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映画「青い塩」 [韓国映画]

先日、時間潰しに映画を見にいくことを思い付き、
珍しいことにただ今~~[ひらめき]
2作品もが神戸公開中の韓国映画を見に行くことにしました。
そして、カン・ドンウォンが兵役前に撮影した「超能力者」と、
このどちらを見るか、一瞬迷ったのですが・・・

青い塩
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わたしがどうして、当代きっての人気者ドンウォンくんではなく、
オジサンが主演するこちらにしたかと言うと、監督のお名前に惹かれたからです。
2000年のイ・ヒョンスン監督作品「イルマーレ」
これは初めて韓国映画がハリウッドでリメイクされた作品で、
6年後にキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演で映画化されました。

そんな話題作を初めて観た時・・・
それまでの韓国映画ではなかったような映像の美しさはもとより、
時空を超えた摩訶不思議なストーリーの面白さにも惹かれたのでした。
勿論、主演俳優がお気に入りのイ・ジョンジェだったという事も大きいですが・・・
そして、次はどんな映画をつくるのだろうと、楽しみにしていましたのに、
チッとも長編制作のニュースが聞こえて来ず、ガッカリしていたのです。
それがナント!11年ぶりに新作が公開されたということで、
これは観なきゃ!と出掛けた次第です・・・

物語は、ヤクザから足を洗い母の故郷である釜山で、
レストランを開こうと料理教室に通うドゥホンが主人公です。
そんな穏やかな生活を夢見たドゥホンですが、
組のトップが何者かに襲われ死んだことから暗殺者に追われる身となるのです。
その暗殺者とは、料理教室で知り合った、
元有能な射撃選手だったのがある事件で身を落としたセビンという20歳の女の子でした。
そんな無愛想な態度とは裏腹に、美味しい料理を作る彼女を悪の道から救い出そうと、
おじさんドゥホンは、自らソウルへと戻り、悪と戦うことを決意するのですが、
セビンもまた、おじさんの優しさに触れ惹かれ殺せなくなってしまうのでした・・・

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主役のドゥホンを演じるのはソン・ガンホ
名実ともに韓国を代表する俳優ですが、40代半ばとなり“おじさん”らしさもピッタリで、
とてもいいキャスティングだと思いました。
そしてセビンを演じるのはシン・セギョン
わたしは初めて知った若手女優ですが、子役時代もあるらしく芸歴は長そうですね。

そして、そんな主役たちよりも注目してしまった~[ぴかぴか(新しい)]
ドゥホンの元部下で右目の傷跡が過去を物語るエックを演じたチョン・ジョンミョン
除隊後、初の映画出演でしょうか?
特殊メイクのせいか?童顔だった彼も30歳を過ぎてグッと男の顔になっており、
喜怒哀楽のない寡黙な男を素敵に演じておりました。

また、寡黙といえばこの人も!
ドゥホンを殺せないセビンの暗殺者となる殺し屋を、
あの人気俳優のキム・ミンジュンが演じておりビックリ~~[目]
いやぁ~全くの悪役で、しかも脇役なのに、よく出演OKしたものだと、
余計な事を考えながら観ておりました~[わーい(嬉しい顔)]
それにしても、いくら男女の違いはあっても、
シン・セギョンとヘアスタイルがカブっていたのは気になったなァ・・・

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久々のイ・ヒョンスン監督作品、観終えて1番に感じたのは、
「超能力者」を観に行けば良かったかしら?との後悔でした。
というのも、設定に無理があり過ぎて信憑性に欠けると思ったんですよね。
それに、青い塩田でのラストは美しかったけど、まだその後があり・・・
みんなの笑顔を見られたのは良かったけど、
まるで茶番劇のようで、それまでの余韻も何もかも吹っ飛んでしまい、
とても残念に思ったのでした・・・

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映画「ホームランが聞こえた夏」 [韓国映画]

日本での劇場公開は、8月27日からでした。
でも、なかなか神戸での上映はなく、指をくわえて待つこと3ヶ月・・・
ようやく、上映されることとなり、喜び勇んで観てまいりました~~[揺れるハート]

ホームランが聞こえた夏
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監督は「シルミド」や「黒く濁る村」が日本でも公開されたカン・ウソク監督です。
韓国映画界では一大ムーブメントを起こした、60年代生まれの監督でヒット作も多く、
わたしも骨太で男臭い作品が多い中、何作か好きな作品があり、
特にソル・ギョング主演の「公共の敵」シリーズが好きでした。
そんな今までの作品と比べ、少し違いがあるように感じた今回の作品は、
実在するろう学校の野球部での実話を基に作られたそうです・・・

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映画の始まりは、中学野球大会で起こった出来事から始まります。
天才ピッチャーと言われながら、その大会で突発性難聴を起こし、
聴覚障害者となってしまったミョンジェ、
彼が進学した高校は、聴覚障害者のためのソンシム学校高等部でした。
そこには、わずか10人と弱小ながらも野球部があったのですが、
もう二度と野球はしないと、心に固く決めていたのです。
そんな時、LGツインズの国民的スター選手で三年連続MVPにも輝いたことのあるサンナムが、
度重なる暴行事件のため、とうとう謹慎処分となってしまい、
仕方なくマネージャーに連れられ、ソンシム学校野球部の臨時コーチとしてやって来るのです。
初めは全くやる気のなかったサンナムですが、
ある夜、ミョンジェが一人、黙々と投球する姿を見て、
ただただ野球が好きで、一生懸命打ち込んでいた自分の高校生時代を思い出し、
あくる日、ミョンジェに「一緒に野球をやろう」と紙に書き、説得するのでした。
そうやって、ミョンジェを投手に迎えたものの、練習試合で「自分一人で勝てる」と、
キャッチャーのサインを無視するミョンジェに、チームプレイの大切さを教え、
また、弱い相手に手加減する相手選手には、
「同情されたらやる気をなくす。踏みにじってもいいが、立ち上がる力は奪うな!」と、
同じ野球をプレーする者として、本気のプレーを望むのでした。
そんな手荒さはあるけれど、本気で強くさせようとするサンナムを見て、
生徒たちも本気で勝ちたいと練習に励み、全国大会での悲願の一勝を目指すのでした・・・

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主な出演は、サンナムにチョン・ジェヨン
カン・ウソク監督の前作「黒く濁る村」では初の老け役を演じるなど、
数々の話題作に出演し、演技賞受賞も多く、演技派として活躍しています。
わたしが端役ではなくメインとして、初めて彼を見たのは10年ほど前ですが、
当時は日本の田辺誠一に似てるイケメンだった彼も、今やシワの数が増え、
ピークの過ぎた野球選手役もピッタリで~[手(チョキ)]
これからも、シブい役が似合う俳優としての活躍が楽しみとなりました。

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そして、野球部監督で教頭先生を演じるのは、
カン・ウソク作品には必ず出演していますカン・シニル
TVドラマでも、名脇役として出演作が多く、わたしも好きな俳優の一人です。
また、野球部員のお母さん的な存在で、サンナムとは何かと衝突しながらも、
2人の将来が気になる音楽教師役にユソン
ユソンも「黒く濁る村」に続いての出演で、
サンナムと丁々発止のシーンでも息がピタリと合い、面白かったです~[わーい(嬉しい顔)]

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それと、撮影3ヶ月前から野球と手話の特訓を受け、見事に演じた若手たち・・・
ミョンジェを演じたチャン・ギボムにキャッチャーのデグンを演じたキム・へソン
彼らは初めて知った若手俳優たちですが、セリフのない難しい芝居を表情だけで演じ、
若者らしい爽やかな印象と共に、彼らのお芝居も心に残りました。
あっ、それともう一人、ショート担当のイ・ヒョヌは名子役だったそうですね。
何でもかの「太王四神記」にも出演してたそうだけど、何の役だったのかしら?
おっと、その「太王四神記」でもう1人思い出した~[ひらめき]
忘れてはいけませんね~キム・ミギョン
確か女鍛冶屋役だったと思いますが、
ここでもシスターの校長役で異彩を放っていたのを付けくわえておきましょう~[ぴかぴか(新しい)]

観に行く前から、カン・ウソク監督のこと・・・
きっと、弱小チームの快進撃だけが描かれているのではないだろうとは思っていましたが、
案の定、野球を通して、人の在り方を涙と笑いと共に描いた感動作でした。
そして中でも、わたしが強く感じたのは、サンナムと高校野球のチームメイトで、
今はマネージャーとして彼の為に奔走するチャルスとのチング愛でした。
実際にあんなチングがいたら、反対に心の負担になるのでは?とも思いましたが、
大の男2人が抱き合い「もう疲れた、辞めよう」と泣くシーンでは、
嫌でも涙が出て、ハンカチ探しに苦労したわたしです・・・

ところで、ここからは余談になりますが・・・
今朝のニュースで、韓国でのゴルフ界あげての選手育成を紹介していましたが、
野球も同じで、高校野球部は全国で50数校しかなく、
少数精鋭制で、プロ野球予備軍としての要素が大きいそうです。
ですから、韓国の甲子園と称される「鳳凰杯」でも地区予選などはなく、
出場校全てが“全国大会レベル”で出場するんですね。
で~そんな中、この映画に登場したソンシム学校野球部は、
強豪からの一勝を目指し、日々、練習に励んでるそうですよ~~[あせあせ(飛び散る汗)]

あ~それにしても監督~海での練習は要らなかったのでは~[ふらふら]
だって~こんなん、野球道具が海水で目茶苦茶になりますやん!?
かのイチローだって言ってますよ~[手(チョキ)]
親に買ってもらった道具は大事にしようって~~[ぴかぴか(新しい)]

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映画「アジョシ」 [韓国映画]

本国の韓国では630万人もの動員で、昨年のナンバーワンヒットとなりました。
原題も「アジョシ」で日本語では「おじさん」の意味ですが、
さて、日本でもヒットするのでしょうか?

アジョシ
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監督は熱血男児につづき、これが2作目となりますイ・ジョンボム
前回もそうでしたが、今回も脚本も自ら手掛け、
闇の男社会をハードに描きながらも、前作で母と息子の人間ドラマを描いたように、
今回も謎の寡黙な男と彼を慕う孤独な少女の心の触れ合いを描いています。
イ・ジョンボム監督、どちらも男っぽい作品ですが、こういう所はお上手ですね。
お陰で、思わず目を覆ってしまうシーンも多々ありましたが、
前作同様にラストシーンが印象的で、ウルッとしながら気持ちの良い安らぎを感じ、
この映画を観たのを後悔することはありませんでした。

そんな映画の始まりは・・・
ひっそりと身を隠すように街の片隅で質屋をして暮らす男テシクの部屋に、
今日もまた、彼を「アジョシ」と呼び慕う近所の娘ソミがやって来て、
2人で仲良く白いご飯だけというような粗末な夕食を食べています。
友達もおらず、いつも一人ぼっちで、麻薬中毒の母と暮らすソミにとって、
無口なアジョシは唯一の友達だったのです。
そんな時、その母が麻薬密売の犯罪に巻き込まれ、
その母もろともソミまでもが誘拐されてしまうのです。
そして、ふとしたことからそれを知ったテシクは、
以前、ソミが補導されそうになった時、
たまたま通りかかった自分を「パパだ」と言い、
窮地を逃れようとした時の事を思い出すのです。
あの時自分は、無視して立ち去り、その夜訪ねて来たソミが
「わたしが恥かしくて知らんぷりしたんでしょ、でも嫌いにならないよ。
アジョシまで嫌いになったらわたしの好きな人がいなくなっちゃう」
と、涙ながらに言ったことを・・・
そしてテシクは、ソミを助けることを決意して・・・

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主役のアジョシを演じるのはウォンビン
除隊後初の作品だった母なる証明では、28歳になるものの知能は子供のままという、
今までにない役柄で演技者としても新境地を開いたと思いますが、
それまでにも多く演じた兄に守られる弟的な役柄でした。
それが今度は一変して、強靭な肉体と技を持ち弱き者を守ろうとする役柄で・・・
いやはや~バンビのようなカワイイ目は相変わらずだけど、
そんなソフトな面と、冷徹でハードなアクションをもサラリとこなす大人の男としての、
2つの顔を見せてくれ、ファンじゃなくても見惚れるかも~[揺れるハート]

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そして相手役のソミには、デビュー作だった前作の「冬の小鳥」での演技が、
カンヌ国際映画祭でも話題となった、天才子役のキム・セロン
残念ながら、その話題作は観ておらず、今回が初めてでしたが、
オーバーな表情もなく、とても自然な芝居でわたしは好感を持ちました。
いえね、日本でも同じですが、最近の子役って、やたら作った芝居をしますでしょ、
アレ、嫌いなんですよね~[パンチ]
その点、セロンちゃんは素直で普通の子供らしく、小賢しい芝居をしないのがイイですね。

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それにしても、この映画、脚本がよくできており、
テシクの過去が明かされていく過程もサスペンスタッチで面白かったです。
確かに、子供までもが絡んだ臓器売買や人身売買など、
いくら映画とは言え、憤りを感じ、目を覆いたくなるシーンもありましたが、
それでも彼の過去が気になり、見続けてしまったというか・・・

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また、血生臭いアクションにしても、今まで見たことがないソレで、
ラスト近くの敵のアジトに一人乗り込んで闘うシーンは目が離せませんでした。
何でも、東南アジアのいろんな武術をミックスしてるそうで、
使う小道具にも意外性があり、面白いな~と思いましたが、
特に、最後にナイフで1対1で闘い、敵の手首をくわえてトドメをさすシーン!
鍛え上げたウォンビンの見応えある切れのある動き共々、
思わず「ほぉ~そうくるか~~[目]」と、中国や香港映画でも見たことがない、
その驚きの技に心の中で感嘆の声をあげておりました~[わーい(嬉しい顔)]

本日より、日本公開となりましたが、
やはり、観客はウォンビンファンの女性の方が多いのでしょうね。
でも、そんなファン以外でも、充分に見応えがある映画だと思います。
ということで、たとえ途中、目を瞑ってでも、
ラストで救われますので安心してご覧くださいね~[手(チョキ)]

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映画「ハウスメイド」 [韓国映画]

久々のご贔屓俳優イ・ジョンジェの出演映画ということで観て参りました。
ましてや監督が、パク・チョンヒ大統領の暗殺事件を描いた「ユゴ 大統領有故」や、
80年代の軍部独裁に反対する活動家を主役とした「なつかしの庭」など、
社会派のイメージのあるイム・サンス監督だというので、
監督の作品には初参加となるジョンジェの俳優ぶりにも大いに興味が湧いたのでした・・・

ハウスメイド
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原題は「下女」といい、1960年に今は亡きキム・ギヨン監督が制作し、
当時の韓国映画界では一大センセーションを巻き起こしたという、
同名の話題作のリメイク版です。
ただ、リメイクと言っても登場人物の人物像もストーリーも全く違い、
監督であるイム・サンスが「下女」を原作とし、脚本も書き変えたそうで、
どうも、リメイク版とは言い難いようですね。

ちなみに、インタビューでイム・サンス監督は、
「現代韓国の階級問題を、正面からずうずうしく描きたかった」とお話でしたが、
外国人のわたしには、どうもそんな風にも見えないけど・・・
今の韓国では、中産階級が崩壊して、貧富の差が大きくなってるんですってね。
で、そんな時だからこそ、階級格差から生じる、
人々が受ける耐え難い侮辱を描く機会だと思ったんだそうですよ。

映画のオープニングは、
ソウルの繁華街で起きた女性の飛び降り自殺のシーンからでした。
その現場近くの食堂で働く離婚経験のある無口なウニは、乳児教育科出身ということで、
近々、双子が生まれる大金持ちの邸宅のメイドとして働くことになるのです。
妊娠中の妻と6歳の娘の世話が主な仕事で、
慣れないながらもウニはこの仕事を楽しんでいたのです。
そんなある日、雪が積もる別荘へ行く主人家族に同行し、
その夜、ワイン片手に自分の部屋を訪ねて来た主人フンの誘惑に誘われ・・・
本能的に女としての幸せを感じたウニはそれからも誘われるままに関係を続け、
不本意ながらもフンが差し出す小切手を受け取るのでした。
でも、とうとう、ウニを推薦してくれた先輩メイドのピョンシクの知るところとなり、
ウニの妊娠まで見破ったピョンシクの口から、妻の実母や妻にも知れ、
大金も望まず何も言わず、ただただ退職して子供を産みたいと言ったウニは、
無理矢理、堕胎されてしまい、そのショックから、彼らに復讐すると決めたのでした・・・

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出演は、主役のウニにチョン・ドヨン
2007年カンヌ映画祭 女優主演賞に輝いた、韓国が世界に誇る演技派女優の彼女ですが、
これは第一子出産後、初めての作品でしょうか?
到底、一児の母とは思えない、いつもと同じ潔い脱ぎっぷりで、
母となっても何ら変わらぬ彼女の女優魂を見たようでした。
ただ、ジョンジェのフンにも感じましたが、人物像がハッキリしておらず、
せっかくの彼女の演技がチト勿体なく感じたんだけど・・・

そして、お金持ちの勝手な男フンを演じたイ・ジョンジェ
久々に大きなスクリーンで姿を見ましたが、相変わらずカッコいい~[ぴかぴか(新しい)]
でもって、20代半ばだった「情事」以来かな?こんな濡れ場を見るのは?
30代後半となっても、この映画の為にか?体を鍛えてるようで、
引き締まった筋肉がギリシャ彫刻のようでありました。
でも、ウニ同様にイマイチ人物像がハッキリせず、
観終えた後に物足りなさを感じたのは、
何も贔屓にしてるわたしばかりじゃないと思います~[あせあせ(飛び散る汗)]

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また、その他の出演者では、この映画では大事な存在ですね。
先輩メイドのピョンシクをユン・ヨジョンが、
イム・サンス作品には、「浮気な家族」以来の出演ですが、
今回もあの時と同じ様に、60代の彼女の下着姿があり・・・
TVドラマでの母役が多い彼女の事、初めてご覧になった方は驚かれたかもですね。
息子が検事になるにあたり、相当なバックアップをして貰ったようで、
不本意ながらも妻の実母の手下となり、そんな自分に苛立つピョンシクを
あのいつもの低めの声で巧みに演じ、この年の各映画祭で助演女優賞に輝いています。

そしてついでに面白いところでは、
「大王四神記」でお馴染みのムン・ソリがカメオ出演してましたね。
お気づきの方はいらっしゃいましたでしょうか?

それにしても、耐え難い侮辱はヒシヒシと伝わりましたが・・・
復讐だと言いながら、本当にあのラストでいいのかしら?
それと、雪の中でしゃがみ込んでのシーンなど、
やたら無駄なシーンがあったように思え・・・
どうもわたしは腑に落ちないんだけど~[ふらふら]

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映画「あなたの初恋探します」 [韓国映画]

公開前に偶然見た、新聞の映画案内で初めて知り、
急に興味が湧きチョッと遠出をして観てきました。

あなたの初恋探します
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原作は、「キム・ジョンウク探し」という、
韓国で大ヒットし、未だ上演中だというミュージカルで、
その舞台の脚本及び、演出を手掛けた女性演出家のチャン・ユジョン
自ら監督し、映画監督デビューを果たしています。
そういう訳で、新聞でコレを知り、元が観劇好きなこともあり、
舞台の演出家が映像をも手掛けるという点に興味を覚え、
観たくなったのですが、やはり素晴らしいキャリアの持ち主だけあり、
なかなか楽しませていただきました~[るんるん]

物語は、10年前にインドへ旅し、その飛行機の中で知り合い、
愛するようになった初恋の相手が忘れられず、
30代になったというのに結婚に踏み切れずにいるソ・ジウがヒロインです。
かたや、旅行代理店に勤めるものの、
何事にも融通が利かず上司からも疎まれていたハン・ギジュンは、
とうとう仕事に嫌気がさし、自分で会社を興すことにしたのですが、
その会社とは、誰もが特別な思いを抱く、初恋の相手探しの会社だったのです。
そんな時、結婚せずにいる娘を心配した父に無理矢理連れられたジウが客として現れ、
初仕事を成功させたいギジュンの熱意に押されるように、
しぶしぶジウも初恋の相手であるキム・ジョンウク探しを始めるのでした。
そうやって、共に行動するうちに、
お互いを知ることとなり、次第に特別な思いを抱き始めるのですが、
ある夜ギジュンは、父親から内緒で預かったジウの日記帳に隠されていた
彼女の本当の気持ちを知ることとなるのです・・・

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出演は、バリバリのキャリアウーマンだけど、
化粧もせず、ボサボサ頭でパッとしないジウをイム・スジョンが演じています。
わたしは「ごめん、愛してる」でチラ見しただけだけど、
彼女も30歳となり今じゃ実力派女優の一人なんですってね!
そして、そんな彼女とはデビューが一緒で普段から仲良しだそうな?
コン・ユが相手役のカッコいいキム・ジョンウクその人と、
不器用で生真面目なハン・ギジュンをユーモラスに、またキュートに演じています。
彼にとっては、除隊後初の映画でしたし、この二役を張り切って演じたのでは?
エンディングで流れる歌も歌うというオマケまでありましたし~[手(チョキ)]

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また、その他にも、端役でたくさんの俳優が友情出演しており、
たとえワンシーンでも楽しませてくれ、たとえば・・・
ミュージカル「キム・ジョンウク探し」に主演したという、
ドラマ「ありがとうございます」でお馴染みのシン・ソンロクとか、
コン・ユの出世作であるドラマ「コーヒープリンス1号店」で共演したキム・ドンウクなど、
韓ドラ好きなら見知った顔が出てきて楽しいと思います。
まあ、そんな中、脇役ウォッチャーのわたしとしては・・・
この人を見れたのが1番嬉しかったけど~[ぴかぴか(新しい)]

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「ハーモニー ~心をつなぐ歌~」でのおっかない看守役

ご存じない方が大半だと思いますが、チャン・ヨンナムという演技派女優で、
元々はTVではなく、舞台女優としてキャリアを重ねており、
最近はドラマや映画でも脇役でよく見かけるようになりました。
偶然ですが、彼女が出演する映画をいくつか観ており・・・
以前より、端役だけど何ともインパクトの強い女優だと気になっていたのです。
その彼女が、この映画ではギジュンの気の強い姉役で出演しており、
ギジュンをビシバシ叱っている姿が楽しかったです。
美人でスタイルもいいけど、なぜかいつも気の強い女としての登場で!?
お芝居が上手なのは当たり前ですが・・・
彼女の怒鳴りながらも歯切れのいいハングルを聞くのが好きなわたしです~[揺れるハート]

この映画、観終えたあとはとても気分が良かったです。
ロマンティックコメディなんだから、観終えて気が重くなることはないでしょうが、
俳優たちの自然な演技やストーリーにも好感を持てました。
あっ、ラストに素敵なオチがあったのも、
気分良く映画館を後にできた原因かもですね・・・

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