったような？
と思い、今調べたらやはりありましたよ～！
きっと、そっちとゴッチャになってたのね～～(~o~)
あっ、そういえば、漱石の妻は悪妻呼ばわりされてましたね・・・


★dolfinさんへ
いえいえ、どーいたしまして～～ヽ(^。^)ノ
似たようなお名前ですもんね！

それから、もう２話では律も大人になっているでしょうが、
原作にはない真之とのロマンスも含まれるようなので、
ぜひご覧くださいな～～＾＾；
by collet (2009-12-05 14:26) 

は～～～い！
モムチャンと聞きつけて穴倉から出て参りました～～＾＾；
「坂の上の雲」見ておりますよ！！
モックンは先週だったか、朝のNHKの番組にゲスト出演して
ジムで鍛えているあたりも紹介されていました♡
それに「書」がうまいんですね～～。
生で１筆披露されていて、その達筆ぶりにびっくり。
「大道楽」と書かれていました。
確か演じる秋山弟氏（名前出てこず＾＾；；）の座右の銘だったかな？
そのぐらいの気持ちで自分の道に打ち込む、
というようなことだった気がします。
あ、もちろん実際は違うわけで、だから味のある言葉なのですが。
（ながら観なんで違ったらすみません）
で、モックンもそういう気持ちで俳優をしたいと言っていました。
なんか、落ち着いているし、自分の世界を持っていて
２０年後、３０年後にはあの緒形拳のようなご仁になってそうです。
by 虹子 (2009-12-07 15:28) 

まあ、虹子さん！わざわざ穴倉から這い出てきてくれたのね～～!(^^)!
お元気ですか？あっ、次男くんも元気快復かしら？

で、、、モックンはやはりジム通いしてるんですね！
いやぁ～、そうでないとあの体はできませんもんね・・・
それから、書については以前に見て驚いたことがあります。
何だったかは忘れましたが、何かのタイトルを書いてたんじゃないかな(・・?
ところで、先日の土スタのゲストも彼でしたね。
来春には３人目のお子さんが生まれるそうで、
なかなかいい父であり、いい俳優におなりのようですね。

あっ、虹子さん、また新鮮な空気が恋しくなったら出てきてね～～ヽ(^。^)ノ

by collet (2009-12-07 16:37) 

大河ドラマはそんなにひどかったんですね。
うちの父は結構見てましたけど･･･。
未だに「天地人」を掲げてる地域としては悲しい限り。

篤姫と坂の上の雲と言う出来の良い子に挟まれた
出来の悪い子「天地人」。
参観日に小さくなってる父兄の気分のすわんです。

しっかし、３年かけて放送なんてすごいですね。
by すわん (2009-12-26 01:03) 

あっ、いえ！
大河ドラマがひどいかどうかは存じませんよ！
第一に主役が気に入らなくて観てないもので・・・

それに視聴率は良かったのでは？
ですから、すわんちゃんがそんなに小さくなる必要はないですよ～～

ただ、やはり、このドラマは質が全く違いますね。
昨夜も感動しながら観ておりました。
このところ忙しくて昨夜、ようやく４話を観れたの～～(-_-;)
by collet (2009-12-26 12:26)